📖通勤読書［梅枝（むめがえ）］（源氏物語）

［31/真木柱］の次の帖は、［32/梅枝］です。

明石の姫君（11才／源氏の娘／紫の上が養育）の裳着（女子の元服）があります。


〔蔵人所のかたにも、明日の御遊びのうちならしに、御琴どもの装束などして・・・・
頭の中将（柏木／23才）、和琴たまはりて、
宰相の中将（夕霧／18才）、横笛吹き給ふ。
・・・
辨の少将（柏木の弟）、拍子とりて、梅が枝いだしたるほど、いとおかし。〕
（［梅が枝］を謡い出した）

梅枝〈♪梅が枝に、来ゐるうぐひす、や、春かけて、はれ、啼けども未だ、や、雪は降りつつ〉


［薫物（たきもの）合わせ］
〔おほやけ・わたくし、のどやかなる頃ほひに、薫物合わせさせ給ふ。
・・・
かたがたに、香ども選りととのえへて、鐵臼（かなうす）の音、耳かしがましき頃なり。〕

それぞれ工夫を凝らした香の材料を、臼で砕いて混ぜ合わせるのでしょうか。
音が聞こえてきそうです。

（ゴリゴリと臼引く音のするようで、いにしえ人の笑い顔さえ）居彷人

【写真】ヤマモモ
古い日記を消そうとスクロールしていたら、［ヤマモモ］を味見した日記があり、今頃だったかと、さがしてみたら、今年はあの時よりも遅い様子でした。