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2012年05月07日 21:53未分類全体に公開

白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので

言うまでのない白馬岳での6人死亡事故の件。

普段登山をしない知人や、ヤマレコで
「軽装で雪山いくなんて」みたいな批判がありました。

まるで、フリースもダウンも持ってないかのように。



報道をちゃんと聞きましょう!



「発見時は軽装であった」です。
素人が参加するガイド付きツアーの参加者ではないのです。経験者です。
それから、現場にザックが散乱する映像にはそこそこ詰め込めまれた
ザックが放置されていたはずです。
装備は、ある程度の備えがあったと考えるのが自然でしょう。


問題は「気象の変化に、防寒対策が追いつかなかった」と考えるべきでしょう。
ヤマレコのみなさんには、山行中に青空から豪雨や吹雪に変わったことを
経験されたかいらっしゃるかとおもいます。

一般に、積乱雲は最短で10分以内で発達します。
逆に言えば、青空から荒天への移り変わりは数分もありうるわけです。

いままで青空の下、汗だくだくで半袖で歩いて人が
数分で体感温度マイナス20度クラスの元に置かれるわけです。
しかも、歩行時間もかなり稼いでおり、年齢的なものもあり、疲労困憊のなか。

つまり、悪い天候は適応能力さえ奪うということがいいたいのです。

ですから、軽装備だから山をなめてるという批判はお門違いなのです。


結局やっぱりねという話になるのですが
悪天候は、悪天候への適応能力を奪うことが問題。
そもそもな話になるけど、決行したことが問題。

登山で重要なことは、決断は出発前にする。
途中でしない。
我々生き残った人間がすべきことの大大大原則です。
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コメント

RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
結果的には判断に誤りが有ったことになりますが
誰かがペースダウンしてそのペースに合わせることになり
結局全員が低体温症になったと思っています。

良否は別として体力があったメンバーのペースで
行動していれば何人かの命があったのではないかと。
2012/5/7 22:18
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
Mt_thetaさん こんばんは

今、涸沢から帰宅したところです。

私は、北穂、涸沢岳と思っていたのですが、5、6日は強風、雷雨でしたので、断念して正解だったと思っています。
5日北穂に登った方の話だと、北穂小屋の方が出来るだけ早い下山を勧めたそうです。
案の定、15時頃から雷と暴風雨(あられ)になりましたが、多くの方があれ程の悪天候になるとは思っていなかったと思います。

私は、多くの報道は山行を良く分かっていない記者が、一般の事件・事故と同じ視点で記事にすることと、終わった結果からしか原因を捉えようとしない事に問題があるように思っています。

不幸な事件・事故に至った起因は、もっと複雑で困難な状況があったに違いありません。

Mt_thetaさんの適切なご意見に敬意を表します。
2012/5/7 22:24
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
合意です。
大人数の遭難があると報道も時にぶれるし、見る人も大いにぶれる。だから直後に、少ない情報で僕はどうのこうの言えないです。本当の事は、遭難報告書を読むまで分からないし、報告書を読んでも死んでしまった当人たちにしか分からない事も多い。
遭難に関して、どんなに愚かと思われる死でも、当人たちにしか分からない事実はあると思います。そう思うと、気楽な批評をする気にはならない。
「中高年」とか「山ガール」とか「山なめてる人」「海外登山経験者」「大学山山岳部出身者」「ベテラン」とかいう記号で生身の人間を記号化しないでほしい。
「テロリスト」とか「資本主義の豚」とか言ってしまうと人が死んでもざまあみろと思う様になってしまうのが人間でした、これまで。
2012/5/7 22:44
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
 テレビや新聞などの一般大衆を対象にしたマスコミは、登山愛好家の為に記事を書くのではなく、その様な世界とは無縁な一般大衆を相手に解りやすい記事を書きます。これが原則。

 今回の事故では、少なくとも一人がTシャツの上に雨具を身につけた状態で、遺体として発見されたのは事実だと思います。ですが、その方がザックの中に、完全冬山装備とは言わないまでも、何らかの耐寒装備を持っていたであろう事は想像が出来ます。ある程度山登りをした人が、例え真夏でも、Tシャツ一枚を着て、他には雨具以外に何も持たずに白馬に登るなんて考えがたい。ましてやGWです。

 が、マスコミに取っては、吹雪の中を軽装で登って、低体温症になり遭難死。これほど一般に解りやすい構図はありません。その線で押せば、世間はすごく納得しやすい。で、中高年の無謀登山で一件落着です。遺体の状況だけで、その線に乗せられたという印象を強く持ちます。トムラウシでの遭難事件の時も、遺体の付けていた衣服だけで、その様に報道された事実がありました。その後の検証では、各自それなりの装備は持っていた。但し、その装備を活用して生還出来た人と、そうではなく、せっかくの装備を活用する事なく、逝ってしまった人がいたことは判っています。

 何らかの理由により、持てる装備を活用することなく、逝ってしまったのが事実ではないかと思います。であれば、教訓は、なぜ折角の装備を活かすことが出来なかったのか?であり、なぜTシャツで登ったのかではないはずだと思います。残念ながら全滅でしたので、詳細の解ることは無いとは思いますが。

 一般大衆向けにマスコミが作り出した「解りやすい構図」に乗せられて、単なるバッシングで終えること無く、どうしてそうなった?から教訓を引き出すことが、我々登山愛好家にとって肝要なことかと思います。

 亡くなった方のご冥福をお祈りします。
2012/5/7 23:38
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
急激な気象変化のときは、暴風雨または暴風雪になるでしょう。
その中では、着替えはおろか、上に一枚羽織るのも困難だったのではないかと思われます。
耐風姿勢で「嵐は必ず弱まるから耐えろ」と頑張っていたのでしょうが、低体温症が先にきてしまったのでしょう。

荷物の中に防寒具がなかったとしても、風に飛ばされてしまったと考えるのが普通かと思います。


あくまでも、個人的な推測でしかありませんが。
2012/5/8 0:03
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
最初からニュースを聞いて報道がおかしいと思いました。
回収された荷物は一人当たり15キロ。リュック・春夏山用のダウン・防寒ズボン・下着・ツェルト・替えの手袋などだそうです(毎日新聞webニュース)。
十分とはいえないまでも、活用できれば命を落とさなくても住んだかもしれない気がします。
それらを身に着ける余裕さえなかったような印象を受けています。
ニュースはマスコミが騒ぎたかっただけのような気がします。
2012/5/8 2:20
ゲスト
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
5月8日のNHKニュースでパーティはそれなりの装備を持っていたことを報道していました。しかし、それを使うだけの時間的の余裕がなかったのではという推測をしていました。
この遭難で思い出すのは、約20年前のGWで月山で春スキーをしていた多くの学生が遭難した事件です。
http://blog.goo.ne.jp/siode18/e/18626ddc60009c0f60a3f05a3a1f394d
私も当時、東北地方の別の山に山スキーしに入っていたのですが、天気予報で悪化することが予想されたので早く切り上げた下山したのですが。多くの若い命が失われたのはとても残念でした。
2012/5/8 8:21
shigeさん
コメントありがとうございます。

技量が差がでるのは、どんなお天気でも多かれ少なかれありますよね。

といったときに、天候が悪いとその差異が開くのは想像に堅くありません
2012/5/8 19:54
カリオペさん
いえいえ。僕は理論屋なので実経験が伴わない生意気なやつです

そうですか。結局GWは最後まで天気悪かったんですね・・
にしても北穂の小屋番さんナイスジャッジです!
ますます好きになりました
2012/5/8 20:00
yoneyamaさん
コメントありがとうございます!

今回は(今回も?)ずいぶん「高齢」と「軽装」が
独り歩きしてしまいました。

マスコミは、事故をあるパターンに当てはめることで
記事を構成するなんてのは昔からあることなので
もはやどうでもいいんですが
それを読んだ読者や視聴者が安易にミスリードされるのは
腹持ちなりません
2012/5/8 20:10
a_tomさん
コメントありがとうございます!

一部のマスコミでは、ある程度フェアな報道
(あくまである程度)
をしてるようですね。といっても「やっぱ装備はちゃんとした」くらいですけど。

せっかく情報番組が多い時代ですし、一度
猛吹雪の中、防寒着が着られるかとかツェルト建てられるかとか
検証してくれればいいのに

とはいえ、結論は「天気悪い時は出ちゃダメよ」
なんでしょうけれど。
2012/5/8 20:12
anbyさん
びっくりしました。
救助隊は、涸沢槍から穂高岳山荘まで運んだんですね。
夏でもあの岩場、鎖場、はしごは恐怖です
2012/5/8 20:13
meteoさん
最近、見た目でぱっとわかるニュースがもてはやされているそうです。
理由は、不景気なのでお金がかからず視聴者がチャンネルを釘付けにできるからとか。
(そういや、最近情報番組増えた気がする)

ただ、ワイドショーと違うのはねちねち追っかけないで
絵にならなければ、さっさといなくなることでしょうか。

この事故も過去のものとして自然消滅していくのかもしれません・・・。
2012/5/8 20:16
milkywayさん
コメントありがとうございます!

ブログ読みました。
若いですね・・・。
悪天候はもはや体力の強弱など上からすべてねじ伏せるものなのかもしれません。
GWで月山となるとちょうどオンシーズンですか。
なんだか周りにも行きそうな友達がいるので
留意してほしいです。
2012/5/8 20:18
RE: 白馬の遭難事故
 装備問題一つとっても、見過ごせない特異な遭難で
すね。 
 事実経過はいずれ少しずつ明らかになっていくで
しょう。誘われた方の遺族も声を上げる時期がくるか
もしれません。

 6人で厳しい山に登るには、リーダーが必要です。
 つまるところ、そこに、一番の問題があったように
思っています。リーダーの有無をふくめて。

 報道では、6人はそれぞれ15キロほどの装備を
もち、フリースや替え手袋などの用意もしていたとの
こと。
 一方で、着用していたズボンは木綿製のメンバーが
おり、、下着も冬用でなかったなどの報道もあり、い
ずれも警察発表がソースですが、全体像が見えません。

 また、救助隊2人が、遺体収容の翌日に、遺族の要
望でザックなど装備の回収に入山しています。スキー
を利用。
 6人+救助隊2人で、計8人分の装備は、1人15
キロとして120キロ。
 これは到底、2人で収容できる重量ではありません。
 しかもGWの装備としては、15キロは多いどころ
か、かなり少なめです。

 この報道では、テント、ツェルトについての言及も
ありません。
 ツェルトは、1張りのみが、遭難現場で確認されて
います。前日の予報から見て、また彼らの足の遅さ
から見て、ここにも装備とプランの問題が出てきます。

 小蓮華岳で遭難パーティーをん目撃した女性の登山
者は、手袋をしていないメンバーがいたこと、服装が
軽装で、ザックもこの山に入るにはあまりに少ない装
備に見えたことを、これはテレビの映像のなかで本人
が証言しています。

 以上、装備の件は、納得のいく事実は確認できません。

 私が知りたいのは、何が用意され、どうつかわれ
たか? です。ザックの中身が見えかけてきただけで
は、リーダーとパーティーの判断の実際は見えません。

 確定されているのは、6人が、十分な装備の有無は
ともかくとして、それらを使った形跡がないまま、発
見・収容されたことです。

 低体温症による過去の多くの遭難事例と、共通した
結末です。
 装備の利用の面では、トムラウシの生還者らの方が
まだましでした。

 問題はやはり、低体温症にたいする認識、天候・体
力の判断、それら全体についてのリーダー(いれば)の
能力の問題に帰着します。
 当日、一定数の登山者が生還していたなかで、何が
結果を分けたのか? そこを教訓として学びたい。

 現場にパーティーが到達したのは、出発から8時間
も経過した15時すぎ。
 白馬大池が、おそらく13時前後の到達。
 14時、烈風の小蓮華の中腹で、無理は見えていた
はず。

 体調と天候判断、カロリー補給、衣類の着込みなど
の点でどういう手が打たれ、打たれなかったのか?
 なぜ、これだけ遅い行程のまま、また天候が悪化す
る中、小蓮華を超えて突き進んだのか? 
 
 人間の行いを推し量るのは、むずかしいですが、
10年に1度くらいしかない、この異様な遭難から考
えるべきことは多いと思います。

 トムラウシの教訓がまったく生かされた形跡がない
ことがくやしいです。
2012/5/8 21:23
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
Mt_thetaさんの意見に同意します。

多くの報道や世間の一般人は、軽装備の末の遭難死で片付けようとしています。
その後の調査で、ザックの中には、ダウンウェアや毛の帽子や手袋があったということです。
ツェルトも装備しており、これを使おうとした形跡もあったということです。

遭難者らは、登山に関して経験者であり、そんなに簡単な問題ではないのです。
事実はこれから解明されていくと思いますが、今は何故?という言葉しかありません。

当日、我々は雪倉岳へ山スキーでアタックしていましたが、
正午に天候の急変で、撤退を決定しました。
遭難現場の三国境からほんの3km北側でした。
http://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-188087.html

当日の午前中は、気象関係の人々の分析により、”擬似好天”だったと言われています。
山岳気象の専門家による今日の分析報告です。
当日、事前に天気図を読んで、そんな簡単に判るものではありません。
少なくとも、山行を中止するほどのものではありませんでした。

今後の遭対協の報告を待ちたいと思います。
マスコミを含めて、ものごとを思い込みで簡単に片付けようとする傾向を嫌悪します。
-
2012/5/8 22:15
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
低気圧が去ったのち、いったん天気が回復するも(疑似好天)、その後、寒気とともに吹雪く。
今回の白馬岳の遭難は、1989年10月の、立山での大量遭難事故を思い起こします。
そのとき(1989年10月)私は、ちょうど南アルプスに入山していましたが、前夜からの雨が朝には止んで、午前中は晴れ間があったものの、昼過ぎから急に雪模様となりました。天気の急変という面で、今回と似ているようです。
低気圧が来ることが予想される場合、低気圧の後面に強い寒気が入りそうかどうか、事前の天気予報で確認しておくのがポイントかと思います。
2012/5/8 22:38
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
Mt_thetaさん こんばんは

それなりに理由があったようですね。

結果から遡るのではなく、出発から判断を想像しながら結果へと向かう事が重要だと思いました。

信濃毎日より

http://www.shinmai.co.jp/news/20120508/KT120507FTI090015000.html
2012/5/8 23:33
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
 前日、当日のお天気の確認の問題は、Mt_thetaさん も指摘
してこられました。
 栂池ヒュッテの条件も、予報は十分確認できる条件にあった
と思います。

 ここは、装備とその利用が主題ですが、関連があるので言いま
すと、低体温症は、5分とか、10分という瞬時に起こる症状で
はなく、天気の急変にも十分見合うだけの、時間単位の経過が
ある症状です。
 これには、着込みのほかに、行動のピッチとカロリー補給が大
きく効いてきます。遅いピッチのパーティーでは、とくに危険
高くなる。
 予報通り天気が変化しだした時点で、リーダーが用心し始め
るところです。78歳が3人いるパーティーですから。

 また天気の変化の進展は、ヤマレコもふくめて多くの観察記録
があります。遅くとも14時は、分岐点だった様子です。
 予報を頭に入れておけば、12時前後の大池で、この遅い
ペースで白馬山荘へ行き着けるかどうかが、検討されてしかるべ
きでしょう。

 装備の件になりますが、この時期、私の体験ではスコップを
1つ誰かが携行するだけでも、ビバークの条件はまったく違って
きます。

 ビバークの用意は、確認できるのはテレビの映像などで1人が
ツェルトを使用していたことだけです。
 スコップは伝えられていない。
 ザックの装備がなぜ使われないでしまったのか? 何が幾つ
あったのか? 装備問題は、クリアされていません。
 15キロでは、日帰り登山の装備です。

 別の方が指摘されていますが、そのザックの装備が生かされ
なかったという点では、初心者をふくむメンバー構成だった秋
の立山遭難とよく似た状況です。
 
 私は実態・事実から、この特異な遭難の原因を考え、繰り返
さないためには何が必要かを考えたい。
 装備問題もふくめて、○か×かという単純な対置では考えた
くありません。
 おそらくより深い角度からの検証が、目撃証言も含めて、行
われる時期がくると思います。
2012/5/9 7:22
kuma-sanさん
コメントありがとうございます!

当日、山行を計画されていたの方のご意見大変貴重です。
ありがとうございます。

こうやって撤退を決断されているグループもあるのですが
お互いの差異はなんだったのだろうと考えさせられます。

擬似好天というキーワード非常に重要ですね。
「お、青空みえるじゃん。じゃあ行こうか」
という、軽率な意思決定を抑制する重要な表現だと思います。

前日のピンポイント予報で上空に寒気が入る予報のときに
青空がでていたら「これは擬似好天だ」と判定できるでしょう。
2012/5/9 22:01
bergheilさん
コメントありがとうございます。

そうですか・・・
過去にも似た事例があったのですね。
情報ありがとうございます。

低気圧の後面という話がありましたが
我々はどうしても地上天気図で判定してしまいます。
しかし、山岳気象の場合は800hPaあるいは500hPaまたはそれ以上の高度の
高層天気図の方が、より直接的な情報になります。
この日も山岳気象予報の猪熊さんは500hPaでの寒気に
警鐘を鳴らしていらっしゃいました。

山屋があすの天気を知るときは、「晴れor雨」ではなく
高層の気圧配置や湿数といった概況で判断しなければなりません。
そのレベルで理解すれば、青空が見えても山行を踏みとどまることができたとおもいます。
2012/5/9 22:06
かりおぺさん
コメントありがとうございます。

悪天候の下での最も問題とすべきは
その場しのぎですべてがゴテゴテになることだとおもいます。

出発から判断を想像するというのは、ゴテゴテな対応を
追いかけるためには検証が簡単かもしれません。

・・・といっても、結局のところは天気予報の誤解に集約されるのかもしれません。
2012/5/9 22:10
tanigawaさん
コメントありがとうございます。

tanigawaさんのコメントの中で装備の適切性についてご指摘がありました。

私はあえて逆の観点でみております。つまり
「装備そこまでいるのか?」
という意味で。

フリース、ダウン、替えの下着。
いわゆる、気温低下での防寒は、必要です。
いわゆる気温低下というのは、夜になって寒いとか
曇って寒いとか、山行に特段の変化がない範囲での防寒です。

私が言いたいのは、究極の極寒の悪条件を狙って
防寒対策をする必要があるだろうかということです。
気温氷点下、風速20m/s。体感温度-30℃クラスという
万が一の条件下を想定して、ザックに装備を詰め込む必要性があるのだろうか。

彼らは山小屋泊です。手弁当の必要がなく、小屋で雨風しのげます。
そして、事故当日500hPaで寒気が入り大気が不安定という山岳気象予報も出ています。

百歩譲って「悪天候に耐える訓練である」という目的ならまだしも
雄大な残雪の登山を優雅に楽しむ山行であるなら
ある程度の防寒以上は必要ありませんし、それで耐えられない予報がすでにリリースされているわけですから
外にでる必要もありません。
小屋泊の人間がビバークする気でスコップを担ぐ必要もないと考えます。
なぜなら、小屋で停滞してればよいから。

天気予報を過信しすぎているわけではありません。
「晴れ」とか「雪」といった予報は登山者にはあまり有用でありません。
あくまで、上空の気象状況を概況で理解すべきです。
それならば、確率ではなく確実な情報になりうります。

話を整理しますと
悪天候時の装備は、気象条件とのトレードオフだとおもいます。
極端に手厚い装備を考える前に、ある程度の装備を持ちつつ
その装備でカバーできる気象条件を選択するのだと思います。
2012/5/9 22:26
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
> 山屋があすの天気を知るときは、「晴れor雨」ではなく
高層の気圧配置や湿数といった概況で判断しなければなりません。

改めて基本に立ち返り反省です。

> 私が言いたいのは、究極の極寒の悪条件を狙って
防寒対策をする必要があるだろうかということです。

実際にはそうなのでしょう。年齢を考えても、最悪の状況で登山することを現実として考えないまでも、装備はキチンと用意するというベテランだったのかもしれません。

翻って、今回の教訓をどう受け止めるかと言えば、装備は用意すべき、だけど想定外の状況に至らないようにするには早い段階で判断をして、撤退することだと。

山ではかなり臆病でも良いですよね。
2012/5/9 22:35
fireboltさん
だんだん理想論をつらつら書いてる自分が悲しくなるのですが
けど、突き詰めるとそうですよね・・・。

逆に、装備が軟弱な方が天気にびびって事故らないんじゃないか、と思うこともあります。
(というか、私はどちらかというとその傾向)

山小屋の黒板にも
「明日は、上空に寒気が入ります(まる)」
の方が、遭難減るんじゃないかとおもいます。
(なーんて場合は、「だからなに?」みたいな人増えてしまうか)
2012/5/9 23:04
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
 Mt_thetaさん、かみ合ってはいないけれど、真面目ないい議論になってきてますね。

>私が言いたいのは、究極の極寒の悪条件を狙って
防寒対策をする必要があるだろうかということです。
気温氷点下、風速20m/s。体感温度-30℃クラスという
万が一の条件下を想定して、ザックに装備を詰め込む必要性があるのだろうか。


 実践的に考えてみましょう。
 上越のやや困難性がある冬山に日帰りを組む場合や、山スキーなどの場合でも、

>気温氷点下、風速20m/s。体感温度-30℃クラス

 という程度の条件は、普段にあります。風速20mは行動は少しやばいから、逆に気温−15度、風速15mくらいならまったく普通。

 そして、現在の山装備を、下着からしっかり身につければ、下着、山シャツかフリース、アウタージャケットの3つ重ねという通常の着こなしで、楽々この条件のもとで行動できます。
 動いている限り温かい。下着は決定的です。

 で、これらのまともな冬装備をしても、日帰り20キロの重量を切るくらいで、行動も可能です。
 体感温度-30℃クラスは、冬は普通です。登山口で−15度も普通ですから。


 要は、質、素材です。またGWの北アは冬になることを想定した臨機のウエアリングが必要になることです。
 今回も、私は、雨具でもありうると書いてきました。しかし、インナーは軽快で、断熱性が高いものを下着も中着にも、必要。GWでなら、これで十分です。

 今回にあてはめると、おそらく下着で失格している可能性を感じます。
 また、好天の内はアウターなしで下着とフリースで行動して、悪化したら合羽を羽織る手もあるのに、下着からGWむきでないものを着込んで動くから、悪条件になったときに、着替えや着増しが、不自由になってしまう。

 雪山に6人パーティーとなれば、重さ1キロあるなしの山スコップは、携行してもおかしくありません。
 遭難パーティーは、テントは2つ携行、コンロも2つ今回は携行したそうですが、緊急時の役に現場で立つのは、意外にスコップだったりします。
 単独行、小屋どまりではスコップは異様ですが。
 でも、人数が増えれば、スコップはこの時期、ビバークの必須装備になります。意外に軽いですよ。最近のは。
 逆に、ないと、ビバークはかなり悪条件になります。

 足がそろわないメンバーで、あの悪天をおして登るなら、長い行程を考えても、6人分担で基本装備を用意できたと思います。
 また稜線に上がるなら、長い行程も考えて、ビバークの用意が必要だった。現にツエルトまでは用意した。

 実際は、一番重いザックでも、13キロ止まりだった。
 向き合った山の条件に対して、この水準が、今回問題にされています。中身をどう使えたかもふくめて。

 だから私の言っている装備を極論のように考えられると、困ります。とくにウエアでは。
 きちんとしたものを着用すすだけのことです。

 現在の一定レベルの登山者は、基本的にクリアしていることですが、しかし下着でしっかりしたものを使っている人は、まだまだ一部に限られます。
2012/5/10 12:18
tanigawaさん
今回の事故では報道にあるように防寒具を身につけることなく絶命しております。
従って、この事故から防寒装備の有効性は議論できません。
2012/5/10 18:57
ゲスト
RE: 白馬の遭難事故に対してかなりの誤解があるようなので
今日は。
自分の経験で防寒具を持っていても使えなかった話をします。
数十年前の冬に太平洋側の標高2,000mの山に登った時のことです。冬型の天気で太平側は晴れです。登山道は東側についていたので稜線に出るまで西からの季節風は山に遮られ全くありませんので寒さは感じることなく、手袋もせず防寒具もザックに入れたままでした。稜線に出たとたん、西からの強烈の季節風に会いました。なんかの拍子に素手で雪に触りました。もしかしたら一緒に行った仲間が風に煽られて倒れたのを助けようとしたのかどうかは覚えていません。雪に触った素手は強風にさらされて直ぐに真っ白くこわばって凍傷になり使えなくなり、ザックをあけて手袋や防寒具を出すようなことはとてもできませんでした。2~3百メートル先にある泊まる予定の避難小屋に仲間と一緒にかけこみました。避難小屋で真っ白くなった手は自分の口の中に入れて暖めました。季節風にさらされる稜線に出る前に手袋や防寒具を身に付けるという知恵は当時はありませんでした。
2012/5/10 20:45
milkywayさん
僕も裏磐梯とか北八の硫黄岳の稜線で風速20m/sで気温-15℃とか経験あります。
で、手袋を外してみました(どっちもカメラ操作のため)。
幸いにも手が濡れてなかったのでそこまでいかずにすみました。
しかし、10秒くらいで手が自分の知らない手になってました
2012/5/11 22:37
プロフィール画像
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