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●スキー板
センター幅100mm前後がシーズンを通して活躍する。80mm以下などあんまり細いと新雪では埋まりやすい。長さは身長より少し長いのが良い。長すぎるとキックターンで苦労する。スキーの接触面積と質量(体重と装備の重量)により浮力(圧力)が計算される。
●ビンディング
山スキーのビンディングは主に3つ。このビンディング選びが山スキーの大きな分かれ道となる。自分のスキルや楽しみ方を見極める必要がある。
1.TECビンディング
なんと言っても軽量なのが最大の特徴である。フレームより高額だが、有識者曰く、最終的にはTECビンディングに行き着くので先にこっちを選んだ方が無難とのこと。先端のトゥーピースを装着するのに慣れが必要。流れ防止のスキーブレーキを排除した最軽量モデルは片側で230g程度となる。多くの部品は堅牢性を確保するためアルミの削り出し加工を行う。そのため高額となる傾向がある。
2.フレームビンディング
ゲレンデスキーと同様な滑りをできるが重い。この重さをどこまで許容できるかによる。堅牢で安心感がある。値段はTECより安く設定されている。おおよそ片側で1500g前後が多い。
3.テレマークビンディング
滑走時に踵をあげるのが特徴で軽量。靴は他のビンディングと共用できない。またテレマークの規格にはNTNと75mmがあり互換性はない。
※解放値
転倒時にケガをしないようにビンディングからブーツを解除する値のこと。中級レベルで4となる。値が高いほど解除されにくくなり滑走時の誤解放を防ぐことができる。
●スキーブーツ
山スキーのブーツの最大の特徴は足首周りの稼働域を広げるウォークモードである。山スキーをやるのであれば軽量なモデルを選択したい。4バックルは安定性はあるが重い。3バックル、または2バックルは軽量だがフィット感や滑走性能が落ちる傾向あり。また自分の足との相性もあるため、必ず試し履きする。海外ブーツは爪先が細いので、足の当たりかたを良く確認する。前傾や後傾時も確認する。スキーブーツはビンディング次第となるため先にビンディングを選ぶ必要がある。片足の質量が1000g前半だと軽量モデルとなる。アトミックのバックランドやスカルパのマエストラーレが有名。
●クライミングスキン(シール)
主に2つの素材で作られている。
1.ナイロン
濡れに強い。耐久性が高い。春のザラメやアイスバーンでも良好。グリップ力も高く扱いやすい。モヘアより安い。
2.モヘア
ヤギの毛で作られている。バウダーに良い。ナイロンより耐久性は低くお高い。ナイロンとミックスで利用される。
クライミングスキンはスキーと接着させる必要がある。最も一般的なのはグルー(糊)。適切に保管すると数シーズンは使える。グルーは熱に弱い。有識者曰く、夏は家族の了承を得て冷蔵庫に保管すると良いとのこと。
登坂時にクライミングスキンは必ず装着する。エッジが見えるように貼ること。山頂に到着後、クライミングスキンを剥がして、保管する際には雪の接着に注意する。保管にはグルー同士を付け合わせる蛇腹方式などあるが、簡易に保管できるイージースキンセーバーがオススメ。滑走の際に登り返しがあると、地獄のカニ歩きかシールをの貼り直しを強いられるので注意が必要。
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以上となります。
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