昨日の蔵王山は午後からガスが出て、視界が10mくらいになり、辺りの様子がわからなくなった。
私は冷たい風雨のため、上下レインウェアを着て下山していた。
天気が悪くなってきたので、もう登ってくる人は誰もいなかった。
それに時刻も15時になろうとしていて、うす暗くなっていた。
お釜付近まで下りてきた所で、私は若い男女が登って来るのに出くわした。
「刈田岳の登山口へ下りるのには、こっちでいいんですか?」と彼女の方が私に聞いてきた。
二人の恰好は、半そでTシャツ、ジーパン姿。
よく見ると、着ている物はもちろん、髪まですっかり濡れていた。
彼らは刈田岳登山口から1時間ほど気楽に登って来たのだが、視界が悪いために道に迷ってしまったらしかった。
彼らは下山道とは逆に、登りの道を歩いてきてしまっていた。
もし、このままずっと道に迷っていたら、彼らは間違いなく遭難していただろう。
私は刈田岳に下りる道を教えてやったが、視界が悪く軽装で雨にぬれている彼らが心配になり、
レストハウスで温かいものでも飲んで温まっていくように勧めた。
すると彼らは、「いいです、このまま下りていきますから。」と言ってきかなかった。
私は「そんなことでは体も冷えているので、絶対ダメだよ!」と彼らに言った。
また、私の車で刈田岳の登山口まで送って行くとも言った。
最近の若い人はオバサンの言うことを聞かない。
彼らはレストハウスで休んでいったが、車で送ってあげるという私の申し出は断った。
大丈夫だったかな…。あの二人…。
私も以前雷&土砂降りの山道をビニール傘の相合傘で黙々と下山する普段着カップルとすれ違ったことがあります。
彼氏(?)としてはこれ以上彼女(?)の前で恥をかけば二人の仲が危ないと思うようです。
これは自分たちの命より大切なことなのでしょう。
特に、避難などすれば、吊り橋効果は消えてしまうので、気持ちに余裕ができ、女は間違いなく男をなじるでしょうから。
なんとなく分かる気もします。
bmwr1100rsさん
コメントありがとうございます。
山に馴染みが薄い人は、山を軽く見てしまいがちですね。
山で何も起こらなければいいのですが、事故になってからでは遅すぎます。
何とかわかってもらいたいのですが、いろいろな人がいますから難しいですね。
Setiseti01さま
山も泳も自転車も野営もサッカーも、、、およそ野外活動は雨・風・雪・雷、暑い、寒い、眠い、乾き、空腹など様々な経験をして始めて対応の幅を身体で覚え、準備してゆくものだと感じています。
しかし、いきなり大自然の中で始めてそれらの経験をすることは、無知がなせる無謀な行為に他なりませんよね
やはり保護者(特に)、教師、周囲の大人が、小さい時から趣味の世界にでも役立つよう、基礎をしっかり経験させる努力をしたいと感じます。
今年ですが、テレビ番組で共感した放送がありました。
富山の小学生ですが、卒業記念に6年生が全員で三日間歩いて立山雄山に登るいわば卒業旅行です。事前の準備に感心しました(ご覧になった方もおおいのでは?)。
富士山を始めこれだけ登山が盛んになって、トレイルランといった新しいジャンルも盛んになり、老若男女誰でも気軽に山へ行く時代だからこそ遭難をなくすため、義務教育期間に体育の教科でしっかり基礎教育を導入してもいいぐらいでは?
Setiseti01さまの行動は「自治三訣」であります。
赤岳頂上の「弥栄」であります
私はあの番組を見て、富山の子供たちはなんて幸せなのだろうと思いました。
子供のころから山を教えてもらって育つのですから…。
私も富山の子に生まれたかったと思いましたよ。
今は中高年の人が大勢山に登りますが、富山の子供たちのような教育を受けた人ばかりではないので、
事故も多発しています。 登山ブームもあってでしょうか…。 山岳救助の方は大変だという放送もありました。
最後のコメント、なんかテレます。(そんな事ないので…。)
弥栄!
だから無意識のまい進(行動)ですよ
誰かに教育された部分があり無意識に出てくる人としての基礎だと思いますよーん
これからも思いをストレートにお願いしますよ!!
はーい!
また楽しい土日がやって来ます。
明日は「ブナの会」で、蔵王山麓を
夕焼けが真っ赤なので、明日は晴れますね。
77ms1ksbさんもいいお休みをお過ごし下さい〜♪
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