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東峰から山頂を見上げると、優に20mはあるように見えたから「もしかしたら女峰山は男体山(当時2,484mとされていた)よりも高いかもしれない」と思いたち、大学4年生の春に測量してみた、というふうに話は続いて、
結局、あと数メートルで男体山には敵わなかったのだけれど、それを山と渓谷誌に投稿したら掲載されて、貧乏学生としては決して安くはない原稿料をいただくことができたんです。
それに味をしめて、「じゃぁ今度はひとつ、水晶岳の高さを測ろうじゃナイカイ」ということになり、翌年の6月下旬に、ノコノコと裏銀座に出かけた次第でありまして。
当時水晶岳の標高は、北峰の三角点数値、2,977.8mとされていて、「より高い本峰は3,000mあるかも」と言われてましたからねぇ。
⚫︎左の写真はセルフタイマーで撮ったヤラセの写真で、北峰から本峰を、さも測っているところ
⚫︎真ん中写真は、測量に使ったコンパスと呼ばれる器具と、南に見える山々 ちなみにアタシのとった測量方法は、高低角と射距離で高さを割り出すものだから、1人で測れるけど誤差は大きくなっちゃう手法だった
⚫︎右の写真は山頂から見た残雪の残る黒部五郎岳と雲の平
結局のところアタシの測量結果では2,987.3mで、のちの国土地理院の正式発表では2,986mだから、やっぱり幻の3,000m峰はマボロシだったというわけ。
「もしも3,000mを超えていたら」と考えていた時のアタシのワクワクドキドキ、からするととても残念な結果になったけれど、まぁいい夢見させていただきました(この顛末は岳人誌が掲載してくださった)。
この山行中、高瀬ダムから双六小屋まで一人の登山者にも会わず、お話したのは小屋開け準備中の方々だけ、という今ではとても信じられないような状況でありましてね。
というわけで、昔話のような自慢話のような、こんなお話にお付き合いいただき、どうもありがとうございました。シツレイシマシタ
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