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〔山門の大衆・・・十禅師、客人(まろうど)、八王子、三社の神輿、賁り(かざり)奉りて・・〕
内裏に入ろうとします。
平家は三千の軍勢で三方の門を守護、源氏は、三百余騎で北の門の守護にあたります。
そこが弱いとみて入ろうとします。
〔(源氏の)頼政卿さる人にて、馬よりおり甲をぬいで、神輿を拝し奉る。
・・・
衆徒の中へ、使者を立てて申し送る旨あり。
其使は、渡辺の長七唱と云ふ者なり。〕
そのいでたちは
〔きちんの直垂に、小桜を黄にかへいたる鎧着て、赤銅づくりの太刀をはき、廿四さいたる白羽の箭(や)おひ、滋藤の弓、脇にはさみ、甲をばぬぎ高紐にかけ、神輿に畏まって申しけるは・・・〕
*[きちん]=麹塵(きくじん)の転、探黄緑色
*[小桜を黄にかへいたる鎧]=小さい桜花を染めだした染革をさらに黄に染めた札で縅した鎧
*[滋藤の弓]=漆で黒く塗った下地に、藤をびっしりと巻いた弓
*[高紐]=鎧の綿噛と前銅を連絡する紐
【語釈より】
(夜明け前[北斗七星]北西に、そういえば今日、旧の正月)居彷人
住んでいる所から北側は見えにくいので、北斗七星はほとんど見ることはありませんでした。
【写真】[名古屋紅梅](1/29)大阪城梅林で
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