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まずは「パリーアーク」。地味なので見つけにくいのですが一度だけ出会ったことがあります。22°ハロの上下端に接して弱い虹色の光がかかるタンジェントアークは3回目に紹介しましたが、そのタンジェントアークに白い光の布団の様なものが覆いかぶさることがあり、これを「パリーアーク」と言います。
写真には「パリーアーク」も含めて、たくさんの現象が写っています。これは「マルチディスプレイ」。
「マルチディスプレイ」とは現象そのものを指すわけではなく、幾つもの大気光学現象が同時に現れる状態のことです。幻日が明瞭に見えている時などは、同時に幾つかの現象が起きていることがあります。
2〜3の現象が同時に現れることはたまにありますが、それ以上となると稀なことです。寒冷地ほど出会える機会は多いものの、数年に一度程度ここ京都でも観測できます。
その他に出会ったものとしては「ブロッケン現象」というものがあります。前方に霧などがかかっていて、太陽光が背後から差している時、自分の影が霧のスクリーンに映り、その周りに光の輪ができるもので「光輪」とも呼ばれています。登山者には憧れの現象ですが、飛行機に乗っている時に飛行機の影が雲に映ったその周りや、平地でも川霧が出ている時などに見られることもあります。
今回の最後に飛行機の影が〜の説明で実際年末に北海道に帰省する機内からその現象かと思う場面に出会しました。
丸いスポットライトの中に小さく飛行機✈️の影が映っていました！
周りが虹色でなく白ですが…
こんなのを見ると何かいいことがありそうと嬉しくなりますよね。
実際マルチディスプレイを見た日はちょっぴりいいこと（ナイショ😁）がありました。
空の輝き：空と太陽に関わる現象
http://butterflyandsky.fan.coocan.jp/sky2/sky.html
には、かれこれもう10年以上お世話になってきたのに、いまだ上部タンジェントアークとパリーアークの区別が覚えられず、それっぽいのを見かけるたびに参照していますが、結局、上部タンジェントアークばかりのようで、パリーアークにはまだ出会えたことがありません。
今回で最終回とのことですが、あと数週間もすれば、補遺の回「花粉光環」ですね。
https://x.com/search?q=BrghtDr%20花粉光環
パリーアークは難しいですね。タンジェントアークに覆いかぶさるような微かな白い光がこのマルチの写真に写っているものが、そうではないかと思っています。確証はないです。
上部ラテラルアークも外暈とはっきりと区別できる目を養っていないので、これがそうだろうなという範囲のものです。
今のところ花粉症ではないですが、花粉光環、嬉しくはないですね。
また珍しい現象を見かけたらこの日記に報告します！
珍しい現象を色々とご解説いただいてありがとうございました。
「天使の梯子」なんて凄いですよね。スポットライト的なのは SF映画を思い浮かべました。
輪っか状に見える「光輪視」は緑内障を考えてしまう年齢になってしまいました…
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