ひとりラッセル祭り 日光女峰山 1泊2日 残り100mで敗退

2016年02月10日(水) 〜 2016年02月11日(木)

• GPS: 32:31
• 距離: 25.4km
• 登り: 2,152m
• 下り: 2,170m

コースタイム

1日目

• 山行: 11:35
• 休憩: 0:47
• 合計: 12:22

9:12 スタート地点
9:21 9:50 行者堂
10:35 10:43 殺生禁断境石
10:45 10:45 殺生禁断境石
11:23 11:33 稚児ヶ墓
12:40 12:40 水場分岐
13:16 13:16 水呑の石標
13:36 13:36 白樺金剛
21:34 宿泊地

2日目

• 山行: 14:04
• 休憩: 1:48
• 合計: 15:52

1:52 宿泊地
7:38 7:38 八風
7:54 8:00 遥拝石
11:09 12:45 唐沢避難小屋
14:33 14:33 遥拝石
14:45 14:47 八風
15:42 15:42 白樺金剛
15:49 15:49 水呑の石標
16:05 16:05 水場分岐
16:29 16:29 稚児ヶ墓
17:00 17:00 殺生禁断境石
17:26 17:30 行者堂
17:44 ゴール地点

写真

2/10 9:22

行者堂から登山道へ入ります。

2/10 9:26

行者堂。

2/10 10:03

アイゼン装着。

2/10 10:35

わりと踏まれていました。ここまでは…

2/10 10:39

殺生禁断碑。

2/10 11:15

踏み跡はあるものの、アイゼンだと潜るようになってきます。

2/10 11:25

スノーシューに履き替えます。

2/10 11:32

ボフッ、ボフッ。
概ねいい感じで歩けます。

2/10 11:32

2/10 12:07

踏み跡にまた雪が積もっている感じ。

2/10 12:39

雪が深くなってきます。
スノーシューでもそれなりに潜ります。

2/10 12:46

振り返ると日光市街。

2/10 12:46

2/10 12:52

薄くなった踏み跡と、赤テープ、GPSを頼りに登っていきます。

2/10 12:52

パノラマ写真。

2/10 13:05

15センチほど潜ります。
ラッセルと言っていい状況なのかな。

2/10 13:17

誰もいない森を、黙々とラッセル。

2/10 13:56

14時。平地を見つけたので、この日の行動を打ち切り、一人テント泊。

2/10 16:44

立木に細引きを2本しっかりと結び、残り2本は割り箸に巻いて雪の中に。
テントの周囲を雪で盛り上げます。
（スコップは重いので持ってきませんでした）

2/10 15:52

雪中キャンプの基本。
雪を溶かして水を作ります。

2/10 17:00

テント内が、積み上げた雪で圧迫されています。
少し狭いですが、風でテントがふっとばされるよりはマシです。
スコップは持って来るべきでした。
素手だとブロックが作れず、この方法しか取れませんでした。

2/10 17:13

17時、テント内は約3度。

2/10 17:17

アルファ米とフリーズドライのスープで夕食。

2/10 17:29

テントの天井に細引きを張り、小物を吊るします。
テント泊は何度もあるものの、完全に周囲に誰もいない山中でのテント泊は20年ぶりです。
風がテントを揺さぶり、何者かがテントの周りを歩き回っている（という幻覚？寝ぼけていた？）におびえる夜が始まりました…

2/11 3:58

夜中に何度も寒さで目を覚まし、結局3時にこれ以上寝ていられず起床。
長い夜でした。
温かいものを食べると、体が温まります。

2/11 4:11

朝4時。まだ外は真っ暗。
本日の行動中に飲む水を作ります。
ラッセルで汗をかくと思うので、多めに3リットル。
（これは正解でした）

2/11 5:52

朝焼け。荘厳な光景です。

2/11 5:58

テント類はデポ。

2/11 6:02

ちょっと見づらいですが、明け方の気温はマイナス5度。

2/11 6:06

iPhoneの外部バッテリーにも、ホッカイロを貼り付けます。
経験上、マイナス5度で防寒対策をしないと寒さで止まることがわかっています。

2/11 6:09

朝焼けは、刻一刻と色を変えていきます。
寒さを忘れて見入ります。美しい…

2/11 6:17

6時。だいぶ明るくなってきましたので、出発します。
冬山としては遅いスタートですが、踏み跡が痕跡程度しかない山で、ヘッデンだけで歩くのは不安があったからです。

2/11 6:25

鹿のフン。

2/11 6:26

あるかなきかの踏み跡を見分けて、登っていきます。

2/11 6:31

振り向くと朝焼け。

2/11 6:31

林で邪魔されない朝焼け。

2/11 6:36

どうみても、鹿が踏んだ後です。
鹿のラッセル泥棒？

2/11 6:50

男体山かな？

2/11 7:05

鹿の踏み跡に沿って登ります。

2/11 7:07

スノーシューでも、足首くらいまで潜ります。

2/11 7:14

いい眺めです。

2/11 7:16

リブバックに入れていたプラティパスの水が、シャーベット状に凍っていました。

2/11 7:17

飲み口の氷を口に含んで溶かし、空になったテルモスに補充します。

2/11 7:30

黒岩近辺の岩場。

2/11 7:30

アイゼンに履き替えます。

2/11 7:34

八風。
日光から中禅寺湖、男体山の眺めが素晴らしかったです。

2/11 7:42

トラバース気味に歩いていきます。

2/11 7:55

遥拝石に着きました。
正面はアカナギ山かな？

2/11 7:55

多分赤薙山。

2/11 8:21

苦しけり、されど登りたし。
竜巻山への登り口、だったと思います。

2/11 8:22

踏み跡、ストック跡の雪が固くなって、風で飛ばされずに残って盛り上がっています。

2/11 9:01

竜巻山近辺。ほぼ踏み跡は見当たらず。
GPSを頼りに進んでいたのですが、完全に道を見失ってしまい、稜線はヤブで歩けず…
敗退もやむなしと考えていたら、よく女峰山に来るというベテランの方が追いついてきて、道案内をして頂きました。
ありがとうございました。

2/11 11:17

唐沢避難小屋。
山頂まであと200m余り…

2/11 11:23

赤テープを頼りに、夏道（らしきルート）に沿って登っていきますが、スノーシューを履いていても時として腰まで潜るラッセルを強いられます…

2/11 12:18

展望は素晴らしいの一言。

2/11 12:24

撤退期限の12時も過ぎ、山頂まであと100mですが、ラッセルがどれだけかかるかわかりません。
雪のあまりない岩場を直登することも出来そうですが、足場は悪そうで、滑落のリスクも高そうです。
無念ですが、ここで撤退とします。

2/11 12:26

山頂まであと100mのパノラマ写真。

2/11 13:20

サクサク降りていきます。
日没は1630頃。
それほどの難所はありませんが、なるべくなら明るいうちに行者堂に戻りたいです。

2/11 13:22

男体山かな？

2/11 13:30

男体山の左側に、中禅寺湖がチラ見えしています。

2/11 14:03

道案内をしてくれたベテランの方。
私がスノーシューですら潜って苦戦する深い雪の中を、軽アイゼン（！）でスピーディーに歩いていきます。何が違うのか…

2/11 14:45

日光市街が見えてきました。

2/11 14:46

八風付近のパノラマ写真。

2/11 14:47

デブリだらけの斜面。おお、コワイコワイ。

2/11 15:00

休憩。
シリセードも考えましたが、立ち木にぶつかりそうなので止めておきました。

2/11 15:25

デポしていたテントを回収します。

2/11 15:58

白樺金剛近辺。
転ばないように慎重に歩き、行者堂についたのは暗くなってからでした。
日光東照宮までタクシーに来てもらい、東武線で帰宅。
2日間の（ほぼ）1人ラッセル祭りでした。
いやあ、楽しかった！

撮影機器：

iPhone 6s Plus Apple

感想

wakodental

雪の少ない今シーズン。
蝶が岳、赤岳、谷川岳に登ったものの、踏み跡がしっかりついており、ラッセルというほどの場面はありませんでした。
誰もいない雪山でラッセルがやってみたくて、人が少なく雪が深そうな女峰山に行ってきました。
まさか、2日間で1人しか会わないとは思いませんでしたが…

スノーシューを履いていても時として腰まで潜るラッセル…
GPSを持っていながら、雪でルートが見いだせなかったり…
撤退やむなしと考えていたところ、ベテランの方が追いついてきたので、案内をお願いしてなんとか唐沢避難小屋までたどりつきました。
山頂まで残り100mで、結局時間切れで敗退。
結果的には山頂は踏めませんでしたが、雪山でラッセルという目的は果たせたので満足です。