下の廊下(欅平〜黒部ダム)
- GPS
- 11:36
- 距離
- 26.0km
- 登り
- 3,028m
- 下り
- 2,145m
コースタイム
- 山行
- 4:26
- 休憩
- 0:04
- 合計
- 4:30
天候 | 1日目:雨時々曇り、 2日目:雨後曇り時々晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2016年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
富山駅→滑川駅:あいの風とやま鉄道 滑川駅→宇奈月温泉:富山地方鉄道 |
コース状況/ 危険箇所等 |
日電歩道でところどころ崩れている箇所がありましたが、注意して通行可能。 日電歩道の手すり(針金)に白テープがついているものは未整備の状態で断線しているものがあります。頼り過ぎないようにご注意ください。 雨天時は歩道のあちこちに滝が現れます。 |
写真
感想
遠い場所で時期も限られていることから行きたいと思いつつ十年以上が過ぎましたが、突然行けることになり自分自身驚いています。
折角の機会でありましたが、天気が下り気味で最後まで行けるかどうか不安を抱えながらの山行でした。
テレビ・雑誌等である程度は分かっていたとは言え、実際行ってみると知らないことだらけで、とても新鮮でした。
東京駅から夜行バスで富山駅まで、そこからあいの風とやま鉄道・富山地方鉄道・黒部峡谷鉄道を乗り継いで、欅平に到着したのが午前9時過ぎ。富山平野を移動しているときは曇りでしたが、欅平に近づくにつれ雨が強くなり寒さが増しました。
欅平からはいきなりの急登とそれが終わるとまさに水平歩道。
写真でよく見かける岩盤をくりぬいた通路がずっと続くと思っていましたが、大太鼓付近のみでそれ以外は道が細い山道のようでしたが、それでもトンネル・滝と変化にとんだ道でした。
天候のせいか、阿曽原温泉小屋のテン場には数張りしか見当たりませんでしたが、時間がたつにつれ徐々に増えました。この日の小屋は1畳に2人と連休にしてはまあまあの込み具合でした。
楽しみにしていた阿曽原温泉は期待通りでした。湯船は15人ほどが入れるほどで、景色を見ながらゆっくりつかることができました。結局、1時間後に再度入りに行きました。
男女1時間ごとの交代制で、20:30以降は混浴。この時間はほとんどの人が寝てましたね。
小屋の方の情報通り、夜中から明け方まで強い雨が降り続き、テント前は水たまりになっていて、気が付けばテント内にも若干浸水していました。
そのため、当初5時出発予定が、雨の予約なるのを待っていたため7時過ぎ出発となりました。
この日、「黒部ダムへ向かっても増水していて渡渉できないかも」とも言われましたが、取りあえず進むことにしました。
結局午前中は小雨が降ったり止んだりの繰り返しでした。
水平歩道の終点の仙人谷ダム周囲の風景や通路にはびっくりさせられました。ここは行ってみる価値がありますね。
そこから黒部ダムまでは日電歩道。山中にある黒部第四発電所からの送電線口を見始めに、名所を順々に歩きました。
私が最も行きたかったところは十字峡で、学生の頃に本で見ていつか行ってみたいと思い続けていました。漸く達成できて満足しています。ただ、雨で水量が多く、近づくことはできませんでした。
十字峡と白竜峡の間で黒部ダムから来た最初の人とすれ違い、通行できることが分かって一安心。その後、白竜峡で次々と阿曾原温泉小屋に向かう人たちとすれ違いました。ここは見通しが悪い上に道幅が狭く、かつ滑りやすい所で、私もすれ違いざまに滑って危ういところでした。(手助けしてくださった皆様、興奮していたこともありお礼も言わず先へ進んでしまいました。申し訳ありませんでした。)
その後は順調に進むことができました。前日、阿曾原温泉で風呂に入りながら情報交換をした際、「一か所だけ、どう通ってよいかわからなかったところがある」ときいていましたが、結局それがどこかわからないままでした。方向が逆のため、感じ方が違ったのかもしれません。
お昼近くになっても、黒部ダム方面から阿曾原温泉に向かう人たちとすれ違います。歩き方や装備を見てみると小屋に向かうようですが、どう考えても日暮れまでに到着できるとは思えない方もいらっしゃいます。後で小屋の情報を見てみると午後8時過ぎて到着した方がいたようで、同一人物に思えました。計画はしっかり立てて、無理な行動はしないようにしましょう。
内蔵助谷を過ぎ、最後に黒部ダムが見えたときは漸く着いたと思う反面、これからあそこまで登らなくてはいけないと恨めしく思いました。仕方なく急斜面を登り、車道を進んでいくと「黒部ダム駅」の矢印が現れ、山行は終わりました。
扉を開けるときれいなトイレがあり、その先にはトロリーバスが走っていました。黒部ダム駅のホームの先が登山道入り口でした。突然現実の世界に引き戻されたような感覚でした。
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