|
〈薄く濃く 野邊のみどりの 若草に あとまで見ゆる 雪のむら消え〉
春歌上［宮内卿］
春と秋どちらの景色が勝るかで、秋に軍配が多い中で、あえて［春］を歌った［宮内卿］。
新古今和歌集の三美女のひとりです。
【写真】は昨日［茶摘み］を思い出した［クチナシの新芽］、今朝のラジオで「今日は八十八夜です」と。
📖［須磨］（源氏物語）
（明石の上）👘「（身分の）たかき人は、われを、何の數ともおぼさじ。
程につけたる世をば、更に見じ。
命ながくて、思ふ人々（父母）に後れなば、尼にもなりなむ、海の底にも入りなん」
などぞ、おもひける。
身のほどをわきまえつつ、プライドも高い［明石の上］です。
須磨の源氏のもとに親友（葵の上の兄）が訪ねてきます。
👔〔物の折ごとに、（源氏を）こひしう思（おぼ）え給へば
「（弘徽殿女御などに）ことのきこえありて、罪にあたるとも、いかゞはせむ」
とおぼしなして、にはかに、（須磨に）まうで給ふ。〕
にらまれたってかまうものかと訪ねてきます。
👖（源氏は）〔山がつめきて、聴（ゆるし）色の黄がちなるに、�愼漾覆△�にび）の、狩衣・指貫、うちやつれて、殊更に、ゐなかびもてなし給へるも、いみじう、見るに笑まれて、�罎蕕覆蝓�〕
鄙びた様子もいいんじゃないと。
＊［聴色（ゆるしいろ）］一般の人に着用が許される色で、薄紅や薄紫。
反対は［禁色（きんじき）］一般の人は着用禁止
（手を足を運んでみたいこの季節、かなわないから文字に目運ぶ）居彷人
☁今朝はあやしい空模様、連休は明日からです。
コメントを編集
いいねした人
コメントを書く
ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。ヤマレコにユーザ登録する