勇気のおにぎり

３月１１日、休暇をとって、大阪1309発の特急北近畿９号に乗りました。
福知山で特急きのさき３号に乗り換えて八鹿（ようか）駅まで。

兵庫県最高峰の氷ノ山に登るためです。
毎年年末に登っているのですが、年末年始の都合がつかずこの時期になってしまいました。

車中、携帯に入る地震速報。
八鹿駅でテレビで見た、津波被害の様子。
まだ現実を直視できない自分を、全但バスで山麓の町まで運びます。

馴染みの民宿で、おかあさんに迎えられ、部屋にバックパックを降ろした途端に会社からの呼び出しが。

タッチアンドゴーで、帰路に着きました。

下りのバスを待つ間に、おかあさんが、電車の中で食べるにようにと、３つの大きなおにぎりを作ってくれます。なんと、わざわざ淹れたお茶まで。
キャンセル料も、受け取ってくれない。
「また、来てくれたらいいから。」
雪の降る中、バスが出るのを見送ってくれます。

必ず勇気を与えてくれる人が、この国にはいる。

特急北近畿は、当日の私が乗ったので最後。
翌日からは、「特急こうのとり」になると車内でアナウンスが。

頑張る人達が、早く安心できますように。

コメント

miccyan

RE: 勇気のおにぎり
Hana-Maruさん　こんばんわ。心温まる日記ありがとうございます。ちょっとギスギスしてたので
こういったのを読むとホッとしました。
そうそう　日記を見たとき「北近畿」→「こうのとり」
になってるのにともう一度日付を見て納得です。
「北近畿」の最後の日だったのですね。

ひこ

miccyanさん
こんにちは。ありがとうございます。

氷ノ山は雲の中で、その姿も拝めず。
またのチャンスを、今度はコウノトリで行って来ます。

山を愛する者同士で語らう。
それだけで、財産ですね。