![]() |
第1章 木曽駒ケ岳の学校集団登山事故(1913年)
第2章 剱澤小屋の雪崩事故(1930年)
第3章 冬の富士山巨大雪崩事故(1954年)
第4章 前穂東壁のナイロンザイル切断事故(1955年)
第5章 谷川岳の宙吊り事故(1960年)
第6章 愛知大学山岳部の大量遭難事故(1963年)
第7章 西穂独標の学校登山落雷事故(1967年)
第8章 立山の中高年初心者遭難事故(1989年)
第9章 吾妻連峰のスキーツアー遭難事故(1994年)
第10章 トムラウシ山のツアー登山遭難事故(2009年)
戦前から現在に至るまでの大きな山岳遭難事故について取り上げ、それぞれの事故が起きた原因を時代背景とともに考察し、どう対処すべきだったかについて記されている。
第10章トムラウシ山のツアー登山遭難事故は、記憶に新しいが、第1章木曽駒ケ岳の学校集団登山事故とまったく同じパターンをたどっている。
どちらも、夏に大人数を引率して登山中に悪天候に見舞われ、低体温症で行動できなくなるものが続出し、引率者はその対応に手一杯となって指導力を失い、パーティーは崩壊して参加者は散り散りばらばらに自力で下山する。
100年以上も前に起きた事故だが、トムラウシ山ツアーの引率者や参加者がこの事故の教訓を心に刻んでいたならば、また違った結果を生んでいたかもしれない。
歴史は繰り返される。歴史を学ぶことの重要性を改めて感じさせてくれた。
登山を趣味とする人は是非ご一読を。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する