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最初は這い上がろうとしたのですが、徐々に周りの雪が落ちてきて、輪かんが雪で埋まり、明らかこのままでは脱出不能。とりあえず、ザックを外し、スコップを取り出して地道に除雪したら何とか脱出できました。5分程度でしたが、もっと深いものだったら、一人だったらと思うと、若干ぞっとします。
で、帰ってきてからツリーホールを調べてみたら、なんと、いくつか仮説はあるものの、できるメカニズムが判っていない!?とのこと。
いやいや、流体を仕事とする私からすれば、自明のメカニズムなんですけど・・と思ってしましました。
【私の説】
流体は障害物にぶつかると、その周りを沿うように流れる。その際、当然?流速が早くなる。流速が早くなると、雪なら飛ばされ積もることができない(ちなみに、そこだけ気圧が下がる)。だから、風が強い環境では、粉雪のようなものは木の周りには相対的に積もることができなくて、自ずと凹みができる。決して樹が熱を発しているわけではなく、木の枝が屋根になって根元に積もらないわけでもない。
確信はないのですが、これ以外に合理的に説明できる理由はないと思います。
〇先日の西吾妻山・モンスターの周りには雪が積もっていないのが判る。
http://photozou.jp/photo/photo_only/2689963/253999658?size=1024#content
〇ツリーホールにはまった時の対処法と生き残り方
http://outdoor.gifu.jp/backcountry/beginner/treehole-rescue-survive/
https://www.nadare.jp/basic/safety-measure/
〇過去のヤマレコでの日記
https://www.yamareco.com/modules/diary/21844-detail-70872
kazucchi42さん、こんにちは。
流体がその周りを沿って流れるので…そんな風に考えたことありませんでした。流体の理論は津波避難所などが円錐・円柱の建物であることで倒壊しにくく作られているのと同じことでしょうか?実際、津波被害や洪水被害があっても電柱が残っているような…
そうすると、日本の山岳テントは床面角型ですが、丸型であればこの流体の理論を考えると風に強い…かもしれないなと思いました。
minislopeさん、こんばんは、
コメントありがとうございます。というか、ツリーホールマニア?なんですね。私も残雪期のツリーホールの風景には癒しを感じます。なぜなんでしょうね?(笑)
テントの形状ですが、純粋に風に強い構造は風上が丸くて、風下が円錐状に細くなる構造です。水滴のイメージですね。これは飛行機の羽の断面と同じです。理屈の上では、テントの構造にも応用できそうですが、スペースの効率が悪いから製品化は微妙かも知れません。
でも、雪山では雪洞が最強ですし、イグルーも丈夫です。なので、スコップやスノーソーを持参するほうがリーズナブルかもしれません。
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