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戦いの最中、遠く矢を飛ばせる者の競い合いです。
遠くへ射た矢を、手招きで返せと。
すると、遠矢を射る者に射かえさせます。
さらに遠く飛ばして来ました。
📖[先帝身投(せんていみなげ)]
二位殿(清盛の妻)、もはやこれまでと
〔「わが身は女なりとも、かたきの手にはかかるまじ。
君の御供に参るなり。
御心ざし思ひ参らせ給はん人々はいそぎつづき給へ」とて、ふなばたへあゆみ出られけり。・・・〕
〔主上今年八歳にならせ給へども、・・・
「尼ぜ、われをばいづちへ具してゆかむとするぞ」と仰せければ・・・〕
〔「浪の下にも都のさぶらふぞ」
となぐさめ奉(ッ)て、千尋の底へぞ入り給ふ。〕
*[主上]=安徳天皇。
📖[能登殿最期(のとどのさいご)]
〔女院はこの御有様を御覧じて、御焼石、御硯、左右の御ふところにいれて、海へいらせ給ひたりけるを、渡辺党に源五右馬允眤、誰とは知り奉らねども、御ぐしを熊手にかけてひきあげ奉る。〕
*[女院]=建礼門院
[教盛][経盛][資盛][有盛][行盛]海に沈みました。
能登守教経、矢を射尽くし、太刀を抜いて左右に切り払い
そして
〔「いざうれ、さらばおのれら死途の山のともせよ」
とて、生年廿六にて海へつ(ッ)とぞいり給ふ。〕
*[いざうれ]=さあ来い、貴様ら。
(高速やトンネルくぐり海峡を渡った頃は関心もなく)居彷人
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