きのこ探索。奥秩父の中腹のチャナメと、ナラタケ

2010年10月11日(月) [日帰り]

• GPS: --:--
• 距離: 10.8km
• 登り: 408m
• 下り: 385m

コースタイム

　午前6時30分から、午後1時前まで、森に入りました。

天候

快晴

アクセス

資源涵養のため、ルートはイメージです。

コース状況／危険箇所等

　奥秩父の中腹の支尾根に、キノコの探索へ。
　今年は例年以上に気温が高い9月だったため、紅葉は半月ほど遅れていると感じました。広葉樹の葉はわずかに落ち始めたところで、林は秋らしくなく、まだ夏のような暗がりがありました。
　秋本番のキノコも、10日以上、遅れています。

写真

10/11 11:22

山腹のヤマボウシの実。
一番、赤いのを味見したら、ほんのり甘かった。

10/11 7:26

森に分け入ると、最初はクサウラベニタケ(毒)が迎えてくれました。

10/11 7:36

クサウラベニタケの傘が開ききったもの。

10/11 8:40

針葉樹の朽木にサンゴハリタケ(食)。
10月なのに、まだ育ち始めでした。

10/11 8:14

同。

10/11 9:33

最初の尾根を越す平坦な場所は、シカの糞があちこちに堆積していました。
そこから、ヒカゲタケが生えていました。

10/11 10:11

次の谷筋には、ヌタ場があり、足跡がいっぱい。
湿った粘土の上に寝そべった跡も、ありました。

10/11 8:54

ベニヤマタケ。

10/11 9:24

カベンタケ。

10/11 7:49

葉が落ちるのが余りにも遅いこの秋、森はところどころかなりの暗さでした。
ニカワハリタケ(食)が朽木に。真っ白なのは珍しい。日蔭のせい?
湯がいて、レモンシロップ漬けにすると、おやつにあります。

10/11 7:35

いまにも倒れそうな朽木で、何を写しているのかな?

10/11 7:40

撮っていたのは、このキノコでした。
モエギタケ科のキノコかな??

10/11 7:47

ウラベニガサ科のキノコでしょうか。

10/11 7:40

キツネタケか、その仲間。

10/11 10:15

木の肌を覆うキノコには、コウヤクタケなどの仲間があります。

10/11 7:33

クマシメジと思います。

10/11 7:33

同。

10/11 9:42

同。

10/11 9:08

ニガクリタケ(毒)におおわれた、ブナの倒木。
都内で誤って販売されて回収騒ぎになった毒キノコです。

10/11 8:00

ヒグマアミガサタケ。毒。

10/11 7:52

ズキンタケ。

10/11 8:53

オオシワカラカサタケ。

10/11 9:34

ウスキブナノミタケ。ブナノキや、ブナ科の木の実が堆積した場所から、生えだします。
写真のキノコで、傘の直径は6ミリほど。

10/11 7:43

クリタケの若い菌。食。
秋がこんなに高温になる以前には、10月早々には生長した株が見られたキノコです。

10/11 7:46

クリタケ(幼菌)。

10/11 8:56

クリタケ。
炊き込みご飯が、一般的な食べ方。

10/11 9:03

朽木の隙間にも、クリタケの幼菌が。

10/11 9:05

これもクリタケ。
あと2週間以上すぎないと、最盛期にはなりそうもない。

10/11 9:35

ゴムタケ系かな。

10/11 9:36

ヒメキクラゲ。

10/11 8:59

ニカワチャワンタケ(食)。

10/11 7:55

キツブナラタケのようです。幼菌。

10/11 9:21

オニナラタケ。

10/11 9:21

オニナラタケ。ナラタケは5種ほどに区分され、ました。これは、傘のササクレやツバの様子からオニナラタケのようです。
私も「ナラタケ」として食べて来ましたが、よく加熱し、湯がくなどしないと、消化器の中毒を起こす場合があると、されました。

10/11 9:21

オニナラタケ。

10/11 9:11

センボンクズタケ。悪酔いします。

10/11 8:26

湯呑のような形のこのキノコ。高さ8ミリほど。

10/11 8:26

同じ写真の拡大。図鑑では見つかりませんでした。

10/11 8:45

ウラベニガサ。

10/11 8:58

ブナの倒木についた、ブナハリタケ(食)。育ち盛りなので、とても見栄えがいい姿でした。

10/11 9:01

同。周囲には、甘い独特の香りが立ち込めます。

10/11 9:02

同じ倒木に、ツキヨタケ(毒)もたくさん生えだしていました。

10/11 9:04

同。

10/11 8:04

アシナガタケかな。

10/11 7:44

昆虫の卵の可能性が強いですが、キノコの親戚筋の変形菌かも?　と思って、念のため撮影しました。

10/11 10:20

今日一番のヒット!　チャナメツムタケです。気温が高すぎて、まだ出ているはずがないと、あきらめていました。沢沿いの冷気がたちこめる場所に見つかりました。

10/11 10:24

チャナメツムタケは、ナメコの同類。味もよく似ていますが、こちらの方が野性味があります。

10/11 10:33

同。

10/11 9:38

アオイヌシメジ。私は無理に食べないグループに入れているキノコです。

10/11 9:39

名前を調査中。

10/11 9:35

尾根筋は針葉樹が優勢で、アカモミタケが見つかりました。食、ですが、体質によってお腹をこわすこともあります。

10/11 9:37

同。

10/11 9:06

カラカサタケ科かな。

10/11 9:09

これも同じ仲間と思います。

10/11 8:06

カヤタケ。毒成分が最近検出。

10/11 10:12

クリイロカラカサタケの特徴があります。

10/11 9:49

調査中。

10/11 8:35

スギタケ。食べない方が無難です。

10/11 9:45

ヒトヨタケ科と思われるキノコが群れるわきに、鶏の卵のようなものが、地中から出てきています。

10/11 9:45

スッポンタケか、その仲間が、この「卵」を割って、伸びて来ます。
この「卵」が幼菌に相当。

10/11 10:53

沢に降り立つと、倒木が流れを横断して、横倒しに。
側面を見ると、ヌメリスギタケの幼菌が生えだすところ。
そういえば、このキノコも今年は遅い。

10/11 10:54

倒木の真下、陽が差さない暗い場所にも、ヌメリスギタケの立派な株が、生えだす準備中でした。

10/11 15:19

家に帰って、サンゴハリタケはブイヨン・スープに。

10/11 15:46

ムキタケも少し持ち帰って、お酒と醤油で煮つけました。

10/11 15:14

キツブナラタケの幼菌、若い菌は、キノコ汁。

10/11 15:12

チャナメツムタケもいっぱい放り込みました。

撮影機器：

EOS 20D CANON

LUMIX DMC-FX07 パナソニック

コメント

tokiyosi64

いろいろあるのですね
仙人は、ムキダケ・舞茸・なめこ・シイタケ・サワモダシ･ブナハリタケぐらいです。・・・平茸もとります。

blueberry-k

キノコちゃん♪
こんばんは〜，tanigawaさん♪

歩き回ったルートの記録があったら，面白いぐらいに線が入り乱れていそうですね

花ならぬ，キノコのお花畑のようです みんな違っていて，
説明文付きだと楽しく見られます

森にわけ入って，初めて撮った写真が毒キノコなのはテンション下がりましたが，
最後は美味しそうな食用キノコで〆なので，テンションでした
見るだけでなく，食べられるところが何とも言えずいいですね〜

これからもヨダレを垂らしながら見て楽しませて戴きますです

tanigawa

菌類の花ですね
　kayo-piさん、こんばんは。
　今年のキノコ・シーズンも、いよいよ後半に入ってきました。

＞花ならぬ，キノコのお花畑のようです

　倒木や、地下に張り巡らせた菌糸がおおもとにあって、子孫をつくる胞子を飛ばす役目をするのが、キノコですから、確かに「花」のようですし、姿も華やかさがありますよね。

　枯れ葉や木の実が落ちる音、鹿の声がするだけの森で、キノコといっしょにいると、時間がたつのを忘れます。　

tanigawa

森を構成する木の種類にも・・・
　仙人さん、こんばんは。
　私の実感でも、、中部地方以北の日本海側では、仙人さんがあげたキノコが、数も圧倒的にですね。

　その理由を考えてみると、日本海側の山腹の森では、ブナ、ミズナラなどが優勢になるためと、林床がネマガリダケなどで覆われるために、キノコもこれらの樹種に対応するものが、基本になるのではないでしょうか？

　関東では、豪雪がないため、ブナ科だけでなく、ほんとうに多くの樹種が森に見られます。林床も開けているところが多くて、キノコの種類については多さを実感します。

　ただ、秋の良い食用のキノコは、やはりブナ主体の森が一番ですね。
　南関東では、ナメコはめったに見られません。

mitugasiwa

キノコ、遅れているようですね！
こんばんは！

キノコ、遅れているようですね。
こちらも気温が高めなので、まだまだ楽しめるのかな、
と思っています。
tanigawaさんと違って知識がないので、とりあえず写真だけにしています。
ブナハリタケのように間違えにくいものはいただきますが
毒か否かは別として、美しいキノコには惹かれますね。

tanigawa

RE:キノコ、遅れているようですね！
　mitugasiwaさん、お早うございます。
　関東はまだ夏日がくりかえし来てます。森の樹木も葉持ちがよくて、まだ緑色。
　低温にさらされないと出てこないキノコたちも、幼菌姿で冷気を待っているように見えました。

　蚊やブユがほとんどいなくなったので、夏の森よりも穏やかな気持ちでカメラを使えるのはいいです。

　そちらは、晩秋の時期に入っていますね。雪におおわれる前の森は、時間が流れるのが五感で感じ取れるような気持ちにさせられることがありますね。

yuki_G_K

はじめまして。
tanigawaさんはじめまして。
きのこたち、写真も分かりやすくキレイですね。

最近山に入るときのこがいっぱいなので、
食べられないまでも、名前くらい分かったら楽しそうです。
そうそう、赤岳行った時「鮮やかなはなびら！」と思ってみたら、きのこでした。
ここに写真がある「カベンタケ」でした。

yuki_G_K

はじめまして。
tanigawaさんはじめまして。
きのこたち、写真も分かりやすくキレイですね。

最近山に入るときのこがいっぱいなので、
食べられないまでも、名前くらい分かったら楽しそうです。
そうそう、赤岳行った時「鮮やかなはなびら！」と思ってみたら、きのこでした。
ここに写真がある「カベンタケ」でした。

tanigawa

カベンタケ
　yuki G Kさん、キノコ・ワールドにようこそ。

　カベンタケは、毒でないという情報もありますが、一方でよく似た別種もあるとされます。
http://trace.kinokoyama.net/fungi/fungi-zukan/kabentake-fungi.htm
　こういうあいまいな、危うい空間が、キノコの場合にはいっぱいあります。
　自分で知り、判断できる範囲は全体の一部なので、怖さがありますね。

　食べるだけでなく、眺めたり、撮影したり、同じ種類でも姿や生長の変化を楽しんだり・・・。　いろんな楽しみ方をしています。