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📖[柏木(源氏物語)]
〔このひと(小侍従)も、童より、さるたよりありて、まゐり通ひつつ、見たてまつり馴れたる人なれば・・〕
*女三宮の[小侍従]は柏木の乳母の妹の娘。
小侍従「この御返し。まことに、これを。とぢめにもこそ侍れ」
(これが最後でしょうからと)と女三宮にしつこく
しかたなく
女三宮〈たちそひて 消えやしなまし 憂きことを 思ひ亂るる煙くらべに〉
(私も消えてしまうかもしれません)
柏木〈行くへなき 空の煙と なりぬとも 思ふあたりを 立ち離れじ〉
(あなたが煙となるなられたとしたら、私は離れずにいましょう)
そして、女三宮出産
〔夜一夜、惱みあかさせ給ひて、日さしあがるほどに、生まれ給ひぬ。「男君」と聞き給ふに・・・〕
〔「・・・女こそ、なにとなく紛れ、あまた人の、みぬ物なれば、安けれ」とおぼす・・・〕
(源氏は、男の子か、顔が似てるんじゃないかな、女の子だったら顔を見せないから安心だったのにと、こころの内で)
この帖の終わりに
〔この君👶は、這ひゐざりなどし給ふさまの、言ふよしなくをかしげなれば、・・・(源氏)常に抱き、もてあそび聞え給ふ〕と。
(かの人に心奪われ柏木は妻のゆかしさ気がつかぬまま)居彷人
タイトルゆかりの歌は[夕霧]が、柏木の妻北の方(落葉の宮)に求婚した歌への[返し]でした。
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