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さて、矢谷橋登山口に着く。北尾根ルートの取付に10日のトレイルラン大会のコース地図がまだ残っていた。三国、国見、八方ヶ岳と八の字に走り抜けるコースを示してあった。今日は反時計回りに歩くということで、アスファルト林道を山の神ルートに向かう。しばらくしてゲートの前にさしかかる。「地震による崩壊の恐れがあるので立ち入り禁止」の警告板があった。うわっどうしようとしばらく迷ったあげく、地図を見るとすぐ左わきの林道を歩けば沢ルート近くまで行くことがわかり、山の神ルートはあきらめてそちらに行くことにした。標識板に八方ヶ岳林道と書かれてあった。ぼちぼち歩いていくと、カーブミラーや車のわだちがあり、また蜂蜜の採取箱もあったりで、これなら大丈夫そうだなと思いながら歩く。しかし先に進むにつれ、草むらになったり、道路崩壊箇所が三か所ほどあったりで少々不安にもなる。地図にあるとおり行き止まりまで来た。ここからトラバースするように北東へ歩き10分ほどで沢ルートに出合うことができた。さらにしばらく登って穴川越に着く。ここで6、7人のグループ登山者に出合う。地元の人たちだった。先ほどのゲートの立ち入り禁止のことについて尋ねたら、2、3日前に山の神ルートは歩いたとか、10日のトレイルランのコースにもなっていたとかの話になり、通過しても大丈夫だという感触を持った。
穴川越から穴川方面へ30分ほど下ってみる。ピンクテープがところどころあるが、踏み分けは不明瞭で倒木があり、歩きにくい。急斜面を高度を落とさずトラバースして左側の尾根に出ることにした。谷筋を時間をかけて歩けば穴川ルートは歩けなくもなさそうだ。再び穴川越にもどり八方ヶ岳へ向かう。高度を上げるにつれ、一両日前の雪が残っていた。1ｃｍ位の積雪だが、滑らないように歩く。八方ヶ岳山頂に着く。晴れて見晴らしは良い。風はさほどない。7組ほどの登山者とここで出会う。ゆっくり昼食をそれぞれ楽しむ。すぐ隣の中高年のグループは、女性が一人だけいて、バーナー持参でお湯を沸かし仲間に急須でお茶を振舞っていた。その元気さに思わず心中クスッと笑ってしまった。
下山は山の神ルートを快調に歩く。アスファルト林道に出て、右へ矢谷橋のほうへ進む。しばらく行くと、確かに斜面が崩れて、大岩が100�圈�200�圓發△襪�と思われるが、ゴロンゴロン転がっていた。あーっこれかとわかった次第。ゲートに着き、今日もいろいろあったなと今日の行程を思いおこしながら歩いていく、、、と濡れたつるつるの所で後ろにばったりとあおむけにすべり倒れてしまった。
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