▼本日5月2日は、本来なら至仏山でシリセードー橇を楽しむ予定でした。とりあえず私が山行を再開したことを知ったA隊長がわざわざ気を使ってくださり誘ってくれたのです。先日の25Km超の山行で筋肉痛が残るものの、膝は大丈夫そうだったので「(筋肉痛により)巡航速度はめちゃくちゃ遅い虞がある」と断って、ご了承いただいたので同行させていただくことにいたしました。
▼私には珍しく、前日の夜のうちに大部分の身支度を終え、夜9時過ぎに就寝したのですが、10時過ぎに体に異変を感じたため目が覚める。胸中部や鳩尾が痛い。あまり経験したことのない痛さだ。熱を感じるような、少し握りつぶされるような痛さでした。とっさに頭によぎったのは心筋梗塞の予兆か?ということでした。
▼私がそう思ったのには伏線があります。3月に実施された会社の健康診断で心電図に所見あり、要経過観察との結果が出ていたことです。右房肥大とも書かれていました。また、その健康診断のプロセスの一つに、内科の先生のよる診察があります。内科の先生が私の胸に聴診器を当てた後、私の両手首を取り、脈を確認するという様な場面がありました。不思議に思った私が先生に尋ねたところ、「心拍が乱れていたように感じたので念のために脈を取って確認した、異常はないと思う」とのことでした。異常がないと言われても、ちょっと気になる出来事として私には記憶されました。
▼経験したことのない痛みとともに、そんな健診結果と内科医の行動が蘇ってきて、心筋梗塞の予兆かという考えに辿り着くわけです。枕元に置いてあったスマホで調べると、心筋梗塞の特徴的な症状として、左肩痛なんてのが挙がっている。昨夜から始まったわけではないが、確かに数か月近く左肩に強い張りというか鈍痛が続いていることも、悪い材料として加えられた。万が一心筋梗塞の予兆だとしたらとても山に行く訳にはいかない。もちろん素人が心筋梗塞と決めつけるのは良くないが、可能性が少しでもあると今の時点で自分が思ったのなら、山行は中止すべきだ、迷惑をかけるリスクは冒せない。ということでLINEでA隊長にキャンセルを申し入れる。A隊長もすでに明日に備えて就寝中と見えて既読が付かない。明日の朝にもう一度連絡を入れようと目覚ましを3時半過ぎにセットして、眠りにつこうとしたが目がさえて中々寝られない。とにかく明日は病院に行こう、病院嫌いの私には珍しくそんなことを誓っているうちにいつの間にか眠りにおちていた。
▼三時半過ぎ、目覚ましがなる。昨夜の胸の違和感はやはり残っている。仄かに痛い。再度隊長に山行に行けない旨LINE連絡をする。隊長からの返答を待っている間に、再度寝てしまった。気が付くと5時半。隊長からしょうがないなSTAMPが返信されていた。
▼朝の9時、会社の健診レポート持参で近所の内科を訪問する。連休中も開業している貴重な病院なので、やっぱり混んでいる。一時間ほど待った後先生の診察が始まる。昨夜の症状を説明するが、まずは太ったことで軒並み数値が悪化していることを叱られる。そのあと、親族に心筋梗塞で亡くなった人がいないか質問され、心電図を取ることになった。普段はあまり使うことがないのか、ベテラン看護婦さんが心電図を取るのに手間取っているのが笑えた。しかもかなり旧式の計測器らしく、電極の吸盤が大きく金属製で、それが肌に深く食い込んでちょっと痛い。「吸盤の跡は2・3日で消えますから」とか言っていたのはこの為かと思うと、さらにおかしくなる。計測後待合室で待つように指示があったが、なぜか再計測しますとか言われる。異常が見つかったのかと思ったら、ベテラン看護婦さん曰く、「電極を付ける位置間違った」とのこと。あの痛い吸盤を再度つけるのか?と思ったらまたおかしくなった。
▼先生の診断結果は次の通り。
・心電図を見る限りおかしいところは見当たらない。右房肥大は、この頃の学会では異常とするべきではないという考えが主流。あえて理由を言えば食べすぎのせいかな?体の水分が多くなれば、それだけポンプは力が必要になるでしょう?そういうこと。【めちゃくちゃ格好の悪いスポーツ心臓の一種か?とか馬鹿な考えが頭を過った】
・親族にも心筋梗塞で亡くなった人いないということだから、取り合えずそんなに心配しなくてもいいと思う。だけど、中性脂肪、血糖値、尿酸値、けっして褒められた数値ではないし、これは血管に悪い影響与えるから油断してはダメ。生活習慣を改めなさい。
・胃カメラの結果、食道裂孔ヘルニアが見つかっているね。胸の痛みはこのヘルニアに起因される胃酸逆流によるところ大だと思う。食べた後すぐ横になるな。あるいは少し上半身を起こした感じで寝るといいかもしれない。因みにヘルニアを治すことはできない。
▼というのが顛末でした。心筋梗塞ではないみたいです。少し安心しましたが、生活習慣は改善しないといけないみたいです。新しい事務所に移ってから階段を全く使わなくなったことも、体重増加の理由です。完全な内勤業務になったので、デスクワーク中心で仕事中の歩行距離も激減しているし、ストレスで昼食を食べすぎていることも自覚している。山行くことは改善材料なので、健康の為にもある程度の頻度は保っておくべきなんですよね。A隊長、本当に今回は申し訳なかったです。懲りずにまた誘ってください。
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