以前に陥った症状について書きたいと思います。
2月のその日は、スキー登山ということで7:30頃から単独で登り始めて、途中まともな休憩、昼食を摂らずにウィダーバー、スポーツ飲料という軽食で登り続けていました。携帯した食料、非常食、水とお湯で2L位はありました。
ピッケル、アイゼンまで持ってしっかりした装備で登っていたので、リュックの重量は軽くはなかったと思いますが、登りではあまり疲労感はありませんでした。
傘雲か雪煙かわからないが頂上が横風を受けて唸っているようだ。
9合目付近で天候不良の為、下山をしようと思い少し休憩をとりました。
ところが何と!事もあろうに何故かまた登り始めてしまったのです。
安易!!!! Oh Jesus!
頂上についてからは少しは気が緩みました。それからまた急に吹雪いてきました。その中でのちょっとした行動中に下山方向がずれたような?方向感覚が鈍ったような・・? 気のせいでしょうか?
その後も下山途中で吹雪が継続し、トラブルも重なり17:00過ぎの日没間際になってしまいました。標高1000m超で風速は20m位の吹雪、視界はホワイトアウトです。下山にはまだ500m以上の標高差があります。
そこでビバークする為に穴を掘ったりするわけですが、何故か、リュックの中に入っている物を要領よく取り出せない、すべて投げ出したい気持ちになりました。(誰だい!俺はそんなに雑じゃない!)物を雪面のどこに置いたかな?(させば良い)とか変に頭が鈍く働かない状況に陥ったことを覚えています。良く考えると約10時間連続行動。
日没時間とともにスポット照明が消えるようにして辺りは暗闇に包まれました。
低体温症とは以下Wikipediaより引用
充分な行動食および非常食を携帯することは基本の遭難対策である。山は平地より気温が低く風も強いので体感気温は低く、(歩みが止まると)刻々と体温を奪われる。充分な防寒具が無いと、簡単に低体温症に陥る。
低体温症では、体温が35度になった辺りから脳機能の低下を引き起こし、判断力が通常ではなくなり、34度以下でほぼ足の左右すら把握できず動けなくなり、32度以下辺りで死亡する。体が冷えると震えで熱を発生するが、その限界点が35度前後で、更に冷えると内臓を温めるために体の震えは収まるが、体表の冷たい血流が内部を巡回する為に、体温低下が加速し、想像を超える早さで内臓機能低下を引き起こす。低体温症の回避には、十分な防寒着および行動食摂取による熱発生が必要になる。とされております。
自分は体温を確保できるようにして、雪面との接点をできるだけ無くします。そして心臓付近を雪面につけない様にします。手足の指先を閉じたり開いたり。それでも感覚はなくなっていきます。あとは水、糖などエネルギー不足に注意ですね!
こんな時の体温確保レスキュー道具は無いものかな〜と、考えたりしています。
登山靴、スキー靴などでもかなり違ってくるでしょうし。
つづく・・・
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