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雨上がりで天気は回復傾向だが、午後は気圧の谷が通過で不安定、ということで、櫛形山、午前中にさくさくっと辿ってきました。お昼近くになってやっと薄曇り、歩き始めからガスの中。それはそれで、静かでしっとり幽玄な豊かな森を堪能できました。
(記録は→http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-40371.html)
早朝、南アルプス市街は晴れていたけれど、山を眺めれば雲の中。う〜ん、ガスなんだろうね。展望はあきらめ、林床の花とか樹を楽しもうと一路、県民の森へ。ここから櫛形山への北尾根・中尾根の登山道は始まるが、今日はちょっとチョンボして櫛形山林道まで上がってしまう。田中澄江さんの登山碑のある所に駐車して、北尾根を登り始める。やっぱり濃いガスの中。道は大変良く踏まれていて、しっとり濡れた樹林や林床に咲く小さな花の群落を楽しみながら登る。こんな天気で誰もいないので、熊鈴はカラン・カランと鳴らさせてもらいました。それにしてもこの山の豊かな樹林は素晴らしいですね。
カラマツが多くなり、林床が草地に変わってくると傾斜も緩まり稜線は近い。明るく開けた林を辿ると、出ました!サルオガセ。南アルプスの一端なんですね、ここは。アヤメ平はまだ草地だけ。アヤメには時期の早い事もあるけれど、鹿の食害でかなりアヤメは駄目になってしまったそうです。ネットで囲われている所がアヤメの群生地なのでしょうか。何だか痛々しい光景でした。
アヤメ平から裸山へ。ゆるゆると原生林の中を登り、草地の中のちょっとしたピークが裸山。裸山山頂で、一瞬ガスが切れ、櫛形山のなだらかな頂稜が望めた。裸山登って来た側からその先へ行くように下っていくと、再び裸山の登り口へ戻る。そこから、櫛形山方向へ。
それにしても、北尾根といい、アヤメ平から裸山へ、また頂上稜線上、櫛形山への登りといい、この山は豊かな森が素晴らしいと思いました。林床に気をつければ、あちこちに花が、また、樹の幼生がびっしり芽生え、そのかたわらで倒木が苔に覆われつつ新しい樹の芽生えがあり・・・。ガスでほとんど展望も利かない山歩きでも、足元の景色や木々の風情で飽きることがなかったです。櫛形山山頂は、樹林の中。カラマツの巨木があちこちに。相変わらずガスの中。
櫛形山からバラボタン平に戻り、祠頭へ。このあたりも、同じような樹林の好ましい道でした。祠頭は、やや草原状となっています。ここでやっと登って来る1パーティにこの日初めて遭遇。避難小屋の「ほこら小屋」は大変綺麗。別棟にWCあるし、小屋のすぐ裏側に沢からの水場があるし。いいところですね〜。フォーストビバークとしては破格の好条件、フォーカストビバークで狙いたくなるような避難小屋ですね。
祠頭から中尾根をずんずん下る。途中で、2パーティに遭遇。結局この日は、この3パーティに会っただけ。とても静かな櫛形山でした。中尾根から櫛形山林道に飛び出し、林道沿いに朝の駐車地に戻る。大きく沢を回るような歩きで、北尾根・中尾根それぞれが林道からのぞめた。この頃には、やや雲も晴れ所々に青空が。
頂上稜線はいたって穏やかで、前回の上州三峰山といい、ゆるゆる稜線歩きが続きました。来週は、ちょっとトンガリを目指す予定です。
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