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山梨百名山は、山梨、東京、神奈川の辺りに住んでいる人であれば、週末に少しずつ登れますから、私のように、日本百名山などは、とても遠すぎて無理という人でも、気楽に挑戦できると思います。
山梨百名山には、南アルプスや八ヶ岳など3000m前後の高山、奥秩父の原生林を味える山々、また、駅から気軽に登れる中央線沿線の山など、様々な山が含まれています。日本の高峰1位から3位までも山梨の山です。そして、山の上から富士山が眺められるのも山梨の山ではの楽しみだと思います。
私は、山梨百名山を登るにあたって、自分で少し条件を厳しくして登ってみました。このことは、今まで、山行記録には、一切書いてこなかったのですが、完登できた記念に、少しだけ自慢させてください。
なお、山梨百名山と私の歩行ルートは、以下のサイトで確認できます。丸いアイコンが百名山で、薄い青線が、山梨県境です。アイコンをクリックすると、私の山行ルートを表示したり、山行記録に飛ぶことができます。
http://johndoe.trail-note.net/mymap/yamanashi100.html
(赤線情報は、ヤマレコのデータを使わせてもらっています)
アイコンの色は4種類になっていて、私の主観で、赤:難しい、橙:少し大変、緑:普通、水色:簡単のような感じにしています。
私が、山梨百名山を登る際に自分に課していた条件は、以下の通りです。
1. 電車とバスのみを利用して登る。
2. 100座を、すべて赤線でつなげる。
3. 赤線をつなげると、山梨県一周になるようにする。
1. 電車とバスのみ利用
私は、普段から公共交通機関だけを使って山に登るようにしています。山梨百名山も、電車とバスのみを利用して登りました。
これは、元々は、こだわりというわけではなく、車の免許も持たず、タクシーを使える身分でもないので、私にはこれしか選択肢がなかっただけなのですが、今では、このスタイルが気に入っています。私が山に行くことに関係なく運行している電車やバスを使えば、CO2を無駄に排出しないという点で、少しだけ地球にやさしいと思います。
電車、バスで登ると、山を越えて向こう側に抜ける楽しみがあります。私は、山を降りてから、麓の村や田園地帯、街を歩くのも好きなので、最近は、帰りはバスに乗らず、駅まで歩くことが多くなりました。
山梨百名山に登るのであれば、山梨交通バス、富士急山梨バスなど、便利なバスが多く出ていますから、それらを利用すれば、大抵の山は登ることができると思います。
ただ、源氏山や富士見山など、私の住む横浜からだと日帰りが難しい山もあります。このような山は、テント泊にするなどして、登りました。
上記サイトで、山頂の丸いアイコンをクリックして、「記録」の部分をクリックすれば、その山にどのような交通機関で登ったかが分かるようになっています。電車、バスで山梨百名山を目指している方がいれば、参考になるかもしれません。
2. 100座がすべて赤線でつながっている
山梨百名山を意識して登るようになってから、山に行くのが、ますます楽しくなりました。計画通りに歩けて、登った山が増えてくると、嬉しいものです。
ヤマレコのマイマップの機能は、とても楽しい機能です。自分が過去に歩いたすべてのルートを見ることができます。あるとき、マイマップを眺めていると、もしかしたら、山梨百名山を赤線で繋げられるのでは、と思えてきました。
先ほどのサイトを見ていただけると、百座がすべて赤線でつながっているのが分かって頂けると思います。
ただ、そんな欲を出したせいで、計画が大変になりました。公共交通機関を利用して登る場合、登って帰ってくるだけでも、結構、計画が大変なのですが、他の山行ルートに繋げるとなると、更に難しくなります。
繋げづらい山は、小楢山や雨乞山、身延山など、多々あります。私は、山行前後の裾野歩きを駆使してなんとか繋げました。そのため、駅で赤線がつながっている箇所が幾つかあります。ただし、赤線をつなげるだけのために、山に登らず、登山口と登山口の車道を歩くというようなことはしていません。
山梨百名山の登頂だけを目的にして山に登ると、赤線をつなげるのは、とても大変だと思います。マイカーを使った登山では、更に困難になると思いますが、私のように、公共交通機関を使い、山梨百名山だけにこだわらず、他の山も登るようにすれば、赤線をつなげるのは、それほど難しくはないと思います。
赤線がつながったからどうなの?と言われたら困ってしまいます。メリットとしては、山と山との位置、距離関係が自分の頭の中で想像できるということくらいでしょうか。あとは、ただの自己満足だと思います。
同居人の相方からも、塗り絵だのスタンプラリーだのと馬鹿にされていますが、赤線をつなぐのは、単独行で有名な加藤文太郎の頃から続いている、登山の楽しみの一つだと思っています。
3. 山梨県を一周している
どうやら赤線をつなげるのは可能だと思えてきた頃、また別の欲が出てきました。赤線をつなげて、山梨県一周ができないかというものです。
先ほどのサイトを見ていただけると、県境が薄い青線で表示されています。それと私の歩いた赤線を比べてもらえると、一致していない箇所も多数あるものの、大体、山梨県を一周しているのが分かっていただけると思います。
本当は、山梨県境一周と言えれば良かったのですが、私の技術では無理そうな箇所がいくつもあります。
県境から大きくずれているのは、富士山の周辺です。富士山の西側は、大沢崩れを歩かなければいけないですし、その先は、地形の特徴のない樹海を、人工的に引かれた直線の県境に沿って歩かないといけません。それはGPSでも使わないと難しそうですが、GPSを使ったら自分の登山でなくなってしまいます。また、富士の東側も、自衛隊の私有地(立入禁止)を歩かないといけなかったり、その他にも、沢登りをしないといけない箇所など、私には難しい部分があります。
そこで、県境は諦め、大体、山梨一周ということで妥協してしまいました。
最初に山梨県境を一周したのは、1968年の山梨登高会の記録だと思います。その後、山梨県境を一周したという記録はいくつもあるようですが、どれだけ県境に忠実に歩いたのかは不明です。
私が歩いた県境で、難しかった区間は、白嶺南嶺、山伏ー青薙山、清里ー信州峠ー小川山、白水山ー天子ヶ岳といった区間でしょうか。いずれも思い出深いルートです。
■今後の目標
山梨百名山を完登したからといって、山梨の山は、もういいやという気持ちはありません。まだまだ山梨には登りたい山が沢山あります。
百名山以外の山に登ったら、つまらなかったということは、これまで一度もありませんし、山梨百名山も半分ほどは、2回以上登っていますが、2度目は感動が少ないといったことも感じたことがありません。いつまでも山梨県の山を楽しめると思っています。
ところで、山梨には、どのくらいの山があるのでしょうか。地形図に山名が記載されている山で320座ほど、登山地図や山の本で紹介されている細かいピークも足してみたところ、650座ほどになりました。
細かく調べれば、名前の付いている山だけでも700座は超えると思います。
以下のサイトでは、山梨県の山約650座の内、私が登った山を緑、未踏の山を青の丸で表示しています。(丸をクリックすると、山名、標高が表示されます)
http://johndoe.trail-note.net/mymap/yamanashi_all.html
私が登ったことがあるのは、全体の2/3ほどで、まだまだ、山梨県には未知の山が溢れているのが分かります。その中には、私の技術では、登れそうにない山も含まれますが、技術を少しずつ伸ばしながら、自分に登れそうな山を登っていければと思っています。その際に、以前登った山にも再訪することで、再発見があるでしょう。
この地図を見ていたら、未踏の山を縦走して、懐かしいあの山に抜けてみようといったアイデアが、色々と湧いてきました。
なるほど、そういう目的があったんですね
ところで、全体地図の○印をクリックしたリンク先の文字が化けてしまって全部同じに見える・・・俺のだけかな??
araigengaさん、ご無沙汰しています。
当初は、赤線つなぎの目的が強かったんですが、最近は、登山と裾野歩きの両方が楽しいと思って歩くようになりました。寒村や果樹園、田園、住宅地、商店街などと見ながら、駅まで帰ってくると、とても充実感があります。
一人で山に入っていると、どこか下山するまで緊張しているものですが、下山してしまってからは、安心してのんびり歩けます。
私は、元々、旅が好きで、登山を始める前は、全く知らない田舎で適当に電車を降りて、ぶらぶら歩くような旅をよくやっていました。そんなベースがあるので、単純に知らない村や街を歩くのが楽しいと思えます。
リンク先の文字が化けるとのことですが、どうやら、文字コードの指定をしていないせいで化けることがあるようです。HTMLを修正して、文字コードを「UTF8」指定にしました。再読み込みで、文字化けしないようになると思います。直らない場合は、ブラウザの表示の「文字エンコーディング」の設定を「UTF8」にすると、文字化けしないようになるかもしれません。
araigengaさんの、山旅もいつも拝見しております。
先月の長期縦走も、素晴らしいの一言です。正直、araigengaさんのように山を自由に歩けるようになるのが私の目標ですが、私の方は最近はあまり進歩がないようです。
目標達成おめでとうございます。
電車とバスだけで・・・というのが素晴らしいですね
私も赤線好き、鉄道バス好きですが・・・
「車」も「タクシー」も「車道だけ歩き」も「GPS」も使ってしまっているのでユルユルです
それにしてもヤマレコのマイマップ、見ていると次から次へと新たな目標が湧いてきて楽しいですね
malembeさん、コメントありがとうございます。
malembeさんの記録、安倍奥周辺を歩く際に、よく参考にさせてもらっていました。
赤線をつなぐのは楽しいですよね。
私も頑張ってつないでいますが、malembeさんの赤線の驚異的な伸びには、まったく及びません。日本海から太平洋も達成されて、南アルート以外に、沼津→箱根→丹沢→御坂→奥秩父→八ヶ岳ルートまでつながっているではないですか。
しかも、太平洋→富士山の先、蛾ヶ岳→富士見山→御殿山→田代→伝付峠→南ア...と、普通なら、繋がりそうにないところでつながっているのも、面白いです。
これからも、malembeさんの赤線の行方を楽しみにしています。
こんばんは
文字化けは、直ってました!ありがとうございます!自由に歩けるなんて、まだまだ、ビビリです
文字化け、治ったようで良かったです。
東海フォレスト関連というのは、「東海フォレストの山小屋(高い!)に泊まった人(テント泊は不可)だけ、畑薙ダムへの送迎バスに乗せてもらえる」という方式のことですよね。私も、どうしても使いたくない感じです。(そもそも、公共交通機関ではないので、使う気はないですが)
荒天時に伝付峠から二軒小屋へのエスケープは考えていましたが、その際も、畑薙第二ダムの付近の白樺荘まで30km以上歩いて帰れるよう、地図を用意して登ってました。
山伏から笹山のルートは、ほとんど踏み跡があります。道のないところに慣れているaraigengaさんなら、何の問題もないと思います。
公共交通機関を使っている事の意見、自分も同感です。聖人じゃ〜無いけどそう言う一人一人の差もない様な「コツコツコツ」のコツの1つだけでもしていればやがてそれらが大きな事につながると思います。
それと、せっかく山に入ったんだもん、縦走して山々を通り抜けたいですよね。
それと、目標達成おめでとうございます。
boneさん、どうもありがとうございます。
電車、バスだけで山に登っている人は意外と少ないですね。特に〇〇百名山を目指して登っている人は、圧倒的にマイカー利用の人が多いように思います。やはり便利ですからね。
ただ、林道を車で登れるところまで登って、ピストンで最短ルートで登って帰ってくるのは、もったいないと思います。貧乏性なので、折角、遠くの山に行くのですから、なるべく下から歩きたいと思ってしまいます。
公共交通機関での登山は、計画を立てるのも実行するのも骨が折れますが、それも楽しみの一つだと思っています。
ずっと気にかかっていた山梨百名山の宿題が、ようやく終わりました。
これからは、自分の気の向くまま山に登りたいと思います。
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