常念岳・横通岳 (一ノ沢よりピストン)
- GPS
- 09:29
- 距離
- 15.5km
- 登り
- 1,920m
- 下り
- 1,904m
コースタイム
- 山行
- 8:08
- 休憩
- 1:04
- 合計
- 9:12
天候 | 下界は曇り。でも,山の上はいいお天気! 一日中,雲海が見れました。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
一ノ沢の登山者用駐車場には1台も車がなく,そのまま登山口まで行ってみました。 さすがに,そこには「一般車駐車禁止」の文字が…。 そこで,少し戻った路肩スペースに駐めさせていただきました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
一ノ沢ルートにはとくに危険箇所はありません。 問題は,稜線の雪や氷の状態でした。 万が一にそなえて,ピッケルに12本歯のアイゼンというフル装備。 でも,そんなもの,まったく必要ありませんでした。 最大の難所は,丸木橋の撤去された一ノ沢の渡渉だったかな? |
その他周辺情報 | ほりでーゆ〜四季の郷でお風呂(大人530円) |
写真
感想
晩秋の北アルプスツアー 第1日目。
例年ならば,この時期の北アルプスはすでに雪と氷の世界になっていて,
小屋の営業も終わっているし,一人で行くにはそれなりの覚悟と勇気が必要になるでしょう。
ところが今年は,いっとき降った雪がここのところかなり消えてきているようです。
念のために,ピッケルとアイゼンのフル装備をして,
「やばい」と思ったらすぐに引き返すことを肝に銘じて,
北アルプス,まずは常念岳に登ることにしました。
2年前の10月には,三股から常念岳と蝶ヶ岳を日帰り周回しましたが,
今回は一ノ沢からのピストン登山です。
じつは,ボクが初めてこのルートを登ったのは1977(昭和52)年9月末でした。
大学1年生だったボクはそのとき,
常念〜蝶から穂高連峰をすべて回る,欲張りな4泊5日のテン泊山行に,
友人と2人で出かける予定でした。
ところが直前になって,友人が行けなくなったために,
仕方なく単独でこの行程を歩くことにしたのです。
今では一人で山に行くことは普通のことになってしまいましたが,
そのときは自身初めての単独行で,ドキドキ感は半端なかったです。
早朝,豊科で鈍行列車を降り,バスで北海渡へ。
そこから,たぶん30kg近くあったんじゃないかと思うザックを背負って,
一ノ沢登山口までの10kmの未舗装林道を歩きはじめて1時間ほどたったころ,
後ろから走ってきた林道工事のトラックが止まって,
中からおじさんが「おい,兄ちゃん,乗っていきな」と声をかけてくれました。
一人で心細かったので,なんだかすごくうれしかったなぁ。
そのトラックに林道終点(たぶん今の登山口付近?)まで乗っけてもらって,
一ノ沢登山道を常念岳へ登りました。
それ以来38年ぶりの,思い出の一ノ沢からの常念岳登山です。
登山口からずっと曇っていて何も見えず,
でも,ヤマテンでは晴れの予報だったので,
「この雲を突き抜ければ,上は晴れているはず」と歩き続けました。
そして,予報どおり山の上は晴天でした。
目の前に見える槍〜穂高の稜線は,それなりの雪景色でしたが,
こちら常念山脈には,ほとんど雪はありません。
風も弱くて,さして冷たくもなく,「まるで10月上旬?」という感じ。
そんな中を,常念岳に登り,ついでに横通岳にも登って,
気持ちのいい北アルプスの稜線を満喫しました。
他の登山者にはお一人,ボクより少し後に一ノ沢を登ってこられた方とすれ違いましたが,
この日,一ノ沢から常念に登ったのはこの2人だけだったんじゃないでしょうか。
静かな静かな山旅でした。
そして,この夜も「道の駅 ほりがねの里」で車中泊。
翌日の北アルプスツアー2日目に備えるのでした。
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