ある日の休日に、ここ数年の懸案だったザックの加水分解してしまったPUコーティング剥がしを4個一気に行いました。
でも本当はあと3個あったのですが、マウンテンスミスのザックは高校時代のWV部後輩にくれてやり(ごめん、N。PU剥がしてからあげればよかったな。)、タトンカのザックは使える樹脂部品とテープを切り取ってから廃棄し、キャラバンのザックはエベレスト街道ツアーの帰り道のルクラでサーダーに上げてしまいました。
作業としては、前の晩の風呂上りにザックを引っ張り出し、背面パッドやフレーム、ウエストベルトにショルダーベルトetc・・・外せる部品をすべて外し、90リットルくらい入る樹脂コンテナにお風呂の残り湯を入れ、そこに15g/1リットルの濃度でケーヨーD2で購入した重曹を溶かし込み、まずは『ウォークアバウト/マグナム』と『オスプレー/ケストレル』を入れ、一晩おきました。
翌朝、前回とは違い、茶色ではなく黒色に変色した溶液を捨て、ふろの残り湯でジャンジャン濯ぎます。
その後、1個ずつ洗濯機に入れて洗剤を入れないで、5分洗い→すすぎ→3分脱水を行って干しました。
洗濯機の方の作業をしている間は、新しく溶液をお湯で作り、『ミレー/チャクラ65』と『ジャックウルフスキン/イリジウム』を漬け込みます。
数時間経ち、今度は『イリジウム』を洗濯機処理です。
その間に『マグナム』と『ケストレル』はすっかり乾いていました。
『チャクラ』を干し、『イリジウム』の洗濯機処理の間は、残りの溶液で小物のコーティングを剥がしました。
古いスタッフバッグやペグ袋など、数点の物を処理し、これも干します。
『チャクラ』は背面プレートが縫い込まれていて外せなかったため、コンテナ内の濯ぎにとどめました。
全部を干している間に外した部品の補修です。
亀裂が入っている樹脂部品をいくつか見つけたので、剛性等を考え、今回はエポキシではなくホットボンドで補修しました。
洗える部品もすべて洗濯機処理をしました。
すっかり乾いたザックの生地を点検してみると、『マグナム』、『ケストレル』、『イリジウム』は空気が通るほどすっきりPUが剥がれました。
『チャクラ』はコーティングが多少残っていました。
(さすがお仏蘭西製?)
ただ、『マグナム』は洗濯機処理で二重底の縫い目が解れ、そこから大量のPU粉末が出てきてしまいました。
折角処理しましたが、とうとう・・・かもしれません。
(80リットルのザックって高いんですよね・・・)
取り込んだ後、全て部品を元に戻して仕舞いましたが、防水をするかどうかが悩みどころです。
(インナーバッグで押し通すかもしれません。)
画像は関係ありません。
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