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日記
烏帽子岳登山口に着き、車中であなご丼を食べて腹ごしらえをする。5時半を少し回った頃、温度計を見ると4.2度だった。思ったほどには気温は低くなかった。烏帽子谷登山口に向けて、真っ暗闇の中、樅木林道を歩く。崖下の沢の音だけが響く。上を見るとクリアーな無数の星が間近に感じられ、自宅で見る夜空の星とは全く違う気がした。車道から烏帽子谷へ曲がるころようやく白みはじめる。最後の民家を過ぎて、作業林道を烏帽子谷登山口に向かって歩く。この時すでにワン太とわん子の見守り同伴は始まっていた。彼らも朝は早い。取付から沢の方へ下り、渡渉する。ピンクテープが沢筋のほうやら、山斜面のほうやらに見え、前回は沢筋を歩いたが、今日は尾根筋を東へと決めこみ、昔歩いた踏み分けを探しながら歩くことにした。最初に沢を渡渉してしばらく歩きさらにまた小さな沢を渡渉し尾根に登りあがったりして、最初の渡渉から30分ほどしたら踏み分けに出合うことができた。踏み分けは尾根筋を上の方に伸びており、ところどころマーキングがあり、18年前の登った感じがよみがえった。登り一辺倒で、高度を上げるに従いきつくなってきた。烏帽子谷登山口から1時間20分ほどして、烏帽子岳へ急登する方面と作業林道終点方面へ分けると思われる地点に着く。直径20cmほどの杉の木に赤テープがしっかりと巻かれていた。烏帽子岳への急登の方へ歩く。しばらくしてスズタケが茂る地点にさしかかる。両手でスズタケをつかんで登っていく。すると大きな岩が正面にどんと居座る。左に巻いてさらに登ると岩群にぶつかる。それは乗り越える。そして絶壁風の大岩にまたぶつかり左に巻きながら岩上近くに立つ。ここから5分ほどでスズタケ試練は終わり、烏帽子岳―樅木登山口ルートに出合う。スズタケロードに分け入って30分経過していた。さらに10分ほどしゃくなげ群生地を歩いて烏帽子岳山頂に到着。今日はよく晴れて風もなく、眺望は良い。まず国見岳方面を見る。きれいな美しい山容で、冬枯れの赤茶けた色をしている。にぎりめしを食べながら、見守り隊にもカロリーメイト、犬用のウィンナースティック、水を指し与える。五勇山に向かう。風はなく気持ちの良い縦走歩きだ。南北のはるかかなたの脊梁の山々を眺められるのも良い。緩やかに五勇山に登っていくが、ザックが重いのか、烏帽子岳までの急登で力を使い過ぎたのか、足取りは重い。あっ着いた、と標識が目に入りホッとする。ここでもにぎりめしを1個ほおばる。風はなく、日差しは充分にあり寒さはまったくない。彼らはすぐそばの岩場で、腹這いになったり寝そべったりして、おもいおもいに休んでいる。さらに小国見岳への縦走は続く。国見岳までは軽いアップダウンを繰り返し、次第に高度を上げていく。11月にこのコースを時計回りに歩いたが、今日の反時計回りのほうがきつい感じがしないでもない。小国見岳に着く。山名に小の字がついて、なんとなく影が薄い感じがしていたが、広々とした山頂で、四方の眺望もよい。目前には国見岳を見上げるが、西の方はるかかなたには雲仙普賢岳と思われる山塊も見える。ここはあらためていい山だと思う。さぁ、最後のひと踏ん張り、国見岳へ。これを登りきったら、あとは下りのみ、そう思いながら肩で息をしながら登る。山頂に立つ。こんないい天気なのに誰もいない。ワン太とわん子もホッと一息している様子。お知らせ張り紙があり、10月に遭難事故があった模様。幸い救助されていて、注意喚起を呼び掛けている。下りは軽快、足がよく動いた。2時間足らずで元の登山口に着く。ここで見守り隊とはお別れだ。最後にししゃもを差し出したら、ものすごく食いつきがよかった。彼らの好物は天ぷらとししゃもということがわかった。
2016年12・3烏帽子岳、五勇山、小国見岳、国見岳縦走
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