先日、寝坊が原因で甲斐駒を諦めたことは日記に記載しました。
それから2週間、虎視眈々とリベンジする日を覗う。
そして、この3連休中に甲斐駒のリベンジを決めた。
山梨県に雨マークが出ていた連休初日はパス。
勝負は晴れマークが出ている2日目。
私には見える! 甲斐駒ピークに立つ我が身の姿が。
(霊能者ではない)
尾白川渓谷駐車場を朝4時に出発し黒戸尾根を登る予定を立てた。
深夜の下道は空いているので、我が家から4時間半あれば尾白川渓谷駐車場に着くだろう。
(高速道路を使えば2時間を切るだろうが金欠人には夢のまた夢・・)
ザックを背負って相棒(スクーター)に跨ったのは23時。
国道16号を八王子方面へ向かう。
八王子市内で国道20号に入り、一路西へ向かう南アへのアプローチ鉄板ルートだ。
さて、ご存知の方はいないと思うが週末&祝日の全日、神奈川県内の大垂水峠(国道20号)は125cc以下のバイクは通行禁止。
都内の大垂水峠は125cc以下でも通行OKなのに神奈川県内はNG。
そのため、110ccのスクーターに乗る私は毎回、津久井湖経由で大回りしなければならない。
神奈川の皆さん、何とかして下さい。。。
で、今回の話。
R16号(埼玉県内)を走行中、虫の知らせか何だか分からないが、毎度の大回りが馬鹿らしくなってきた。
かと言って、法を破ってまでR20号を走行する気はない。
実は埼玉(都内)から山梨へ向かうルートがもう一つある。
それは国道411号。
入間(埼玉県)⇒青梅(都内)⇒奥多摩⇒大菩薩(近辺)⇒塩山へ抜ける国道であり、若かりし頃にバイクで何十回も通った馴染みの峠道だ。
(当時は中型バイク)
ハッと気がついたら国道411号を走行していた(確信犯)
深夜のR20号は交通量が少なく寂しいがR411はR20の比ではなかった。
寂しいを通り越して怖いのなんの。。
自らの判断を恨み、引き返しを本気で考えたが既に奥多摩湖が目と鼻の先に迫っていた。
覚悟を決めて、そのままR411を走り続ける。
恐怖に打ち勝つため、甲斐駒ピークに立つ我が身を無理やり思い浮かべる。
丹波山村を通り過ぎると何も無くなる。
対向車はもちろん、人の存在を感じられるモノが全く無い。
寒さと怖さがホップステップジャンプで脳内に膨張してくる。
ついでと言っては何だが膀胱もかなり膨張している。
オシッコしたい!
持参した防寒ズボンと防寒ジャンパーを着たい!
しかし、真っ暗な所にスクーターを停める事なんて怖くて出来ない(根性なし)
山梨県側に入ると国道の傾斜が増す(登り坂)
110ccの非力なスクーターではスロットル全快でも時速20kmがやっと。
目の前にヘッドライトを浴びて小さく光るモノが2つ見えた。
何故か冷静に鹿だということが分かった。
全く迫力の無いクラクションを鳴らしながらユックリとしたスピード(スロットル全快)で鹿の脇を通り過ぎるが、刺すような視線を感じる。
しばらくすると後方に気配が・・
怖くてバックミラーを見ることが出来ない(見ても真っ暗)が、鹿が追いかけてきているのは判った。
鹿を追い払おうとクラクションを鳴らし続け、気も狂わんばかりに大声で声にならない声を出し続ける。
ひたすらオシッコと恐怖と寒さと鹿のおちょくりに耐え続け柳沢峠に何とか辿り着いた。
さあ、ここからは下りだ。もうエンジンの非力は関係ない。
ガンガン飛ばした(警察の皆さん、法定速度内ですからね〜)
民家が見えた所でスクーターを停め、場所を選んで放水タイム。
「この瞬間のために生きているんだ!」と壮大な事を思いつつ、出るは出る・・
(膝はカクカクしていた)
長い時間我慢していたモノが満たされると、甲斐駒ピークに立つという気力は完全に失せていた。
スリルとサスペンスを共感した相棒をコンビニに停め、ホットコーヒーを味わいつつ、しみじみ想う。
峠道走行中に相棒が止まらなくて本当に良かった。
相棒へ感謝の気持ちでいっぱいだ。
※8月初旬、北アへ向かう夜間の国道18号(群馬県内)走行中に相棒が故障した経験あり
その後、数時間をネットカフェで過ごし頭と体を落ち着かせる。
帰りは当然ながら鉄板ルート(R20)を走行したが不思議と道路沿いにある店舗・民家・歩道橋等のすべてが愛おしく感じられた。
悟りの境地に入ったか・・
P.S. 帰宅して初めて声が枯れている事に気が付いた。
なかなかチャレンジャーで(笑)
110のスクーターは私も乗ってるdio ですかね。ならばますますチャレンジャーですね。
nagatsuki920さん、こんにちは!
まさしく dio110です。
大きな声で言えませんが走行距離は先日8万kmを超えました。
埼玉からdioで北ア、南ア、新潟へ行きますが、決してチャレンジャーという響きの良いものではありません。
単に金欠なだけです。
山へ向かうためにスクーターに乗るのか、スクーターに乗るために山へ向かうのか、我ながら時々分からなくなります。
お尻が痛くなりますよね。(^ ^)
私はジムニーでも腰にきます。(^ ^)
頑張ってください。
いつもjundaigo様の日記を楽しく拝見しています。
スクーターでの山行 は本当に尊敬します(笑)
私も近所の山に
愛車のヤマハセローで出かけることはありますが、
帰りの体力を考えると
jundaigo様のように遠出は絶対に出来ません、
私の場合、帰りに事故を起こすと思います
これからも
事故には気を付けてさいね
iide_sanさん、こんにちは!
温かいお言葉ありがとうございます。
登山よりも山へのアプローチの方が印象に残る逆転現象がありますが、宝クジが当たらない限り今後もこのスタイルで行くしかないようです(涙)
はじめまして
夜中の411は恐いですよね、私もよく通るのでお気持ちわかります。
でも意外に人通りあるんですよね、あ、人って言わないか😁
また次のレコ楽しみにしてます、ご安全に〜
ismeさん、こんにちは!
真夜中のR411は初めて通りましたが、恐ろしい街道ですね。
まあ、単に私がビビリなだけなんですが・・
R411で猿を見かけた事は何度かありますが、鹿は初見でした。
タックルを受けなかった事に(何故だか)鹿に恩義を感じています。
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