有名過ぎる書き出しの川端康成の作品。
私が生まれた年(1952年)の12月5日が第1刷発行という岩波文庫。
越後の湯沢温泉を舞台にした作品とある。
ところで、毎週月曜日は、仕事終わりの時間に
日本語を勉強している(したい)外国人の会話相手のボランティア(『日本語教室』で)をしている。
先週、その語学留学生に「趣味は何ですか?」
と質問した。
「読書です。」と答え、『雪国』と書き、「なんと読みますか?」
と聞いてきた。
更に、『川端康成』と書いて、「これはなんと読みますか?」と。
「日本語で読みましたか?」
と尋ねると。
照れながら「いいえ」の答え。
日本人の私は、読んだことが無い。
それで、どしゃ降り雨の今日(日曜日)、読んでみようかな、と思った。
(雨があがったのは午後4時頃)
〈その頃、深田久弥は谷川温泉、川端康成は水上や上牧で原稿を書いていた。
勧められて、清水トンネルの向こうの越後湯沢へ行ってみたところ、水上よりはよほどひなびていた。
それからは湯沢に行く事が多くなった。〉
(あとがきより)
そこが、小説『雪国』の舞台となった。
読んでいると『アケビの新芽』『マタタビの実の漬け物』『なめこの缶詰』などの食べ物が、前回読んだ『植物図鑑』とリンクされた。
また、『濃深縹色(ふかはなだいろ)』『桑染色』『とうもろこし色』『檜肌色』などは今読み初めている『花 空 色の美しい日本語帳』の色の項とリンクした。
また、『くちびるは美しい蛭の輪のようになめらか』
には、エエッ『蛭(ヒル)』を美しい表現で使うか?と驚いたり。
岩場で遭難した話では
『人間なんて弱いもんね。頭から骨までぐしゃぐしゃにつぶれたんですって。
熊なんか、もっと高い岩棚から落ちたって、からだはちっとも傷がつかないそうよ。』
と、ギョッとするセリフがあったりした。
『国境の山々は赤錆色に深まって、夕日をうけると少し冷たい鉱石のように鈍く光り、宿は紅葉の客の盛りであった』
は、今ごろ?
もう次の季節になっているかな?
(写真はかすかに青い空を見せた大阪の空)
おはようございます。
趣向がなぜか同じ感じでビックリしてしまいます。
ワタクシもいまだに『雪国』は読んだことがなく、新潟県人なのに同じ新潟県で書かれたこの超メジャー小説を読んだことがないなんて恥ずかしい…
そう思って購入しようとしていた矢先でした。
山とは関係なく、日本人として読んでおきたいものでありましょう。
楽しみです。
今朝の大阪は青い空が少し見えます。
雲の流れが速く、寒いです。
『雪国』楽しんでください。
有り難うございました。
solosolomanさん、こんばんは。
さて、この雪国とくると「国境」という文字を「くにざかい」と読むか「こっきょう」と読むかという論争がありました。
私は「くにざかい」と読むのが時代的にもしっくりくると思うのですが、六分四分で「こっきょう」の勝ちらしいです。
当の川端康成さんが結論を出したのかどうか、今となってはわかりませんね。
とりとめの無いコメント、失礼しました。
ダン之助でした。
漢字は、見ればだいたい意味するところがわかりますが、読まなければなりませんからね。
読み方で、雰囲気も変わってきたりしますね。
『くにざかい』と読むと、その土地の人が言っているように感じますね。
面白いお話、有り難うございました。
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