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それから5回は読んでる。
書店でたまたま目にして
気になって手に取った本。
『山怪』
山人が語る不思議な話
田中 康弘 著
山と渓谷社 発行
https://www.amazon.co.jp/%E5%B1%B1%E6%80%AA-%E5%B1%B1%E4%BA%BA%E3%81%8C%E8%AA%9E%E3%82%8B%E4%B8%8D%E6%80%9D%E8%AD%B0%E3%81%AA%E8%A9%B1-%E7%94%B0%E4%B8%AD%E5%BA%B7%E5%BC%98/dp/4635320049
山で起こる不思議な出来事や、
少しゾッとするような話まで。
聞きがたりというか、
口伝えの話を集めたもの。
物語や民話のように練られているものから、
こういうことがあった、
という体験を語っただけのものまで。
こういうお話、
怖がりのくせに昔から好きでね…
山の中を歩くようになって、
明るく爽やかな尾根道ばかりではなくて、
じめじめして暗くて鬱蒼としたところを
足元気にしながら下ったりしてる時。
ふっ
と、なにか聴きなれない物音や
生き物の気配がすることがあって、
それは今時分なら「熊かな…」という
現実的な怖さのこともあるんだけど。
そういうタイミングで、
こういう本で読んだエピソードなんかが
頭をよぎっちゃったりすると、
もう全身が粟立っちゃってダメ(笑
なんで思い出しちゃったかな…!
と後悔しつつ、つとめて楽しいこととか
バカらしいことを考えるようにして
足を早めちゃうわけです…
昨日、少し山に入ってたんだけど、
午後の遅い時間だったから
尾根道に横から西陽が射してた。
一緒だった友人と別れて、
ショートカットできそうな林道を見つけて、
少し山側を歩いていた時、
コンクリートの道だったんだけど、
後方に足音のようなものが聴こえたから、
トレランの人かな?
道を譲らねばね、と振り向いたら、
誰もいないの。
で、自分の足音が反響してるのかね、
とまた歩き始めたら、
遅れてやっぱりぺたぺた足音がするわけ。
背中からぞわぞわが登ってきて、
全身鳥肌状態になっちゃったから、
早足で山を抜けてきた。
だからなんだといわれれば、
いや、まぁ、なんか怖かったんだよ、
としか言いようがないんだけどね(笑
でまた、止せばいいのに、
昨日の夜はこの『山怪』を
再度読んでたというわけです。
怖がりなのに、
こういうの読んじゃう心理って、
なんなんでしょうね。
山のなかや寺社仏閣で感じる、
自然や祈られたものに対する畏怖って、
無くしちゃいけないものだと
個人的にはすごく思ってる。
だから、
自分のなかのそういう気持ちの
再確認作業なのかな、と
最近山に入ると思う。
でもまあ、
実は物理的な危険のほうが、
現実問題としては大きいので、
昨日はさっそく熊鈴つけてました。
クマ目撃情報看板、
道々5枚ほど見たからね…
山ではいろいろ、
用心用心。