使い捨てライター/圧電式
使い捨てライター/フリント式
ZIPPO/ノーマルサイズ
ZIPPO/ミニサイズ
マッチ/普通サイズ
マッチ/小サイズ
その昔、単独で槍ヶ岳に行った時、千天の出合のワイヤー吊り橋は事前の情報通り通行できる状態ではありませんでした。
履いていた登山靴を用意しておいたナイキのメッシュランニングシューズに履き替え、ザックのサイドに靴下を突っ込んだ登山靴を括り付け、雨蓋と本体の間に履いていたジーパンを切ったショートパンツを挟み、渡渉を始めました。
丹沢で鍛えた渡渉力を使い、楽勝で終了と思われた瞬間、視線の隅に銀色の物体が水流に呑みこまれていくのが見えました。
その物体の正体を一瞬で判断できた私は、かなり青くなって向こう岸へ渡り切り、ザックを置いて流心に引き返していきました。
ポケットに入れておいたビーパルオリジナルのZIPPO、持参した唯一の着火具を落としてしまったからです。
もちろん結構流れが速く、ZIPPOはとっくに流れ去っており、見つかるはずもありません。
探すことを諦め、これ以降の食事の事を憂鬱に思いながら靴とズボンを穿き(当時は『スベア/123』を使用していて、自動点火装置など夢のまた夢でしたから)、天上沢側に上がって行ったところ、事前に調べておいた幕営適地には先客の2人パーティがテントを張っていました。
適地と言ってもテント1張しか張れない場所でしたので、後着になってしまったことを悔やみましたが、挨拶に行き、使い捨てライターを貸してもらう事に成功しました。
訳を話すとそのライターを頂けることになり、何とかその後も山行を続けることが出来るようになりました。
私のテントは登山道に張る事になりましたが、人が居てくれることってこんなに安全な事なんだと思った、高3の夏でした。
それ以来、着火具は複数個持つことにしています。
使い捨てライターは、冬期や高度が高い山の際はフリント式メイン、温暖期や沢登りの際は圧電式メイン。
ZIPPOは温暖期はZIPPOオイルを注入し、寒冷期はホワイトガソリンを注入しています。
その他にマッチも携行しています。
これを山行の状態に合わせてセレクトし、ウェアのポケット、ザックのポケット、エマージェンシー用品入れ、貴重品入れ、シガレットケースに分散配置しています。
(このごろZIPPOとマッチはあまり持ち歩かなくなりました。)
喫煙者なので、苦にはなりませんが、ちょっと持ち過ぎな気もします。
画像の使い捨てライターは2個とも煙草屋さんでオマケで頂いたものです。
(というか、買ったことありません、使い捨てライター、いつも煙草のオマケで貰っています。)
ノーマルサイズのZIPPOは、上野アメ横で安く入手したものです。
小さいZIPPOは、昔に誰かに頂いたものです。
大きいマッチは、10年以上前の秋に途中幕営一泊で八十里越えをした帰りに、夕食を摂った只見駅前のお蕎麦屋さんで頂いたものです。
小さいマッチはグリンデルワルドのホテルに泊まった際に貰って来た物です。
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