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📖かの２人から手紙がきます。
匂宮〈ながめやる そなたの雲も 見えぬまで 空さへくるる 頃のわびしさ〉
（宇治を方を眺めたとしても、そちらの雲も見えないほど、そらまで曇って、やるせない気持ちだ）
浮舟〈かきくらし 晴れせぬ峰の 雨雲に うきて世を経る 身ともなさばや〉
（どちらつかずのこの身なら、晴れることのないあの峰の雨雲になって、消えてしまいたい）
薫〈波越ゆる 頃ともしらず 末の松 待つらんとのみ 思ひけるかな〉
（ほかの男に心変りをしているのも知らずに、私を待ちわびていることだとばかり思っていた）
浮舟｢所違へのやうに見え侍ればなん。怪しく悩ましくて、何事も｣と、書き添えて、たてまつれ給ふ。
（｢お間違えのようです｣と、書き添えて返した）
母親に
〈鐘の音の 絶ゆる響きに 音を添えて 我が世尽きぬと 君に伝へよ〉
（誦経の鐘の音の絶えていこうとする響きに、自分の泣く音を添えて、自分の命も絶えてしまうのだと母君に伝えておくれ）
（どちらにもゆだねることはかなわずに、消え去ることを思う浮舟）居彷人
【写真】�．魯淵潺坤��▲筌泪椒Ε�
�１�、やみました。（08:06）
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