通勤読書［東屋］（潤一郎訳）終わり

［匂宮］の乱入に驚いた［浮舟］、姿をくらまして、タイトルの［東屋］に忍び暮らしていました。

［薫］は、宇治の［辨の尼］を訪ね、彼女を使って［浮舟］の居場所を突きとめてしまいました。

東屋で聞こえる朝の物売りの声、［薫］は［浮舟］を抱きかかえて車に・・・。

読者は［夕顔］の帖を思い浮かべるに違いありません。

（浮舟の一難去ってまた一難、ハラハラさせます作者の筆は）居彷人

道中、［薫］が思い浮かべた古歌
〈わが恋は　むなしき空に　満ちぬらし　思ひやれども　行くかたもなし〉古今和歌集　恋歌（488）

（私の恋の思いは、何もないはずの大空いっぱいになってしまったらしい。いくら思いを晴らそうとしても、そのやり場もないのだから）

【写真】は、ワルナスビの実、ナス🍆？