![]() |
![]() |
![]() |
今日、笹子トンネル事故がニュースが流れていました。あれからもう10年が経つのですね。中央道はよく使っていまして、この事故の一週間前にも通っていただけにゾッとした記憶がありますし、ヤマレコ内でもそのような方が多いのではないでしょうか? この事故をきっかけにして、トンネル・橋を5年ごとに”目視”で点検することが法律で義務づけられることになりました。そんな点検作業を行う会社を紹介する番組です。
特殊高所作業の山口さん曰く、
「基本的に、何も落とさないよう配慮しています」
小さな道具も1つ1つカラビナなどで身体に繋いでいる
「慣れてくると見ていなくても
『操作できるぜ』みたいになるんですけど
慣れが心の隙を生まないようにするには
怖がっていかないと足元すくわれるんで
ポジティブに怖がる」
「危険なものを危険と知らずに突っ込んでもいけないし
今まで危険だったものを
どうやって安全に買えて そこに突っ込めるか
危険を安全に塗り替えていく能力をみんなに持ってほしい」
「そこはね、すぐには外さない方が安全よ
理論的にはもう外しちゃってもいいんだけれど
もう少し越えて確実にさわれてから
外したらいいと思うな」
「ぼくが持ってる安全の熱量を
安全に対しての熱量を
どうやって周りの人間に
持ってもらったらいいのだろうか」
右肩上がりで会社の仕事は増え、全国で100人ほどが従事…
「これだけの雇用を生み出していることに充実感はあるとともに、
そのぶん一線を越えたら重大な事故になって
自分の人生が終わるか、半分終わるかみたいなことになる
リスクを負っている人間を増やしている責任」
クライミングはしていないですが、山歩きでの安全も根底の考え方は同じじゃないかなと考えさせられる番組でした。
○NHKオンデマンド:プロフェッショナル 仕事の流儀 「土木技術者・山口宇玄〜ロープ1本で、世界の平和を守る〜」
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022118541SA000/
放送は11/23の夕方で1週間以内なのですが、再放送だったためかNHKプラスには載っていませんでした。有料になりますがNHKオンデマンドで見られます。
○NHK:中央道 笹子トンネル事故から10年 犠牲者を追悼
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221202/k10013910821000.html
○NHK:中央道 笹子トンネル事故10年 インフラ老朽化対策をどう進める
https://www.nhk.or.jp/shutoken/newsup/20221202c.html
老朽化して、緊急で/すぐにも改修が必要な橋・トンネルが多数と😱 目視検査までは法律で義務づけられましたが…
はじめまして。
鉄筋コンクリート構造物は基本的に「半永久」だそうです。
しかしながら定期的点検や補修といった維持管理は欠かせませんし、各分野で行われています。
おっしゃる様な道路構造物や橋梁など世間一般の目に付く施設ばかりではなく、例えば山奥の砂防堰堤とかも定期的点検や補修を行っています。
ただ、予算(税金やそれに準ずるもの)や技術者の数は満たされてはいないと思っています。
この国はこれから益々人口は減少し続けるため、社会インフラのメンテナンス、代替施設構築が急がれなければなりません。
100年後、いや50年後にもこの国が存続するために。
駄文をご容赦のほど。
ローマ時代のコンクリートの話を思い出しました(^_^) また10年ぐらい前に国内のゼネコンが1000年持つコンクリートを開発したと聞いた記憶がありましたので、ちょっとググってみました。
思えば少子化問題と同じで、ずいぶん前から必ずやってくる問題だと判っていたはずなのですが、最近はコロナ禍でそちらに目が回ってなかった気がします。世間の関心もまだ薄そうですよね。
堰やダムもそうですし、ダムは土砂が貯まる問題、土砂吐きすれば下流で環境問題も… この先、どう維持していくのか? 夕張ではないですが、そのうち全国でコンパクトシティ化の議論がでてくるのではないかと心配しています。
そして行けなくなる山も出てきそうです。それだけならまだ良いのですが、難しい舵取りですよね。
○大林組:超寿命コンクリート(SPC)
https://www.obayashi.co.jp/technology/shoho/068/leeflet/k_302.pdf
○鹿島建設:寿命1万年のコンクリート<EIEN>
https://www.kajima.co.jp/news/digest/feb_2007/tokushu/toku01.html
あの、笹子トンネルの天井版の崩落の原因は…
元々、設計に問題が無かったのか、建築設計者としては、疑問なんですが…。
土木の世界では、設計ミスでは無いのでしょうね。
あの天井版は、ケミカルアンカーと言うモノで吊ってました。
常に、引張力が掛かる所なのに…
建築では、鉄骨造の柱脚の固定に、ケミカルアンカーは使用禁止です。
役所の検査も、NGです。
理論上の強度は十分ですが、施工方法に依って、お大きく強度が変わってしまうからです。
建築では、地震時等しか、基本的に柱脚に引抜き力は生じませんが…。
それが、あのトンネルでは、常時、引っ張られる所に、ケミカルアンカーが使われていたとは…。
経年劣化で,抜け落ちるのは、当然だと、思わなかったのか…
それが、驚きでした〜💦
そちら方面にお詳しかったのですね!! 事故当時、1t以上ある天井板をそれで吊り下げていたと知って、絶対に落ちては困るものなのにと素人目にも驚きました。
ニュースでは遺族が土下座して「情報提供を」と訴えるシーンも流れていまして… 設計ミスを指摘する声もあるようですが、10年経っても未解決なままなのですね(´・ω・`)
○日本の科学者:西山豊:笹子トンネル事故を考える
http://yutaka-nishiyama.sakura.ne.jp/jjs/jjs1307.pdf
○週刊金曜日:スクープ!笹子トンネルの天井板落下事故で新事実
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/2017/06/23/news-2/
あと一瞬遅かったら(早かったら)と思うと
…って事ありますね。
世には「絶対」って物は無いし
思う慢心が死を近づけると思ってます。
「大丈夫、大丈夫!」って言って
(長くても)6時間後に死んじゃった知人も2人
歳取ってくると妙に鮮明に思い出しちゃって
最近どーにも心重くなって辛い日々っす。
そして「あの時、○○していれば」の後悔も大小多いですよね(T_T) とはいえそれは結果論で、その時点では軽視していたいり気付けなかったり、あるいは原因も判らないことに、どこまで対策して(費用と時間を掛けても)、悔いを減らせるか… うーん、難しいですね。
ただ山やクライミングの安全対策は、目先のちょっとした手間と重大な結果の差が大きいので、安全意識を忘れないように、日々気を付けたいところです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する