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今回熊が出没したのは、大平山の麓(ふもと)にある国学院栃木高校のグラウンドです。時間は4月15日土曜日午後0時40頃。日時を考えると部活動を行っている学生もいたはずで、一歩間違えば事故につながった可能性もあります。何事もなくて良かったです。
これまで大平山に熊が出現したことは一度もありませんでした。この山は栃木南部の足尾山地に含まれますが、片側3車線の東北自動車道と県道で遮断され、独立峰のような山脈となっています。個体の少ない熊が、交通量の多い2本の道路を横断することは過去なかったのです。その意味で大きな【衝撃】を受けた訳です。
大平山脈と高速道路を挟んだ反対側に唐沢山脈があります。栃本という地名ですが、ここでは毎年のように熊の目撃情報があります。これまで事故はありませんが、【熊出没注意】の看板が多く建てられております。実はこの栃本地区に近年かなり大きなメガソーラーがたてられました。私は、このメガソーラーが熊の行動を促したと考えています。
栃木県内にツキノワグマは約600頭生息しているそうです。少ないように思えますが、熊の行動範囲は広く、ナワバリ意識も強い動物なので、一頭あたりの生息に必要な面積は足りないのです。そんな状況に、さらに山の中にメガソーラーをたてて熊を追い詰めてしまっている。今回の大平山熊出没は、逃げ場のない熊の悲鳴のように感じています。
令和5年4月18日下野新聞
4月15日午後0時40分頃、国学院栃木高校屋外ハンドボールコートにて目撃情報
令和5年2月23日頃謙信平での目撃情報↓
https://www.shimotsuke.co.jp/articles/-/706547
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