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烏帽子谷登山口といっても案内板、駐車場とて特に何もない。地図で見るとここは栗野地区になるのだろうか。最後の民家に行き当たり、その手前の道路脇に駐車する。空はどんより曇っているが、風もなく寒さはない。6時半ごろから白みはじめたので仕度をする。2匹の犬が寄ってきた。吠えたりはしない。民家を過ぎて林道を歩く。20分ほどで左側にテープが巻かれていて、そこから取り付く。沢の方へ下る。対岸にテープがあり渡渉する。そのあとは沢沿いにずーっとテープが巻かれており、それに導かれるようにして沢を上流へ歩く。二匹の犬も一緒についてくる。1kmほど歩いたら、テープは見えなくなり、どうもこのテープは登山ルートではないようだと思い至る。午後に登山者に出合ったが、その人の話によると、地勢調査のためのテープだと教えてくれた。18年前の記憶では森の中を歩いたことや、地形図の登山道をしめす破線は尾根筋をとおっていたことなど思いだして、支尾根に取り付いて、尾根ルートを目指して北東方向へせっせと急斜面を登る。30分ほどフーフー言いながらも尾根ルートに復帰する。この先の踏み分けは薄い。高度を増すごとに傾斜はきつくなる。やがてスズタケが密集しているところへさしかかり、踏み分けはあるものの、幅50cmか60cmぐらいで、両脇からスズタケがびっしりせり出している。腰を低くして手でかき分けていく。しかも直登で結構しんどい。その距離は200m、300mくらいはあると思われる。苦しいが登るしかない。ところが二匹の犬、ワン太とわん子はスルスルーとスズタケの間をいとも簡単にすり抜けていく。1時間ぐらいかけてやっと抜ける。昨日は雨だったため、衣服、ザックともずぶ濡れになっていた。10分ほどで山頂に着き、すぐさま着替える。3時間半経過していた。山頂はガスで真っ白、何も見えない。カップ春雨を食べて人心地つく。二匹には水とてんぷらを差し出す。握り飯には見向きもしなかった。下山は五勇谷の方へ下る。傾斜は比較的ゆるやかで、そんなに踏んばらなくてすみ楽に下ることができた。すっかり落葉し、樹間は明るく見通しは良い。1時間半ほどで五勇谷登山口に着く。4台ほど登山者の車が駐車してあった。林道周辺はまだ紅葉があり、また沢の向こう側の山々も赤く色づいたりしていて、それらを楽しみながら林道歩きをする。二匹は親子だろうか、きょうだいだろうか、時折じゃれ合ったり、ピタッと寄り添って歩いたりして仲が良ろしい。だいぶ歩いて、終りに近づいたのがわかったのであろうかさーっと行ってしまい見えなくなってしまった。飼い主のもとへ帰ったのだろうと思いきや、さにあらず林道から烏帽子谷へ分かれる分岐点の所で二匹ともお座りして待っていた。ここから曲がれとでも言わんばかりに。賢い!
無事到着。ワン太とわん子もすっかりくつろいでいる様子だ。帰路に着くが、さてこれからが問題だ。紅葉見物の車で渋滞していないか。二本杉峠に着くと、渋滞になっているみたいだったので氷川の方へ回り道をする。ところがあろうことか交通事故渋滞に巻き込まれる。まったくもう、、、。
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