御坂山塊主稜線2(新道峠→大石峠→節刀ヶ岳→大石峠)
- GPS
- 07:32
- 距離
- 13.4km
- 登り
- 1,019m
- 下り
- 1,032m
コースタイム
天候 | 曇り時々薄日 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
地理院地図に表示がある上芦川から新道峠に登る徒歩道は、登っていく沢の目印がなく、踏み跡は分かりづらく荒れていました。このルートよりも、すずらん群生地に一旦入り、水ヶ沢林道に出て、林道で新道峠に向かう方が体力を温存できると思います。 |
写真
感想
朝6時半、甲府市内から八代町を通り、新鳥坂トンネルを抜けた。若彦トンネル入口手前で「すずらん群生地入口」の看板を見つけて左折する。この林道はすぐにヘアピンのように急カーブして、釈迦ヶ岳登山口、すずらん群生地に続く。今回は釈迦ヶ岳登山口の少し先の路肩に駐車して、新道峠を目指し山道を歩き始めた。
新道峠を目指す山道は、地理院地図に載っている徒歩道であるが、昭文社地図「富士山」には登山コースの実線にも破線にもなっていないルートだった。しかし、ヤマレコの登山計画の地図でルートを探すとGPSデータのドットが並んでいたので、読図練習のつもりで歩いてみた。
この徒歩道の入り口は車幅ほどもあって森の中に続いている。しかし、細い清流が現われると道らしい道が見当たらなくなった。そこに丸太が三本横たわっていた。人が渡した丸太橋に見えたので、そこを渡り、その先の枯れた沢を登った。20分ほど登った時に、木に巻きつけられたピンクテープが突然現われた。ここまでテープが無かったことが不思議だったが、「道」を歩いているのだと安心できた。この辺りの木は伐採で切り落とされた枝木が乱雑に放置されていた。切り口がまだ新しかったので、人が入っているのだろうと思われた。
背後に見える釈迦ヶ岳の方角とその時の標高で地図上の自分の現在位置を確かめていたが、その位置に確信は持てなかった。つくづく読図は難しい。1時間30分ほど登ってやっと林道に上がった。道なき斜面を登ったことで体力の消耗が激しかった。これでは、車を停めてから、すずらんの群生地内を通り抜け、水ヶ沢林道に上がり、そのまま林道で新道峠を目指した方が、体力的に負担が軽かったかもしれない。
林道終点から新道峠まではすぐだった。新道峠では、先週見えた富士山が雲に隠れていた。しかし、そこから節刀ヶ岳へ向かう稜線を歩いているうちに富士山は姿を見せ始めた。この稜線は富士山が好展望である。稜線は左に曲がったり、右に曲がったりしながら、少しずつ高度を上げて中藤山(なかっとうやま)に至る。中藤山は富士山の見晴らしが良い山頂で、三等三角点がある。
中藤山を過ぎると、前方に十二ヶ岳から節刀ヶ岳の稜線が見え始める。ここで言う十二ヶ岳は一ヶ岳から十二ヶ岳までの頂稜である。一ヶ岳から上下に頂稜を刻み始め、次第にその高低差を大きくして、十二ヶ岳山頂の手前ではその高低差が最大になる山容がよく分かる。
新道峠から大石峠まで登山道には、岩場の天然展望台が2,3か所ある。それぞれ眼前に富士山を仰ぎ見て、眼下に河口湖とその周りの集落を見下ろせる。また、自分が乗っている御坂山塊の南斜面の紅葉も美しかった。その後、不逢山(あわずやま)を経由して大石峠に至る。
大石峠は広々としたススキ原の峠だった。当然、富士はよい眺めである。小休止して小倉マーガリンサンドで軽く胃袋を満たした。
大石峠から節刀ヶ岳への道は、カラマツの林の中を歩くので、展望が利かなくなる。それでも、金堀山を越えてひと登りしたところに東側の展望が開ける場所があり、黒岳からこちらに向かってくる稜線が一望できる。自分が歩いてきた稜線を眺めることは、いつでも、どこでも、気持ちのよいものである。
節刀ヶ岳まではもうひと踏ん張り、背が高くなったカラマツ林の斜面を登り、分岐を右折して灌木の間を進むと、山頂手前で展望が開ける。再び、黒岳からの稜線に目が奪われた。さらに、釈迦ヶ岳を含む御坂山塊支脈の稜線、その先の甲府盆地、反対側には鬼ヶ岳から王岳への稜線、目の前の十二ヶ岳山頂、魅力ある眺望が満載だった。しかし、この時、富士山はすでに雲に覆われて、この日はもう姿を見せることはなかった。
今回は御坂山塊主稜線踏破計画の第二区間、新道峠から節刀ヶ岳までを歩いた。先週、どんべえ峠→黒岳→新道峠を歩き、9月に節刀ヶ岳から鬼ヶ岳までを毛無山・十二ヶ岳とセットで歩いた。これで黒岳から鬼ヶ岳までが繋がった。しかし、まだまだ先は長い、どこまで足跡を付けられるのか、せめて竜ヶ岳まで繋げたいものだ。
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