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苗を植えて間もない水田が、やわらかい朝の陽を優しく跳ね返す。
6合目くらいから残雪。まだオウレンやカタクリが咲いていた。
山頂はミツバオウレンがお出迎え。
時間差でソロの男性が4人集まる。「ちわっ」程度の挨拶のみ。
会話もなく、それぞれが飯豊連峰を眺め、気ままに写真を撮る。
「シャッター押してもらえますか」と言う人はいない。
もちろん鐘を鳴らす者もいない。
各自5〜6m離れて腰を下ろし、朝食用にお湯を沸かし始める。
似たもの同士?
風もなく、静かな山頂に4つのバーナーの音。
妙な一体感が場を包む。
下山時に、五頭連峰に向かって「お〜い、お〜い。みんな待ってるぞ〜」と心の中で呼びかける。
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