▼随分前に21世紀はウイルスとの戦いという文言を見た気がします。映画のラストシーン(アウトブレークだったかな?)だったと思います。印象に強く残りました。ネットがどんどん発達していく途上で、お手軽に色々なことを調べられる様になっていた時代でもありましたので、当時から少しばかりインフルエンザについて調べてみたりした。
▼インフルエンザは鳥に原発性のウイルスが居て、普通は人間には感染しないが、豚を介して人間に感染するようになる。鳥と豚と人間が近い場所は?というと中国であることから、新型のインフルエンザは中国から発症する可能性や、鴨の中には将来変異したら感染症を引き起こす可能性があるインフルエンザウイルスに構造が似たウイルスが20種類潜んでいることから、人類は新型インフルエンザに定期的に悩まされることになることも指摘されていた。まあ、インフルエンザウイルスは、シベリア凍土に居て大人しいのだが、太陽の黒点が多い時(太陽の活動が活発な時)にその影響を受けて(太陽からの放射線量が増えて)ウイルスが変異し、鴨なんかの渡り鳥がそれをシベリアで拾い、冬に南下し人里に近いところで越冬した際に家鴨や鶏に感染、豚を介して人間にうつる。だからインフルエンザが流行る流行らないは、黒点の増減周期と一致しているなんていうちょっとオカルトチックな説、でも全く非科学的と否定してしまうのは危険なほど妙に説得力がある説もあったと記憶している。
▼何が言いたいかと言うと、90年代からある程度今般の事態を予見していた人がいるということで、専門家の知識や知見は何物にも代えがたい人類の拠り所だなと感じる次第です。
▼それを踏まえて我々にできることはなにか?無責任なワイドショーなどに扇動されない様、個人個人が科学的、合理的に動くこと。只、それはとても難しいことで、私を含め殆どの人にはないものねだりの資質であると認めざるを得ない。であればどうすべきなのか?政府や自治体の方針に素直に従えばいいと思う。間違いなく政府は専門家の意見を取り入れている。専門家も玉石混合だろうが優秀な人は間違いなく居る。今のところ日本は、比較的ウイルス相手に善戦しているのだから、日本には優秀な専門家がいて、彼らの意見が正く、それを採用したことが今の結果に繋がっていると信じてもいいのではないかと思う。今後も彼らの方針が正しい保証はないが、我々素人の意見や思い込みよりか遥かに正解に近い可能性が高いだろう。
▼オリンピックが延期になった途端に、政府や自治体はロックダウンや非常事態宣言を仄めかす様になったとかいう意見もあるが、事態が予断を許さない状況になったからオリンピックを延期し、非常事態宣言やロックダウンも視野に入れ始めたという見方だってあるだろう。私は陰謀論チックな色合いのある前者より、後者の方が自然なものの見方だと感じている。政府が信用できないという人もいるだろうが、突き詰めれば議論は最終的に、政府を選出したのは我々国民、それを信じないということは最終的には国民主権を否定することに繋がる、無能な政府だったとしても有能な政治家を選出しなかったのも国民なんだから、政治の果実が美味しかろうと不味かろうと、それを収穫し食することが、国民が責任を果たすことに繋がるのだと思う。別の言い方をすれば、自分は無関係で一切責務を果たすことなく、他人に責任を転嫁して否定的な意見だけを声高に叫ぶ人間にはなりたくないということです。
▼という訳で、今週末は政府や居住地の自治体の要請に従い外出を控えています。少しでも早く、この国難を克服し、皆様と山でお会いできることを心から願っています。私も含めて日本人は3月の三連休で少し油断したよね?巻き返しましょう。ここからが踏ん張りどころ。一緒に頑張りましょう。そして困難を乗り越えた後に祝杯を上げましょう。
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