念願の穂高デビュー、快晴の奥穂を満喫、岩岩の重太郎と吊尾根を日帰りにて
- GPS
- 10:25
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 1,840m
- 下り
- 2,188m
コースタイム
- 山行
- 10:11
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 11:40
天候 | 快晴、眺望最高 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
重太郎と吊尾根は、厳しい岩稜歩きで、滑落したらただではすみません。頭を岩に打てば死にます。7割の人はヘルメットをかぶってました。私も次回は持っていきます。 |
写真
装備
個人装備 |
予備LEDランプ(1)
GPS NV-U37(1)
ガイド地図(1)
コンパス(1)
笛(1)
おにぎり(3)
保険証
jRO会員証(1)
水2L
ティッシュ(1)
バンドエイド(1)
シップ
テーピング(1)
エマージェンシーシート(1)
雨具
カバー
ゴム手袋(1)
フリース
ジャンパー(1)
ストック
軍手(1)
カサ(1)
カメラ(1)
トマト(3)
カップラーメン1(1)
お湯500cc
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感想
穂高は、山を始めたころ読んでいた漫画”岳”のメインエリアです。当時は八ヶ岳の比較的容易なコースを歩いており、穂高は雲の上の存在でした。それでも、家からは穂高が見えており、登山を始めた当初より家から見える山ぐらいは全部登ってやろうと思っていたので、いつかは穂高と思ってました。
去年、北アルプスデビューで蝶ヶ岳に登り、梓川に囲まれた穂高の峰のボリューム感に圧倒され、ますます穂高に行きたい思いを強くしました。家から見える近場の主要な山でまだ登っていない鋸岳を7月に登り、いよいよ穂高に挑みます。
この土曜日は、用事もなく天気もよさげで、絶好のチャンスです。沢渡のシャトルバスの始発は5時10分で登山開始は5時50分でしょう。帰りの最終シャトルは16時50分。11時間では、コースタイム13時間の奥穂は無理なので、前穂を狙う計画でした。
朝は2時20分に起きました。ちょっと早いですが、2時40分出発。早く着くといいことがあるかも知れません。(北岳の夜叉神ではそうでした)。4時10分、沢渡第一駐車場着。周辺の状況把握のため周りを歩き回ると、アルピコバスの方が来てバス停を開けます。トイレの場所を聞いて、トイレを済ませると、今度はタクシーが集まりだしました。これ幸いと、他の登山者を募り、タクシーに乗り上高地を目指します。釜トンネルの開門5時を待ちますが、4時50分ゲート開門。5時過ぎバスターミナル着。やはりいいことがありました。一人1050円で、バス往復切符と同じ。(片道なら1250円なのでバスよりお得)
最終シャトルまで12時間弱。これは奥穂を狙える時間帯に入りました。また、新島々行きの最終は18時なので、それなら13時間弱あるので、確実に間に合うでしょう。それを逃しても、釜トンネルが閉じる19時前ならタクシーで帰れるようです。とタクシーの方に聞きました。さらに、釜トンネル入り口までタクシーで行って、徒歩で釜トンネルのゲートを超え(人は通れる)、出口までタクシーを呼ぶという最後の手もあるらしいです。
とはいってもあぜらず、カッパ橋にて朝日があたる穂高を10分ほど楽しみます。それから岳沢登山道突入。西穂の眺望が時々見え楽しませてくれます。お花は紫の花がところどころに。岳沢小屋に着きトイレをすませ、重太郎新道に突入。結構な岩稜の道です。クサリ場も八ヶ岳のように懇切丁寧ではありません。甲斐駒の黒戸尾根の上半分と同じぐらいのレベルと思います。ただ一般登山者が登ったり降りれないほどでもありません。甲斐駒の直登ルートは点線扱いですが、それよりは楽です。あれはぎりぎり登れるがとても私には下れないルートと思いましたが、これは降りれます。途中、西穂−間の岳の間に長野県警のヘリが来て救助活動をしてました。
岳沢小屋まで2時間、紀美子平まで2時間半、とコースタイムより速いペースで順調に登れ、紀美子平に9時40分到着。目標としていた10時前をクリア、体調も問題なし。奥穂に向かいます。吊尾根はしょせん尾根のトラバースルートだろ、と思っていたのですが、これがなかなか厳しい縦走路です。滑落したらやばそうな岩稜がところどころにあり、小峰が多数あり(10個ぐらいか?)いけどもいけども着きません。また、団体さんも多数いて、停滞することもあり。それでも、コースタイム以下で頂上到着。11時15分。
本日は快晴、360度の眺望です。禍々しいジャンダルムも良く見えます。多数の人たちがジャンダルム方面にいます。すごい人気ですね。重太郎、吊尾根でひいひい言っている私には無理。眺望を楽しみながら30分ほど休んで、12時前には下山開始。調子がいいので、涸沢経由でくだることも検討しましたが、コースタームは15時間でプラス2時間。18時のバスにも間に合う気がしない。
岩稜の下りはもっとも苦手です。2年前、類似の黒戸尾根上半分では頑張って降りてもコースタームを超えました。ここでも、頑張って降りたのですが、吊尾根、重太郎ともほほコースタイムかすこし遅いぐらい。すたすた降りてゆく若者がうらやましい。
岳沢小屋を15時15分通過。最終シャトルバスまであと1時間半しかありません。コースタイムは2時間。よってここから飛ばします。階段状になっており飛ばしやすいです。半分まで30分。しかし暑さもありここでへばり、ペースダウン。上高地バスターミナルまでさらに55分かかり、16時45分着。速攻で切符を買い、なんとか16時50分のバスに乗れました。よかった。5分前到着、マージンなし。バスの混雑での整理券も心配していたのですが、1/4程度でがらがらでした。沢渡大橋で降り、17時20分駐車場着。自宅には19時前に着きました。
本日は、念願の穂高、始発のタクシーに乗れたおかげで奥穂高に登れ、快晴の元、最高の眺望を楽しめました。
P.S.
前回の阿弥陀中央稜、前々会の鋸岳と、2度連続で内股がつりました。それまでそんなことがなかったのに。原因を考えると、1点思い当たる点がありました。2月に内股を痛め完全に直るのに半年ほどかかりました。登山で怪我しないよう毎日柔軟はしているのですが2月以降は、開脚系の柔軟を控えてました。柔軟といっても結構筋肉も使い汗をかきます。今まではそれによって、内股の筋肉も使かわれていたのが、この半年使われてなかったので、急に登山で酷使されつったのでしょう。そこで1ヶ月前から、開脚系の柔軟を復活。さらにつるのに効くというマグネシュームを毎日とり、つったときに即効性があるといわれる甘草湯を手に入れました。今回はコースタイム13時間のハードなコースでも内股はいっさいつりませんでした。効果がありです。あと、バランスの難しい岩場で、足の指がつりそうになったので、さっそく甘草湯を飲みました。もう1回だけつりそうになったので、効果があったのかは不明です。
P.S.その2
穂高の山々は、脆いそそり立つ岩で構成されているように思えました。それが尖ると、明神や前穂北尾根のようにクライマーのみのエリアになるし、そこまで行かなければ、北穂や大キレット、奥穂−西穂のように上級者エリアになるし、そこまでいかなくても、吊り尾根や重太郎のように中級者以上の厳しい岩場となる。あと、蝶ヶ岳からみて、穂高のボリューム感は圧倒でした。なんでこうなったの?と調べると、175万年ほど前に槍穂高には巨大なカルデラ火山があり、2度ほど大噴火があり富士山に匹敵する量の火山灰が積もったようです。もっこりしたボリューム感と脆い岩は、そんな成り立ちからのようです。
初めまして・・・
奥穂高山頂で長らく満喫されていたようですね。
そのとき、私も近くを通過させていただいたようです。
重太郎新道、久しいぶりに通りましたが、キツかったですね〜^^;
お疲れ様でした
mineyamaさん、はじめまして。
コメントありがとうございます。
奥穂高山頂でお会いしてますね。そちらは、天狗のコルからジャン経由ですか!
それを9時間弱で周回とはすごいです。
そのようなmineyamaさんでも、重太郎はきついんですね。
快晴のすはらしい穂高が満喫できましたね。
お疲れ様でした。
totoroさん、おはようございます。
素晴らしい天気の中、穂高デビュー!
おめでとうございます。
この日ばかりは、区の気苦労からも解放され、充実した一日!
本当に何よりでした。
私も同ルートを歩いた事がありますが、グイグイと高度を上げられる
ルートなので好きな所です。
展望も圧巻で見応えがありますよね!
素晴らしい写真の数々で、また再訪したくなりました。
また、体のトラブル対策もバッチリですね。
参考にさせて頂きます。
tailwindさん、こんばんわ。
区の仕事よし、家族の仕事よし、会社の仕事よし、天気よし、でないと山にいけません。
来週は、敬老会開催、秋祭りの準備と、区の仕事が目白押し。今のうちと行きました。
このルートは、展望も圧巻の素晴らしいルートですね。
不安点だった、内股のつりも発生せず、楽しい一日でした。
私達も先週が穂高でビューでした
といっても奥穂高はまだ未踏ですが
我々もさわんど大橋バス停の目の前に車を停めて、4時過ぎから支度をしていたのでお会いしていたかもしれませんね〜残念〜
毎度思うのですがtotoro-sanのレコは人柄を表すような几帳面なレコですね。素晴らしいです。
土曜日は本当によいお天気で最高の穂高でビューでしたね。
近くで同じ景色を見ていたのでうれしくなってコメントしてしまいました
お互いにお疲れ様でした!
kamehibaさん達の、明神のレコは見て、岳沢の7番標識と明神5峰への入り口はチェックしてました。しかしまさか2週連続ですか。バス停は沢渡大橋でいっしょではないですか!私は4時10分に第一駐車場について、近隣の駐車場やバス停を偵察し、4時半に来た最初のタクシーに乗り込んででましたが、もしバスにのっていたら、同じバスになったことと思います。 おしい!
土曜は素晴らしい天気でしたね。穂高、最高!!
totoroさん、はじめまして。alsoと申します。
いつもレコを拝見させて頂いております。
同じ八ヶ岳の麓に住むものとして、同じような時期に穂高デビューを
したとあって、ついコメントをしてしまいました。
自身が行った時も最高の天気で、とてもよい思い出になりました。
周りを見回すと、登ってみたい山がたくさんあり、また行きたくなってしまいます。
しかし日帰りの上高地はバスとの戦いなので心が落ち着きませんね…
足が攣るとのことですが、自身も最近まで悩まされていました。
十分調べられているのであれば、既に試されているかもしれませんが
「塩熱サプリ」というタブレットが自分には結構効果があり、使用以降
足が攣ることがなくなりました。
alsoさん、こんにちわ。
私も、alsoさんのレコは拝見させていただいています。
先日の、のこぎりを持って鋸岳を登ったレコも、楽しく読ませていただきました。
alsoさんは、茅野だったのですね。私はお隣の富士見町です。
alsoさんも穂高、よい天気だったようですね。
前穂、奥穂、北穂と平日日帰りで回られましたか!! うらやましい走力です。
私は、休日日帰りで奥穂のみが限界です。
つりに電解質が効くとは知ってましたが、塩熱サプリは初耳です。
ありがとうございます。値段も安いですね。試してみます。
>最終シャトルまで12時間弱。これは奥穂を狙える時間帯に入りました。また、新島々行きの最終は18時なので、それなら13時間弱あるので、確実に間に合うでしょう。それを逃しても、釜トンネルが閉じる19時前ならタクシーで帰れるようです。とタクシーの方に聞きました。さらに、釜トンネル入り口までタクシーで行って、徒歩で釜トンネルのゲートを超え(人は通れる)、出口までタクシーを呼ぶという最後の手もあるらしいです。
シャトルのリミット5時を越えそうで途方に暮れていたところ、道中で会った方たちとタクシー割り勘でき事なきを得たことがありました。
勿論、閉じ込めくらう方が悪いんですが…。
重太郎ルート往復の日帰りピストンで奥穂は楽ちんという人は少ないと思います。
これをやり切ったことは自信を持っていいのではないでしょうか?
重太郎ルートは前穂に行くのに行きましたが、日帰りピストンはきつかったと記憶しています。
重太郎ルートは急峻なため下りのみに利用し、登りは涸沢からのザイテングラート、西穂→奥穂縦走、槍穂縦走などの別ルートという人が多いと思われます。
西穂→奥穂縦走に関しましては、南ア鋸と危険の方向性が違う気がします。
南ア鋸の「第一高点〜中ノ川乗越」、「角兵衛沢」、「熊穴沢」とどっちが難しいのでしょうね。
岩の脆さなら鋸の方が上、道のわかりにくさも鋸の方が上。
万一滑落した場合のリスクは西穂→奥穂、こんなところでしょうか。
西穂→奥穂は助かる気がしないし、ほぼ見つかりもしないとのことです。
奥穂は、道自体がタフなうえに標高自体が高いために空気が薄かったり風が強かったりというのが、厳しさの元かと思います。吊尾根往復もその標高からくる部分が疲労を助長する要素にもなっていると考えています。一種の高山病のようなものでして、
そうなると重太郎の下りも遅くなる。
体調の因子が多い気がします。
ともあれ、達成されおめでとうございます
HHHさん、こんばんわ。
上高地は、行きも帰りもバスネックで、きついですね。
私にとり、奥穂日帰りは、本当にギリギリでした。
重太郎も吊尾根も、岩岩で厳しかったです。
奥穂からみるジャンダルム方面は、両側とも垂直で、落ちたら助かる気がしないです。
一般ルート最難関でもあり興味はあるのですが、なにかあった際のリスクが高すぎる感じで、
私には、ちょっと無理かなと感じました。
まだ鋸岳は、定石のルートさえ通れば、鎖もあるし、私でも何とかなる感じを受けました。
ただ、その定石のルート通りに行くのが難しいとも思いました。そこを外れるとリスク高そうです。
あと、つかむ先からぼろぼろ崩れる岩も勘弁でした。
角兵衛、熊穴の、足元からくずれるガレガレの難しさも鋸岳独特のものと感じます。
たしかに、他の山の難しさと質が違いますね。
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