岩殿山・稚児落し-山を始めるきっかけの山-
- GPS
- 03:31
- 距離
- 7.2km
- 登り
- 562m
- 下り
- 568m
コースタイム
天候 | 快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2015年12月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
岩殿山は難所なく、コースも整備されており容易。稚児落としまではそれなりの山道と崖、鎖場の通過があり、滑落の危険あり要注意。急傾斜の岩盤のため、滑落した場合死亡しやすい。 |
その他周辺情報 | 付近に日帰り温泉、駅前に飲食店やコンビニがあり利便性は高い。ただし、トイレが駅前と岩殿山登り口にしかないため、山頂滞在時間等には注意が必要。 |
写真
装備
個人装備 |
ヘッドランプ(1)
予備電池(1)
1/25
000地形図(1)
コンパス(1)
保険証(1)
水(1)
トイレットペーパー/ティッシュ(1)
救急セット(1)
携帯電話(1)
レインウェア(1)
折りたたみ傘(1)
防寒着(1)
ストック(1)
時計(1)
GPS(1)
ナイフ(1)
軍手(1)
デジカメ(1)
食器(カップと器)(1)
|
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備考 | 今回はステンレスボトル等を活用。非常用でエスビットを入れていたがライターを忘れているので役に立たない。 |
感想
高校でアウトドアやりたいなぁと思っていた時に、担任が入部を勧めた山岳部。部としてやるのもどうかなぁと迷っている時に次の山行に来たらいいさと連れて行かれたのが岩殿山でした。
歓迎の鍋会を開いてもらい、山でみんなでワイガヤするのって楽しいなぁと思った記憶があります。当時大した荷物も持ってないのに翌日から3日ほど筋肉痛で、次は20kgとか言われて、「入部はしない」とか話してましたね。
そんな自分の登山史では記念の1ページになる山ですが、ついて行っただけなのでどんなコースを通ったかも覚えておらず、計画書も地図も残っていないので、いつかもう一度訪れてみたいなぁと思っていました。友人と忘年会の予定がキャンセルになり、天気もよいのでふらっと行ってみようと、朝起きて山レコのデータをGPSに落として地図を刷っていざ出発。
行程は約8km、時間にして3〜4時間で戻ってこれるコースらしいので、お昼前でも日暮れまでには戻れる算段です。但し、スタートが早いに越したことはないので、行きは特急かいじで急ぎます。大月下車時にステンレスボトルを座席に忘れて出そうになり焦る私。
さて、駅について整備された山道を一気に進んでいきます。だんだん息が上がってきて、あーやっぱり辛いなんて思っていた列車到着から45分。あっけなく山頂に着いてしまいました。当時あんなにきつかったはずなのに、こんなだったかなぁと拍子抜けです。先の方には別のパーティが陣取っていたので、ちょいと離れたところでまだあんまりお腹空いてないなぁとか思いながらおにぎりでも食べることにしました。実は三角点はもっと先だったことを後で知ります。
ルート例では稚児落しというところまで行くようでしたので、そちらへ向かいます。途中の鎖場は見覚えがありました。改めて見ても、落ちたら命はないと思います。自信がない方は避けるべきでしょう。鎖場は4箇所ぐらいあり、腕力と脚力両方必要な感じでした。甘い見通しで岩殿山でパワーを使ってしまっているので、若干疲労感が堪えます。
今回の山はトレイルもはっきりしていて迷いそうにないので、ヤマカンで歩いていました。そのヤマカンがひどくて、岩殿山から大したピークもなく下ると思い込んでいたもので、3個もピークがあり「マジかよ」と自分に突っ込みながら歩きます。
天神山で豚汁をすすりながらGPSをチェックすると思ったより進んでいないことに気づき、しかも、まだピークがあります。怠け者は山に来てはいけませんね。
途中から視界が開け稚児落しの崖が見えます。この崖、残念ながら記憶にはないんですが、他に下山ルートはないので通っているのでしょう。
稚児落しの由来は諸説ありますが、その昔岩殿山に城があったが城主小山田信茂は織田軍勢に攻められる→側室千鳥姫は赤子の万生丸らと共に岩殿山を脱出→崖まで逃げ伸び安堵の声を上げる→その声が崖に反射→聞こえた声を追っ手と間違え一行が慌てる→万生丸が泣き出す→敵に気付かれることを恐れ万生丸を崖から落とし殺害した。という言い伝えがあるそうです。
高低差は300mほどあるでしょうか。誰が落ちても命はなさそうです。柵などもないので、滑落しないよう細心の注意が必要です。かといってビビりすぎて足がもつれたらそれはそれで危ないです。岩殿山山頂までは物足りない気分だったので、鎖場と稚児落しのスリルは迫力があり物足りなさは吹き飛びました。
その後の下りは幾つかの鎖場がありながら一気に標高を下げ、1時間かからずにアスファルトの道に出ます。温泉に浸かって帰るもよし、観光をするもよし、余裕を持って降りられました。人里に出るとなぜかコーラが飲みたくなるので、駅前の自販機で調達しました。
懐かしくもスリルのある程よい山行でした(^_^)思ったよりバリエーションに富み、レベルも高いと思います。手をつくので、軍手が必須のコースです。体力に自信があって、スリルを味わいたい方にはぴったりのルートではないでしょうか。大月民には慣れっこと思われる岩殿山、よい山だと思います。
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