尾白川水系 黄蓮谷右俣
- GPS
- 56:00
- 距離
- 17.3km
- 登り
- 2,053m
- 下り
- 2,400m
天候 | 8/15アプローチ〜下流域(曇) 8/16奥千丈滝、中流域BP(晴) 8/17源頭〜詰め、黒戸尾根下降(晴) |
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過去天気図(気象庁) | 2010年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
七丈小屋
|
ファイル |
(更新時刻:2010/08/19 12:39)
|
写真
感想
遡行メンバーCL後藤(メーグリ)SL岩瀬(神田)森田(練馬)牧野(埼玉)守下(メーグリ)
後藤氏は体調すぐれず、遡行断念。
8月15日曇り(初日)
尾白川林道、日向山登山口ゲート6:30分発
錦滝を経てさらに奥に進むとトンネルをパス鞍掛橋を過ぎる。この鞍掛橋は鞍掛沢のことでは無い、
紛らわしいが前鞍掛沢に掛かる橋で分かりにくい。道が荒れてさらにトンネルを二つスルーすると林道終点。
此処から悪いザレを100m程下ると入渓地点であり此処から遡行開始する。8:00
林道歩き1時間半程度(距離約3km)
入渓地点で後藤氏と別れ遡行開始。
8:30発H1300地点
巨岩のある滑滝が多くそれぞれ緑色の釜をもつ。概ね右岸を巻くルートが多い。
9:10ワイヤーの有る滝は泳いで取りつく。足が届かないのはほんの4mほど、
以前は水中からマンとリングで苦労して這い上がったらしいが、現在は
ちょうどいいリスにポケットがあり、そこにバイルを差込み這い上がることが出来る。
9:45鞍掛沢出合いH1375
上部は滑の連続と釜を持ったゴルジュ滝は圧巻、吸い込まれそうだ。右岸巻き。
10:40有名な噴水滝H1530は右岸より巻き左岸はオレンジ色の花岩。
上部滑は所々巨岩が転がる快適な滑歩きが続く。
尾白川本谷を右に分け
12:55逆層スラブの3段40mの大滝(千丈滝)
直登不可能右岸に巻き道を辿る。
13:30五丈沢出合いH1720
対岸の20m程の上にBP適地5張り程度可、大タープは下が斜めっているので不適。
14:00ビバーク決定。薪は豊富にあり、夜通し焚火可。
8月16日晴れ(二日目)
6:30発
巨岩帯を抜けるとすぐに有名な坊主滝。
取りつく気にもならない、右壁ガレより巻くけどもなるべく小さく巻かないと大高巻きになってしまう。
踏み跡は上にも続くが途中トラバース気味に巻き降りると見事落ち口に立つ事が出来た。
7:30右俣左俣を分け右俣のすぐの滝は一見直登不能、右岸より高巻くが上部草付トラバースが悪い。
8:40奥千丈滝下、奥千丈滝は右岸巻きルートに一旦入ってしまったら途中から全く本流に戻れなくなってしまった。
水量が多く全く手がつけられない様子。途中二箇所ほどロープを出してスラブ帯に出るも微妙なフリクションで結局右岸巻きルートにに追いやられてしまう。
右岸巻きルートをそのまま辿ると上に上に追いやられ支尾根上部に出てしまい、(これ違うね)一本とって本流に戻る。見た目と違ってあっさり下れてしまった。
11:30奥千丈の滝上部
さてやっと流れの中の登攀になる。大岩が積み重なったような滝でスタンスは豊富問題なく登ることが出来る。
次はスラブ系水流沿いを登る。上部が少し細かい、足ジャムでずり上がる。
その上もスラブクラック沿い、延々と滝場が続き、最上部は水流沿いをシャワーで左トラバース(残置が有る)を越えると一旦滝場は落ち着く。
といっても斜面ではあるが、突破に約2時間かかる。
13:40そろそろ烏帽子沢出合いのはずだが渓相はがらりと変わり傾斜は落ちるが
スラブの溝がいく筋もついたスラブ帯、この辺はインゼルになっているとの事なので烏帽子沢に入り込まないよう注意を要するがどうやら左がルートぽい。
溝を直上し50mいっぱいで潅木にピッチを切る。まだ右にはトラバース出来ない。左壁溝を直上する。傾斜がだんだん立ってくるがランニング支点はなし、ほぼロープ一杯で立派な残置支点がありピッチを切る。
この辺で右にトラバースしなければ右岸から入る烏帽子沢に入ってしまうはず。
この辺のルーファイは自信無く、岩瀬さんに判断してもらう。
ここから右にトラバースしてテラスに上がるとビックリ。
幅広い沢の真ん中にビバーク適地。焚火跡も有り。薪も取れそう、水流も左岸にちょうど良く水量豊富に流れている。
15:00この先突っ込んでも山頂に出る頃は暗くなるし何か有ればビバークを余技なくされるならここで泊まろうと全員で協議して決定。
谷が開けたど真ん中のインゼルでビバーク。
心配した天候も何とか持ちこたえそう。明るいうちに食事を済ませ。
夜は焚火と甲府の夜景と花火、満点の星空を満喫した。
8月17日晴れ(三日目)
4:00頃起きた。朝日が眩しい今日も晴天だ。
6:20奥の二俣付近は雪渓が残ってました。H2520山頂迄高差440m
どうも地形がはっきりしないが正面の20m位の滝を右から巻き登ると3段60mのスラブ滝。
此処も踏み跡を追っかけると左岸巻き道に入ってしまい直登を逃してしまった。
約1時間、ダケカンバやシャクナゲとハイマツのひどい藪漕ぎから沢床へ下る。
8:30休憩。
源頭の草付帯が気持ち良い。岩裏から滴り落ちるアルプスの名水を頂く。
冷たく美味しい。ペットボトルに分け取り詰めに入る。約1時間スラブとハイマツの潅木帯を分け入り適当に詰めると大岩の裏が登山道だった。そして右に5分も歩けば見覚えの有る祠の山頂である。
9:47山頂着。
やはり4級の沢である。長く登り応えあり。ルーファイが難しく奥千丈の滝のスラブ直登を逃したのは残念だった。
しかし山頂迄真っ直ぐに突き上げた満足感は大きい。メンバーに感謝します。
午後から天候が崩れるとの情報に早々下山。五丈迄は鎖場梯子場があり油断できない。
10:30頃山頂発〜12時七丈小屋〜五丈〜17時に竹宇駒ケ岳神社 着。
長く疲れたが意外と身体は元気である。後々に疲労がでるんだろうねぇ・・・
(*Θ_Θ*)/
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