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(その四 梓川を溯る記)より
村家の人は農業の傍ら樵夫となり、漁人(梓川にて鮎、鰷ハヤ、鯇ヤマメなど)ともなり、猟士(付近の山にて熊、羚羊、猪など)をも兼ねるもの多きが如し、途にて猟士に遇ふ、
俗にいふモンペイ袴を着し、左腰には山刀一本をぶちこみ、怪しげなる根付き胴乱を垂れ、右腰には毛の大方脱け去りたる熊の皮の、方一尺四、五寸ばかりなるを一枚帯ぶ、こは敷物に代用するなり、
かくて檜笠を冠ぶり、銃一挺を肩にかく、脚絆は蒲の穂を編みて作りたるもの、水に潤すとも重くなる患ひ無しとなり。
─(描写は続きます)─
姿が彷彿されます。
[銃一挺を肩にかく]の[かく]という言葉、
関西に来て、ある人が
「かこか?」
と言いました。
「?」
私はわかりませんでした。
別の表現に言い換えてくれたのでわかりました。
「重たいから片方を手伝って持って(担いで)あげましょうか」
ということでした。
[かごかき(駕籠舁)]という言葉をその時納得しました。
【写真】は内容とは関係ありません。
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