近々海外高所(≒6,300m)に行きたく、ツアー会社が求める診断書の為に登山者健康診断を実施した。
高山病関係専門の部署を開設したとの昨年暮れの新聞報道が有ったので、従来の病院から東京医大に変更し受診した。
診断の結果は、健康状態には何ら異常は無い物の、他の病院で目の医療のため服用している薬が良くないとの見解で、”参加は推奨出来ない”との付記付きの診断書になってしまった。
医師は、こちらの説明を屡々聞き間違えるし、リスクについての具体的説明は一切無く、単にプレドニンの服用が未だ終わっていないため推奨出来無いを繰り返すばかりだった。
(口では、このセンターは何とか皆さんを山に行かせてあげたいと言う主旨でやっていると言うが、対策もリスクも何の説明もしてくれない)
兎も角診断書だけは書いて貰ったが、これが又凄く日本語の氏名は書き間違えるし、アチコチ記載ミスだらけで訂正印だらけ。
非常に疑問の残る医師だった。
個人的には、東京医大の「渡航者医療センター」での登山者検診は止めた方が良いと思う。
*余談;レントゲン撮影で、”失敗したのでもう一回撮ります”と言われたのにはビックリ、今まで100回以上はレントゲン撮影していると思うが、始めての経験。昨年末にCTもやっているし、被爆は極力避けたいのに・・・
こんにちわ。登山者検診じゃなくても、こんな対応なら不信感がありますね。
きっと開設されて間がなくて慣れてなかったからだと思いますが、セカンドオピニオンで再検診をお勧めします。
同じ事を言われて登山を中止するなら諦めがつくかもしれないですが…今のままならモヤモヤが残りそうです。
はじめまして。
久々にこのサイトを見ていて、この日記が目に留まりました。
私は脳血管外科医で、20代の頃に冬期登攀や高所登山をやっていました(詳細は私の日記と山行記録をご覧下さい)。今はtochanさんと同じで単独で登っており、私も数年以内にある6000m峰を目標としてトレーニングしております。
さて、高所登山経験のある医師としてコメントいたします。
まず、ステロイドを内服されているようですが、短期間の服用なら、服用終了後、2週間もすれば副腎皮質ー視床下部ー脳下垂体前葉のホルモン分泌系がもとに戻るのでは無いかと思いますが、長期に服用されているのなら、同分泌系がフィーッドバックと行って、ステロイド離脱に追いつかないことがあります。そのために一時的にストレスに弱い状態になり、高所登山は勧められないと思います。ですから、ステロイドの投与量と投与期間によります。
一般にステロイドはストレス時に体を守るホルモンです。増えると循環血液量を増やす方向に働きますから、むくみが出てきます。また、反対にそれが欠乏すると血圧が下がり(ショック状態)、生命の危機となります。
高所登山はまさにストレスそのものですから、正常なステロイドホルモンの分泌がなされることが必要です。
だから、その医師の意見はそれほど間違いではないと思います。私だったら、ステロイドの離脱が出来たと確信しない限り、高所には登りません。
プレドニンの内服が一時的なようですから、その服用プロトコールと登山の日程いかんではないでしょうか?
失礼ですが、高所のご経験があるのでしょうか?
高所登山のご経験があるのでしたら、高所での体の浮腫が分かると思います。我々は、高所ではダイアモックスという利尿剤を飲みながら登っていました。あの、高所でのいろんな体の変化を考えると、ホルモン系の薬剤の影響は無くしたいと思いますよ。7000mを越えてからの低酸素状態は、正直、怖くないといえば嘘になります。6000mでも、順応を間違えれば大変なことになります。
なんだかおせっかいのような気もしましたが、同じ医師として、同業者に不信感を抱かれているのはどうも、という気持ちもあり、私の拙い経験に基づく医学的なコメントを差し上げました。
maron9393さん、pamir88さん
ご丁寧で、優しいアドバイス有り難うございました。
1.ステロイド服用期間
2009/2-2009/8;30mg→1mg/day(漸減し終了)
2010/3-2011/2現在;30mg→7.5mg/day(漸減しまもなく終了)
いずれも目の原因不明の治療です
2.ステロイド服用期間の登山
2009年;会社が忙しく、殆どゼロ
2010年;国内16回(1月〜11月、殆どが未明に自宅出発、夕刻帰宅のドライバー兼登山者;100名山を始めたので2000前後or以下)
海外(4000m越え4座、ダイアモックス服用せず)
3.高所の経験;殆ど有りません(6000m弱*1、5000m弱*2、4000m付近-上記)
です。
私もステロイドの服用が一切何も登山に影響を及ぼさないとは考えて居らず、自分なりの対処、考慮や日常生活での注意は怠らないようにしているつもりです。
私が不満だったのは
”ここは高所登山を止めさせるのではなく、出来るだけ登らせてあげる為の目的です”と、良いながら、この様なリスクがある、対処方法はこの様な方法がある、若しくはこのような症状ではその先に進まない方がよい等の、解説を含めた診断が無かったことです。
全くの医学素人ですが、netで聞きかじりの俄学問はしています。(事によると自分に都合の良い俄学問かもしれませんが・・)
コメントのご返事を拝読しました。
登山は20代以来とのことですが、国内はあちこち登られているのですね。高所登山も6000mあたりまでのご経験がおありのようですね。
さて、ステロイドは比較的長期に内服されているので、東京医大の医師は「高所滞在は奨められない」との判断をしたのだと思います。理由はコメント欄にすでに記載しました。
どのくらいの服用量と服用期間が、どの程度の高所登山に影響があるかは、確立された知見は無いと思います。ですから、医師の判断は無難なところと思いますし、その医師には分からない事だったのでしょうね。おそらく、tochanさんの怒りは、その医師の対応の悪さに対するものなのでしょうね。
まあ、その山に登ろうという意思さえあれば、万一、そのツアーには診断書の為に参加できなくなっても、いつか必ず登れますよ。ツアーがあるような山でしたら、個人的に現地でガイドを雇うこともできるのではないでしょうか。
いずれにしても、希望される山に無事に成功される事をお祈りしております。
pamir88さん
励ましのお言葉深謝致します。
(ご存じと思いますが、ツアー会社は70才未満とか、65才以下とか、安全のために色々条件があります。加えて現地の気候もあり、年中希望の山に行くツアーがあると言う訳ではありません。かと言って海岸登山を個人でアレンジして・・と言うのも面倒で。
小生、年齢から今回が最後のチャンスと思っていたので、それがダメになることのショックが大きかったものですから、もっとバリエーションのある選択枝は無かったのか?と言うことです)
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