私が初めて渓流釣りをしたのは大学一年の時。
大学へ入学して部活巡りをしていて釣り部の部屋で渓流釣りの写真を見せてもらってその写真に魅せられた。
渓流の写真は見たこともない景色だった。
すぐ入部を決めて夏合宿に参加することになった。
岩手県の閉伊川へ行った。イワナのミャク釣りは初めてだったがすぐ要領は飲み込めた。
先輩も筋がいいと言っていた。
そして３日目に先輩と２人で入った枝沢で入れ掛かりを経験した。誰も釣り人が入っていなかった沢はポイントごとに魚が釣れ びくが重たくなった。２〜３０匹ほど釣っただろうか。
初めはワクワクして釣っていたのが簡単に釣れてしまうと面白くなくなった。
先輩に もうやめませんか と言うと変な顔をしていた。
先輩は釣りをしていたが 私はじゃぶじゃぶ歩いてイワナが走るのを見てどのような魚が居るのかの確認をして楽しんだ。
この時は気づかなかったが私が憧れたのは 釣りではなくて この景色であり この景色に溶け込むことだったのだと。
５０歳を過ぎて山登りをはじめ、ほどなく沢登りも始めた。
釣り竿を持たずに沢を登るのはこんなに楽しいものだとは知らなかった。
釣り糸が木に絡まる心配もないし、沢を登るのに両手を使えるなんて考えてもみなかったことだった。
滝は高巻きするものだと思っていたのが 両手が使えるので登ってみるようになった。
難しいのはだめだができる範囲で登ってみる。
登ってみると達成感がある。
もう険しい所は無理だが 昔憧れた 瀬畑雄三が登っていた
早出川は行ってみたいと思っている。
そのころのキャッチフレーズは
『 妖谷ハイデ 』
ガンガラシバナ と ジッピ を見てみたい。
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