高原山-川治温泉〜鶏頂山・釈迦ヶ岳(日本三百・関東百・栃木百)
- GPS
- 10:37
- 距離
- 18.4km
- 登り
- 1,604m
- 下り
- 842m
コースタイム
- 山行
- 9:38
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 10:38
距離 累積標高(+ -)
18.4km、+1,855m、-1,091m
天候 | 曇り時々晴れ〜晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
(復路)エーデルワイススキー場の無料シャトルに乗せてもらい鬼怒川温泉駅へ。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
<雪の状態> ・標高1,200mまでは雪ナシ。高原山西登山口先で雪が出てくるが20分くらいは地面が出ており、雪道は1,300m辺りから。 ・朝は雪が締まっているが時間がたつと融けてきて、旧メープルヒルスキー場跡、特に帰路1,500m以下では踏み抜き多し。 ・旧鶏頂山スキー場は下まで雪あり。この違いは北斜面だからだろうか。 <危険個所> 危険を感じる場面は無いが、留意点を以下に列記します。 ・川治温泉から鶏頂開拓までのルートは幾つか間違えそうな箇所あり、yamabeeryuさん他のレコでしっかり予習していくも1か所道間違い。車道に出てから無駄な稜線歩きをしてしまった(写真#9) ・鶏頂神社の鳥居からは歩きやすい緩斜面。 ・大沼南の分岐が踏み跡薄いと見つけづらいが、踏み跡が残っているので見極めは可能でした。その先で踏み跡乱れ、ルート外を歩くと踏み抜き多数、時折膝上。 ・稜線にあがると、鶏頂山までは20分ほどだが、一部細い箇所や急登もあるので慎重に。 ・釈迦ヶ岳までは途中、御岳山の山頂先で細いトラバースあり要注意。え!これを行くの?と思うくらいだが、行ってみると両側に適度な太さの木や枝が生えており安心感がある。 ・その先、細尾根もあるが慎重に行けば問題ない。 ・山頂直下は皆さん言ってるとおり急登。お助けロープが無いと自分は行けなかったかも。下りの方が楽に感じたが慎重に。 ・帰路は御岳山の山頂標識の手前(先の細いトラバース西)で右に下る赤布あり。北部への稜線ルートだが、鞍部まで下って左折(西)すれば大沼先の分岐までのショートカットコースになる。ただし、踏み跡なく雪も結構深いのでワカンは欲しいところ。 ・大沼あたりから下は午後で気温上がってるので踏み抜き多数。私はワカンでそのまま枯木沼まで下りました。 |
その他周辺情報 | 温泉は鬼怒川温泉駅から徒歩5分「鬼怒川パークホテルズ」さんの日帰り(確か860円程)。 http://www.park-hotels.net/ 自家源泉を持つ掛け流しらしく(加温・加水あり)、弱アルカリ性の湯ですが、ぬるめのお湯で長時間入っていられ、ヌクヌクになれました。 宿の応対サービスも優秀で、日帰り客にもとても気持ちの良いものでした。 前泊は川治温泉の一柳閣本館。 2食込み6250円(アルコール含みフリードリンク付きバイキング)、私は某サイトポイントで1000円引き、実質5250円でした。ワケアリの部屋は窓が眺望ゼロでシングルベッドですがその他サービスは同じ。温泉に何度も入れてありがたし。 |
写真
感想
高原山(日本三百、関東百、栃木百)に登ってきました。
公共交通機関派かつトレーニング不足の私としては、夏場下からの縦走はいずれの登山口からも厳しいので、川治温泉前泊とし、道迷い箇所のある鷄頂山西口登山口(日塩もみじライン)までを雪ナシで歩けるこの時期に歩くことにしました。
川治温泉から歴史のある川治古道(途中のダート路先まで)と会津西街道(日塩もみじライン手前まで)を歩くのも楽しみ。しかしこれらは2.5万地図には破線で出ているものの、山と高原地図には出ておらず、ヤマレコの方々の情報頼り。
このコースを歩くにあたって、心がけたことは:
(i)最近のトレーニング不足と、雪装備1泊(旅館だが)の重さを考え、できるだけ早立ち。
(ii)日塩もみじラインまでは雪ナシとはいえ道迷いなくいくことが肝心、かつ、極力体力温存でノンビリ歩く。
(iii)鶏頂山と釈迦ヶ岳の手前は急登らしいので慎重に。御岳山前後のトラバースも細いらしいので要注意。
(iv)帰路、御岳山の東から大沼南分岐へのトラバース路が発見できればトライしたい。
というものでありました。
このコースはyamabeeryu半袖隊長のレコ他を参考に歩かせてもらいましたが、やはり事前情報なしでは迷いそうな箇所が幾つもあったので要注意。
ヤマレコでは冬場の記録が無いですが、積雪のノートレース時は基本尾根筋とはいえ急登もあることから熟知していないと困難と思われます。
<以下、自分の記録兼ねてるので長文失礼>
さて、日出の少し前に出発。消防団の建物脇の車道を上がっていく。
左手の階段(写真#2)を上がれば近道だが、その先の分岐(下りになる手前)を鋭角左でも行ける。
出発が少し早すぎ真っ暗な樹林帯も何なので(笑)、平方山園地標識で時間調整。10分もするとみるみる明るくなった。
その先、平方山園地の自然探勝路に吸い込まれそうになるが(写真#4)、yamabeeryuさん他が倒木など歩きづらいと指摘されており、素直に左の東屋コースへ。整備された歩きやすいコースが駐車場まで続く。
駐車場右前から登山道が伸びているが、入ってすぐ左の斜面を登る(写真#5)。
足場が狭くて落葉堆積しているトラバースが3箇所ほどあるので慎重に。私はストックで落葉をどけて足場確認。(バランス悪いので)
その先はルートどおりに歩く。尾根道を進みたくなるが、一度行くと急登で行き詰ってしまったので、辛抱してルートどおり歩く。その先、尾根筋をたどっても良いが、無駄なアップダウンがあり、結局はルートに戻るので悪あがきしない方がよい。(体験談。笑)
その先、車道(ダート)に飛び出せば(写真#8)、しばらくは車道でいくのが正解。
私は何を思ったのか、車道が右旋回のあと左の尾根筋に突っ込んでしまった。結果、また車道に降りてくる(写真#9)ので、おとなしく車道歩きするのが賢明であろう。
その先、左カーブのところで右への入口あり(写真#10,#11)。手書き標識が小さく出ているが要注意。
入ってスグ、尾根筋に行きたくなるが、ここはマキ道。(写真#12。 尾根を行くと急角度の岩場となる。)マキ道をしばらく行くとT字になるが、手書き看板に従って左折し鶏頂開拓を目指す。
その先しばらくルートに沿って歩く。写真#14の分岐は左右どちらでも行けるようだが、レコにも楽と書かれている右を私は選択。倒木の下をくぐるシーンあるが普通に歩けた。
しばらくいくと滝の音が右から聞こえてくる。少し右に寄ると滝が見える。1つづは短いが5,6段あってなかなかいい雰囲気。滝がよく見える場所で休憩を入れ行動食をほおばる。
その先、ルートはZig Zagとなり笹が出てくる。とはいえ刈払いされ、鹿が食べたのか、ルートは綺麗に見えているので、この時期は全く問題はない。(写真#17)
と、この先で前方30m程の大木が急に揺れ、どすんと何かが落ちる音。直後に威嚇するような低く唸る音。これはもしかして・・・。熊スズを付けていて正解だったのかも。
ストックを鳴らしながら進むと、唸り声は遠ざかって行った。
その先、ススキが出てくると磁石石。直径2mくらいの何ということもない石なのだが、日光市の指定文化財らしい。「文久三年 下ル」の文字に歴史を感じる。
その先フェンスが出てくるがyamabeeruyu隊長レコのとおり2つ目のゲートで入る。
鶏頂開拓は廃村かと思いきや、立派な農場が営業している(失礼しました)。日本農業大賞受賞記念と書かれた看板も立っていた。
その先、日塩もみじラインを少し北上すると、鷄頂山西口登山口となる鶏頂神社の赤い鳥居がある。安全登山に祈願のあと先を進む。緩斜面が続き、次第に雪が出てくるがルートが雪道になるのは約1,300m以上から。その先でルート幅が広がったのは旧メープルヒルスキー場跡なのだろう。バブル時代に一度来た記憶があるが、ルートは全く記憶にない。ゲレンデトップの看板を確認する。その先、大沼までは緩斜面の下り。大沼から水平歩きで鳥居や石碑のある分岐。この分岐は踏み跡は薄いが右の鶏頂山方向へ。
しばらく行くと、踏み跡は乱れ、ルートを外したのか踏み抜きが多くなった。
その先でルート復帰するが今度はアイスバーンも出てくるので早目にアイゼン装着。
稜線にあがると左手に釈迦ヶ岳が見える。まだ結構距離と標高がありそう。
右折し先ずは鶏頂山へ向かう。しばらくすると50台後半の単独男性。先ほど来、新鮮な踏み跡を付けてらした方のようだ。これから釈迦ヶ岳へと向かうという。私も元気なら踏み跡をたどらせてもらいますよ、と互いの安全を言い合って別れる。
稜線分岐から山頂までは約20分。途中、細いトラバースや急斜面も少々あるが、アイゼン履いて慎重に行けば問題ない。
山頂に到着。神社でお参り、ランチ休憩のあと下山にかかる。
ここまでほぼ計画どおりのタイムなので釈迦ヶ岳へ向かうことに。
先ほどの分岐手前で男女6人組みが上がってくる。私の踏み跡をたどって来られたようだ。山頂まで20分くらいですよ、というと一同嬉しそうに登っていった。まだ初心者が多いのかな。人を見つけた安堵感もあったのか、もうすぐと聞いて、パット明るい表情になっていたのが印象的であった。
さて、御岳山を越えて行く。山頂は眺望ほとんど無いので写真撮影だけ。
その先、おっと!と思うような細いトラバースあり。バランスの悪い私は、見た瞬間これはヤバいでしょ、と思うも、行ってみると手の届く範囲に手頃な木や枝が生えていて安心感あり。慎重にクリア。その先で60前後の単独男性。釈迦ヶ岳の向こうから縦走してきたそうだ。
その先も細尾根が一部出てくるが、こちらは慎重に行けば問題ない。
その先で鶏頂山手前ですれ違った単独男性とまた出合う。最後は急登り慎重に、と言われ気を引き締める。小さいアップダウンのあと釈迦ヶ岳への最後の登りにかかる。
ここは聞きしにまさる急登と思った。お助けロープが無ければバランスの良くない私は退却していたかも。木やロープを握りながら慎重に登ると斜度が緩み、しばらくで山頂。
釈迦ヶ岳の山頂には標識や社、それに有名は大きなお地蔵さんが鎮座している。山頂周辺だけ雪がほとんどないのは吹き飛ばされたからだろうか。
周囲の絶景を風の中堪能する。今日は晴れてはいるが遠望が利かず、昨日の七ヶ岳など もやっていて同定できないが、それでも晴れていると気持ち良い。
さて、下山にかかりましょう。
ランの40台後半男性がトレランシューズとチェーンスパイクで駆け上がってこられた。時間押してるのでご挨拶だけだったが、すごい方もいるものだ。
さきほどの急登を慎重に下る。下りの方が多少楽に感じるのは慣れなのだろうか。
御岳山手前の細いトラバースも慎重に戻り、ふとみると右手に赤布のついた竹棒がさしてある。ここから分岐なのだな。確かに斜度の少ない尾根が下っている。
ここから大沼南分岐までノートレースの雪道を下ることに。
膝上まで沈むのでワカンに履き替えて雪歩きを楽しむ。特に下りはモフモフで楽ちん。ところどころ赤テープや赤ペンキがあるので探しながら下る。鞍部から左の谷を下る。その先広くなったところで、GPSみながら最も左の谷筋を下る。フカフカのノートレースは気持ちいい。ときおり膝上の深雪に足を取られてズッコケるが柔らかい雪がまた気持ち良い。
ほどなく踏み跡のあるルートに出る。味気は無くなるが、妙に安心感はある(笑)。
しばらくで大沼南の分岐。鳥居と石碑のところで陽光を浴びながら小休止。
さて、最後の下りにかかりましょう。
午後の緩くなった雪のためワカンのまま下る。
深く踏み抜いた跡が沢山あるが、ワカンだとスイスイ歩けて楽と思う。
ほどなく枯木沼の分岐。赤テープは幾つかあるが分岐標識は無いので要注意。
その先、踏み跡の少ないルートを行くと枯木沼の一角。
木道歩きなので、ワカンを外す。
エーデルワイススキー場は歩けないので、旧鶏頂スキー場跡を下ると、元スキーセンターの建物裏まで雪があり歩きやすかった。
ここから日塩もみじラインで20分ほど北上し、帰りはスキー場のシャトルバスに乗せてもらい鬼怒川温泉駅へ。
駅近くの温泉で温まり千葉へと帰宅。
予報より好天にも恵まれた、いい歩きの楽しめた2日間だった。
コメント
この記録に関連する登山ルート
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ShuMaeさん、初めまして。釈迦が岳直下ですれ違った者です。奇遇にも川治温泉から同じコースをたどっていました。駅から駅をつなぐロングを専門にしています。見た目はスニーカーですが、ゴアテックスのトレランシューズにチェーンスパイクを履いていますので、安心してください。50代後半になっても、今のように動ける身体を維持するのが目標です。
mnakanoさん、こちらこそ初めまして。
釈迦ヶ岳直下のランの方ですね、急いでたのでお話もできませんでしたが、よく覚えてますよ。コメントありがとうございます。
川治温泉から同じルートでしたか。しかもあの後、矢板駅まで45km超とは素晴らしくロングですね!トレランシューズにチェーンスパイクでしたか!それでしたら大丈夫ですね、納得。しかし、年齢を大幅に勘違い、大変失礼しました。対向時にご挨拶だけだったのでいい加減な記憶でした。書き換えておきます。
おはようございます。
残雪の高原山に挑まれたのですね。
それも川治温泉から・・・前泊で
宿泊された一柳閣本館も拙者も考えたのですが、一泊二食付となると、また食い意地が張って「朝食食べてから」なんてことになりそうなので、素泊まり宿にしました
さて、拙者のレコを参考にされたそうで嬉しい限りです。
写真を拝見すると、「そうそう、そこは右」「確かに間違えやすい点だ」なんて頷きながら拝見しました。
隊長
隊長、こっちにもコメントありがとうございます。
高原山は私も行きたいな〜、と思ってたのですが、日塩もみじラインの定期バスが無くなって、途方に暮れていた頃 、なんと隊長が川治温泉から歩かれてるじゃないですか
まさに目から鱗
隊長のように塩原温泉までは歩けませんが、隊長の詳細レコのおかげで道迷いもなく(一部故意でミスルートはありましたが)、下から登った感(=達成感)のある歩きができました
今年は雪が少ないのも幸いでした。
スキー場の無料シャトルを拝借できるのは3月末まで。
雪のノートレースだと難しい川治古道+会津西街道も、今年は標高的に雪ナシみたいたったので、もうこれは行くしかないでしょ!と即決でした
前泊の掛け流し温泉は最高に気持ちよかったですね
2食込みで実質5,250円に心動かされ、気が付いたらポチッとしてました
ワケアリ部屋もビジネスホテルみたいでしたが、あとのサービスは同じなので十分でしたよ。
登山前はカロリー蓄積が大事 とか適当に思い込みながらのバイキング
朝の温泉と朝食の誘惑も勿論出発まで正直迷ってましたよ〜
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