紅葉見頃!燕温泉から妙高山


- GPS
- --:--
- 距離
- 11.0km
- 登り
- 1,487m
- 下り
- 1,487m
コースタイム
- 山行
- 9:25
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 10:35
池ノ平や燕温泉・関温泉を回って、一足先に黄金の湯につかりました。シルバーウィーク最終日前日でもあり、家族連れなど大勢訪れており、下山してからゆっくり入るという雰囲気ではありません。石けんも使えないので。
お湯は硫黄を含んだ白濁湯。湯ノ花もたくさんあります。それが疲労回復と関係があるとは思えません。
当日下山してからは、赤倉温泉の大野野天湯で疲れを洗い流しました。
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
特に危険なところはなし。鎖場もステップや手がかりなどがあって問題なし。最後の岩登りがありますが、ここも危険度は低いです |
その他周辺情報 | 前日、赤倉のペンションに宿泊。オーナーがガイドさんで、にっぽん百名山の撮影にも立ち会ったそうです。車中泊にしようかとも思いましたが、やっぱり布団で寝るのがいいですね |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
ザック
ザックカバー
昼ご飯
行動食
非常食
飲料
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
常備薬
ロールペーパー
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
ポール
|
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感想
妙高山が気になり始めたのは、2年前のGWのときに火打山へ行ったからです。その時は、野尻湖付近の信濃町のR18を車で走っていたときに、どかっとフロントガラスの中に飛び込んできて、その威圧的な大きさと姿がとても印象的でした。火打山がまだまだ冬山の装いで真っ白だったため、今度妙高山へは秋に訪れたいと思っていたのですが、ちょうど紅葉が始まっていて、しかも快晴の空の元、いい山旅が出来ました。
22日は午前中の便で松山から羽田へ。
とても天気が良く、石鎚山をはじめとする石鎚山系の山々がくっきりと手に取るように飛行機から見ることが出来ました。明日への期待が膨らむ。。。
北陸新幹線開通により、東京から長野までの所要時間もこれまでよりかなり短縮したようで、かがやき・はくたか・あさまの停車駅も改善されて高崎駅を停車をする列車が少なくなったように思いました。
長野ではトヨタレンタカーへ。そもそも車の中で寝ようと思い、アイシスを予約していたのですが、体調を考えると宿で1泊することにしたので、小さい車に変更したかったのです。しかし、連休中の混み具合でそれが出来ず、そのまま赤倉のペンション・モン・セルヴァンへ向かいます。
オーナーは脱サラして山岳ガイドをしながらペンションを経営しているそうで、夕食の時は山の話で他の妙高へ登るというお客さんと共に盛り上がりました。2食付きで8000円。朝食は弁当にしてもらいましたが、満足。
朝は4時起きで、燕温泉5時発を目指して準備をしたのですが、やや遅れてのスタートとなりました。赤倉から燕温泉まで直通ルートは通行止めで迂回ルートで行きます。午前5時前に燕温泉の駐車場へ到着したときにはすでに登り始めていた人たちもいました。急いでトイレを済ませ、まだ薄暗い中出発します。
昨日は黄金の湯も賑わっていましたが、朝早いということもあり誰もお湯に入っていません。さらに上へと登っていくわけですが、早くもこの段階で次々に人に抜かれていきます。登山口までに若い単独男性2人に追い越され、がっくり。自分が中高年の中でも年齢が高くなっていることを思い知らされます。
工事用道路から登山道入口に入る頃、東の空が赤く染まりますが、その後北地獄谷へと入って行くので、日の出を見ることはできませんでした。
北地獄谷の右岸に細いコンクリート舗装の水平歩道のような道が続きます。これは赤倉温泉の源泉を管理するための道で、水平とよく言われますが実際は登りで、一部水平なところもあるという感じ。歩きやすい道で、管理小屋から急さを増し数百メートル先の光明滝まで続きます。
管理小屋には水場が有り、ここはたっぷりと水が出ているので涸れることは心配ありません。最終水場となります。
この管理小屋は赤倉温泉の源泉を管理しているということで度々TVにも登場しており、有名です。しかし、赤倉温泉はこんなに遠いところが源泉だとうのも驚きで、これでずべての宿の温泉を賄うというのは無理がありそうな気もしました。源泉掛け流しをやっていたのでは足りなくなるのではないか、と余計な心配をしたり、いろいろな苦労があるのだろうなあと思ったりしました。
光明滝のすぐ上には、称名滝があり遠くからも見えていました。ここからは、本格的な急登が始まります。この辺りの沢を流れる水はたっぷりと硫黄分が含まれており、歩いていても硫黄の臭いがします。急登を登り終えたら再び沢沿いの道がしばらく続きますが、春にはここから先が雪渓歩きとなるのでしょう。左の胸突き八丁へ入るところを見過ごして、そのまま雪渓を登っていくという話をよく聞きます。
湯道分岐の道標を過ぎ、胸突き八丁へと差し掛かります。
胸突き八丁といっても普通の登り道で、これくらいのところが3カ所あります。一つは称名滝からで、もう一つは鎖場から上部です。要するに、妙高山はニョキッと切り立った山なので、急登を何カ所も登らなければならないと思っておけば間違いないのでしょう。ここを過ぎると、天狗堂でほぼコースタイムの2時間40分くらい。天狗堂では多くの人が休んでいました。
天狗堂を出発し10分ほどで開けて所に出て、そこが光善寺池です。
この辺りから紅葉が始まっており、いよいよ秋の山だなあ、という雰囲気が濃くなってきます。山頂付近を見上げると、山腹が紅葉しているのが分かり、そのなかにダケカンバの幹が白いのが目立っています。
さらにその上部の登山道は紅葉の中を行く、という感じで秋を感じながらの登山です。風穴で休憩しましたが、冷たい風は出ていませんでした。やっと眼下に野尻湖が確認でき、展望も開けてきます。外輪山の赤倉山も見え始め、妙高らしい二重式の火山の溶岩ドームのような突起部に登っていることを実感です。
胸突き八丁に似たような急登が続き、鎖場と呼ばれる岩が現れます。
多くの人がここを登るため、そこを登る登山者の叫び声が下の方まで聞こえていました。誰かが指導していたりするのでしょうか、賑やかに響き渡っていたので、さぞ多くの人がいるのだろうなと思って鎖場についてみると、それほどでもなく、数人が淡々と登っていきます。
20m弱直登した後、50m程トラバース、さらに20mくらい斜めに登るというところでしょうか、見た目ほど危険度はなく安全が確保されています。
この辺りで、朝一番に追い越された若者が早くも下山してきます。こんなに良い天気なのにもったいないなあ、と私は思いますが、登山の目的はそれぞれ。トレランの人も10人くらいいたので、景色を楽しみたい、だけではないのでしょうから。
鎖場を越えて10分くらいで展望台に出ます。ここからは北アルプスが一望でき、外輪山の向こうには黒姫山や高妻山などもきれいに見えます。特に、外輪山は紅葉が目立っていました。また、外輪山と山頂部の間の谷底も紅葉が進んでいるようで、錦の絨毯状態です。ここはすでに外輪山よりも高く上がってきており、最後の岩場の急登が目の前に立ちはだかり、山頂まで岩場を登っている多くの人が見えました。
しばらくの撮影タイムの後、岩場に取り付きます。
岩は溶岩なので、手がかり足がかりなど豊富にあって、見た目ほど苦労はなく登れるようです。がしかし、ここで左足が不調を訴えます。情けなくも大腿四頭筋が吊りそうになり岩場を前にして大丈夫かと不安になりましたが、幸いにも芍薬甘草湯を一袋持っていたので飲んでみました。これが不思議とまじないのように効いて、何ともなかったかのように山頂にたどり着き、胸をなで下ろしました。
芍薬甘草湯は、昨年越後駒ヶ岳を登ったときに東京から来ていた方にいただいたことがあり、今回もたまたま準備していたのが功を奏しました。こんなことにならないのが一番ですが、体調などあるので飲むとは思わなかったけど持っていたため、結局それで気持ち的に助かったのだと思います。
そんなこともあり、山頂にはやや予定より遅くなって10時半過ぎに到着。それでも想定の範囲内です。山頂は快晴のもと、360度の絶景といってもいいでしょう、火打山や焼山、雨飾山、そして北アルプスなど期待していた以上の展望です。
南峰では一番高い岩の天辺に立ち、記念写真をおじさんにとってもらいました。その後北峰へ行き、のんびりと昼食。ペンションのお弁当、おいしかったです。高野池や天狗の庭辺り、そして妙高山の外輪山など紅葉は最盛期に差し掛かりつつありました。
北峰山頂で12時過ぎまでのんびりして、下山開始。
その頃になると下の方からガスが湧き始めました。自分が山頂の絶景を楽しむのを待ってくれていたかのようで、下っていくとみるみるうちにガスの中に閉じ込められていきました。天狗堂辺りは雨でも降り出すんじゃないかと心配するほど真っ白となりましたが、さらに下るとガスを抜け青空も見えました。山頂部部分に雲がかかったのだと思います。
15時半前には登山口に到着。
勝手に道路に座って休憩して、駐車場までのんびりと歩きながら一日の山行を振り返りました。
疲れは赤倉温泉の大野野天湯「滝之湯」で。長野には午後6時頃帰り、駅前でそばを食べて羽田へ向かいました。
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