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＊［聖主］＝聖徳ある君主／天皇
＊［臨幸］＝天皇がその場においでになること／行幸
〔或いは聖主臨幸の地なり。
鳳闕むなしく礎をのこし、鸞輿ただ跡をとどめむ。
或いは后妃遊宴の砌（みぎり）なり。
椒房の嵐声かなしみ、掖庭の露色愁ふ。・・・〕
漢文調で始まりました。
＊［鳳闕（ほうけつ）］＝宮城の門
＊［鸞輿（らんよ）］＝天子の乗る輿
＊［椒房（せいはう）］＝皇后の御所
＊［掖庭（えきてい）］＝宮中正殿わきの后妃、宮女などの御殿／後宮
［＊］は語釈より
前の帖📖［維盛都落］の最後に
〔平家都を落ち行くに、六波羅、池殿、小松殿、八条、西八条以下、一門の卿相雲客の家々廿余ヶ所、付々の宿所宿所、京白河に四五万件の在家、一度に火をかけて皆焼き払ふ。〕
とありました。
平家は都を焼き払って落ちて行きました。
琵琶法師の語りに、聴衆はついて行けたでしょうか？
解説を聞いて、語り口調を味わったのでしょう。
［現代語訳文］には
｢これら焼き払われた邸宅のあるものは、かつて天皇の行幸された地である。・・・｣
とやさしく書いてあります。
（千年の古都の歴史を尋ねれば｢あんた時間は？｣たぶん足りない）居彷人
【写真】大阪城公園の足もとの花
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