こゝに小屋があってアルプス力餅といふのをうってゐる。大きな笹の葉にまいた、まっ白なモチ。白砂糖をつけて食べる。スバラシイいゝ味だ。こゝは三千八百尺の高地。気温はC18度。リュッサックをおろすと、ひいやりと冷気が身にしみる。みんなの脊中から水蒸気が立つ。ニワトリが三羽ゐてよく人になれてゐる。壁にアルプス力餅とならべて、玉子ありといふフダが貼ってあるのをみると、その産み主はこの二羽のメンドリに違ひない。こゝについたのは八時三十八分。御殿場附近から、谷本さんの杖の鈴はきれてならなくなる。さすがにものさみしい…。
全編は
https://fujiwarataichi.exblog.jp/にて。
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