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車で、最終の州メイン州まで送ってもらってのスタートです。
大きな川を徒渉中、滑って水の中に。
「転んだのか?」
と、ハイカーが聞く。
「いや、もうちょっと近くで水の中をのぞきたたかっただけだ」
と言ってやる。
会話はジョークが多いんです。
アメリカだなと感心します。
いろいろあって、
「帰りたいのか?」
私が聞くと、カッツは少し考えてから答えた。
「ああ」
「僕もだ」
こうして、弥次喜多珍道中のアパラチアントレイルは終わりました。
最後に
〈私たちが3500キロにおよぶ全行程を歩かなかったことは事実である(彼自身は合わせて1390キロ歩いた)。
だが大切なのは、やるだけのことはやったという達成感だ。
・・・
カッツと私はアパラチア自然歩道を歩いたのだから。〉
と結んでいます。
(著者ビル・ブライソン、訳者仙名紀、中央公論新社)
(歩いても、歩いてもまた歩いても、いつまで続く、どこまで続く)👅
【写真】は[オリーブの実]、内容とは関係ありません
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