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はりきって早めにバス停へ向かうが、雨予報のためか乗車したのは2人だけだった。中房温泉につく頃には、雨は本降りに。
残雪期北アルプスの机上講習を受けた時に、雨は特に注意するよう言われた事を思い返していた。
「ひとまず装備は大丈夫。合戦小屋まで行って、だめなら撤退しよう。」
登り始めは雪はなし。第一ベンチで雨が強くなり、傘さし休憩となったため、早めにアイゼン装着。
雪は時間を追うごとに雨を含んで重くグズグズに。
寒くはないが、明らかに中の服が濡れている。
第3ベンチから富士見ベンチ位で敗退の文字がちらついた。
合戦小屋について白湯をのみ、手袋を変え、上半身は体育着替えで交換。恥ずかしいとか言ってる場合ではない。
雨は土砂降り。上に行く人、撤退する人。
私はというと、食事で気力が戻っていたので、さっさと上がって乾燥室にこもると決めた。
尾根にでても雨。風も強くなるが寒くはない。誰もいない雪の尾根で雷の音が聞こえてビビり始めると、目の前で雷鳥が左右に飛んでいった。
まもなく燕山荘に到着。
暖かい小屋で温かいお出迎えをしてもらい、緊張の糸がほどけた。
冬の珈琲カップは紙で、可愛いスタンプが押されている。登山靴、雷鳥、ピッケルのバリエーションを確認。
食事開始時は5人(後から3人。消灯近くにあと3人?)静かで贅沢な山小屋泊となった。
翌日は雪。小屋泊から私ともう一人が山頂を目指す。
新雪。ところによりラッセル。吹雪くと顔にあられみたいな粒が飛んでくる。
時々倒れている赤旗を立てながら、山頂へ。
何も見えないが、達成感でいっぱいだった。
翌日までいれば天気が回復する事はわかっていたが、満足してしまったし、小屋も混みそうだったので下山する事にした。
尾根は真っ白。雪だが昨日より視界もいい。歩きやすい。
多くの登りのハイカーとすれ違い、時々踏み抜きながら、無事山行を終えることができた。
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