|
|
|
○屋久島ポストのニュース
【検証連載】スマホ登山の光と影�紂〜�難者の位置 ＧＰＳで特定 （写真1）
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9413872.html
【速報】屋久島署の回答「理由説明になっていない」 永田岳遭難
http://blog.livedoor.jp/yakushima_post/archives/9349724.html
※ほかにも山岳遭難カテゴリにこの件の関連記事多数あり
1)男性が提出していた登山届によると目的地は「岳の辻」。
2)「岳の辻」は永田岳へ続く登山道の通過点で、目的地にすることは極めて珍しい。
3)NHKで放送された巨大杉を探しに、登山道を外れて行った可能性。
4)ネット上には巨大杉の誤った位置情報もあり、遭難発生が危ぶまれていた。
5)屋久島署が男性の位置情報の提供を携帯会社に求めたが個人情報の保護を理由に断られた
※確かにプライバシーの問題は有りますが、「緊急通報位置通知」があって自ら警察に通報していれば、位置情報が通知されていました。なのに遭難後の警察からの照会でダメな理由は？
→ Wikipedia http://j.mp/2HAi6SW
6)失踪扱いにされて？屋久島署・鹿児島県警は報道発表を見送った。
7)登山者が増えるGWを前に、情報提供を求めて家族が報道各社に発表を要請。
8)家族の知人が男性スマホのアカウントにログインして移動経路を解析、最後に受信したGPS位置情報を特定。屋久島署が捜索を再開して、遺体を発見した。
ということのようなのです。4)については登山者の責任部分が大きいと考えますが、5)〜7)は？？？（まだじっくり読み込めていないですが、どれも遭難捜索の根幹に関わる大問題と思います） また8)は恐らくGoogleマップのタイムライン機能ではないかと推測します。
・Googleロケーション履歴の緯度経度情報をJSON形式でダウンロードする。
→ https://takeout.google.com/settings/takeout
・この機能を使う場合スマホでロケーション履歴機能をオンにしておく必要がある。
※コンパスの登山アプリは手動で位置情報をpushする機能がありますが、自動送信機能はあるでしょうか？
うちの場合、山行中はスマホ電池温存のために機内モードにしている関係で8)の方法は採れないのですが、これから登山する時には、
・Googleやコンパス・主要SNSのID/パスワード、銀行口座などの情報、知人の連絡先などを書き出して封筒に密封、金庫などに保管する。
・家族に「万一の際には、この封筒を破れ」と伝えておく。
※盗難が心配される場合は、IDとパスワードを別封筒に分け、自宅と職場・実家などに分散するのも手だと思います。
といった対策も必要だと思った次第です。
なお8)のためには、かつより最後の位置を残して置くには、山行中は機内モードを解除しておく必要がありますが…(予備電池は持っているものの)山では携帯圏外の方が多いこと、電池を温存して緊急通報を可能にするために、機内モードにし続けるつもりです。（その代わりの保険としてココヘリを契約中）
※写真2,3は、うちが先日飯能アルプス武甲山(ヤマレコ http://j.mp/2JgbkI0)に行った時のGoogleロケーション履歴の例です。登山中は機内モードにしているためクラウドには上がりませんが、登山中に数回機内モードを解除してツイートしたときや、下山後に上がったものと思われます。
【メモ】
今回検索した各種記事で知った数字等をメモっておきます。
・登山人口は1000万人を超えているが、継続的な登山愛好者数は600〜700万人。
・山岳会などに所属する組織登山者は20〜30万人（登山愛好者の3％程度）
・コンパスの登録者は10万人弱（同1.5％）
・ココヘリ会員数があまり出ていないが、2016年に6千人、2017年度中に1万7千人目標という記事あり（現時点で２万人と仮定すると0.3％）
・遭難件数・遭難者数は年間ざっくり3千件・3千人（0.05％）、そのうち300人（0.005％）が死者・行方不明となっている。
・行方不明のままだと、失踪宣告（＝死亡扱い）になるまでに7年かかり、その間も生命保険料などを払い続けなければならない。一方で収入は絶たれ、無断欠勤で退職金が出ずに解雇となるケースも。
・長野県では登山者数70万人。登山届は約7万件、約22万人分だったが、提出義務化後に登山届は18万件に増えた。
・全国の登山届提出率は推定10〜30％（地域差あり）
・昨年2017年に全国の警察に届出のあった認知症の行方不明者は1万5863人(増加傾向が続く)。うち2017年中に所在が確認されたのは1万5166人、死亡確認が470人、取り下げなど「その他」が125人。届出の受理当日に約7割、7日以内に約99％の所在が確認されている。
−−−−−
追記) 新潟の親子の場合にも、この手法が使えなかったのかが気になります(Googleは警察の紹介に応じてくれるのだろうか？）。またビバーク後、朝の電話が家族だけではなく110番であれば「緊急通報位置通知」で居場所が分かり、その後の捜索範囲が初期の段階から絞り込めた可能性を考えると残念でなりません。
追記2) 注目されているニュースですので、このような応用事例があること、また登山の基本（専門家は「迷ったら戻れ・上がれ」と言っている等）もニュースに記載され、遭難の再発防止に繫がればと思うのですが…なかなか事実だけ、それも一部だけしか報道されないのがまたもどかしいです。
追記3)山ではありませんが認知症行方不明者数も追記しました。
追記4)このロケーション履歴よりもココヘリよりも。重要なのは行き先・登山計画書を身近な家族や同僚に伝えておくことです(これ重要)。さらに「○日○時までに連絡がなかったら、この計画書を持って警察に捜索願を」と伝えておくのが良いですね。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する