写真2:朱線の隘路に小河内ダムが建設され、この上流500m等高線の下が湖底に沈みました。
写真3:昭和初期の奥秩父。雁坂小屋はまだなく、釣橋小屋、荒川小屋の文字が見えます。
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奥多摩の地誌を紹介する際に頻繁に引用される本があります。
宮内敏雄「奥多摩」。昭和19年(1944年)初版。
ただし初版本は戦時中のため発行部数も少なく紙質も悪く、現在中古市場に出てくるのは1992年発行の復刻版です。
http://www.amazon.co.jp/dp/4795223130
ワタシも数年前縁あって入手することができたのですが、ほんとに面白い!
山・尾根・渓・峠の名前の由来や伝説、里人の交易の今昔、山行ルート紹介など、どのページを開いても一瞬で引きこまれる名著です。
本には手書きの地図(写真1)が添えられており、尾根・沢・登山道を調べる分には十分なのですが、本文は陸軍省陸地測量部の5万図を基に記述されていて、「ちょうど天目山とある目の字の上の突起を小黒という」なんて説明だともうお手上げ。「小黒」の同定は諦めるしかないですわ
と思ってたら。
たまたま見ていた国土地理院のHPで「旧版地図(図歴)」というリンクを発見したのですよ。
http://mapps.gsi.go.jp/history.html
ここを入口にしてあれやこれやの結果、昭和初期の5万図を手に入れたのでございます。(この入手経緯も楽しかったのですが、それはまたいつか機会があれば)
奥多摩・奥秩父を中心に昭和7年発行5万図と、70年代の2万5千図をいくつか入手ししました。70年代といえばmisuzu師匠とguchi999先生の黄金時代ですね。(もちろんお2人はガチクライマーなんで、タマチチには見向きもされなかったんですけど )
ともあれ1枚500円で減ることのない肴。眺めてるだけでナンボでも飲めますわ
今夜も楽しく名著「奥多摩」とともに昭和19年のエア登山に出かけてきます
※ この名著の著者は発行翌年、28歳の若さで中国大陸にて戦病死。存命だったなら今年98歳。奥多摩の小径で会えたかもしれないな。
kunikonさん、今晩は初めまして
「奥多摩の小径」も味のある表現ですね。
昭和30年代は小径が沢山有った様です。
kintakunteさん!
初めまして!コメありがとうございます!
長野あたりの古道・旧道を探索されていらっしゃるんですね!凄いなあ!
ワタシはタマチチ専ですが、古道歩きはほんと楽しいですよね〜。
30年代はモータリゼーション直前で、生活路としての小径が最も充実していたんでしょうかね〜。
いろいろご教示いただけると嬉しいです!
宮内敏雄「奥多摩」は魅力的だと思って、リンクをクリックすると・・・
なに!中古で¥18,965 だぁ!! (゜д゜)
こりゃムリだ、買えん。
地図のところだけコピー頂戴
昔は生活道だった山路が登山道になっているような所が好きです。
そういう所は里山に多く、標高も低いから、今の季節のハイキングにはぴったりなんですね。
冬枯れで陽だまりの小さな峠に座って、古の人の往来を思い浮かべたりするのです。
ぐち先生!
あはは
定価3000円なので6倍以上ですね!ワタシも取り扱い注意を強いられてますよ〜
これだけの名著なんで、また再販してくれるとエエんですがね〜。
ワタシも古道が好きです。昔の人はどんな用事でここを歩いたんだろうとか考えると楽しいですよね〜
kuni さん、こんにちは。
ちょうど、岩やっていた頃、このあたりの白黒の5万図を持っていました。小河内ダムがない頃、こんなだったんだぁなんて思って眺めていました。
30 年前の「AG 東京周辺の山」なんていうのはありますが、今とそれほど変わっていないです。
トレランなんてものはなかった時代ですから、普通のコース設定でしたし、ガイド本ぐらいしか情報がない時代ですから、メインルート以外には行かなかったです。
山レコのような情報源により、山も随分と賑やかになったと思います。
misuzu師匠!
あ、そういえば奥多摩にもゲレンデがありましたね!
越沢バットレスとかつづら岩とか。こちらにもお出かけだったんですか
今はほんと、奥多摩あたりのどんな尾根でもちょっとググれば歩いた記録が出てくるので、便利といえば便利ですよね。それだけ敷居が低くなったってことで、ワタシみたいな危なっかしいのが入り込んだりしちゃうんですけどね〜
お疲れ様です
なんだか良く分からんので、カラーコピーのA3でください
コーヒーか貧乏セットの一部と奢りますので
え?割に合わない!?
白黒B5で構いませんのでお願い致します(-∧-) (笑)
そんな感じでよいお年をお迎えください!
来年もよろしくです
体長!
遅くなってスミマセン!
エア登山のヤリ過ぎで寝不足深酒の悪癖が止まりません〜。
国土地理院への潜入もめちゃ楽しかったので、ご発注いただけましたら再度潜入してきますよ!
今年も夜露死苦です!
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